発売日:2015/9/15
文 庫:304ページ
ISBN-13:978-4062932080
三人悪のてつし、椎名、リョーチンといえば上院町で
知らぬ者はないワルガキども。
三人が唯一恐れるのは通称「地獄堂」のおやじだ。
ある日彼らは、幽霊が出ると噂の池の傍で
人骨を発見してしまう。
おやじから授かった不思議な呪札と呪文で、三人悪は
異世界の扉を開くことに。
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香月作品は数作品読んでいるのですが、
つい忘れてしまうのが、もう亡くなられている事・・・
読書メモを書こうとして、あ・・・と気付く(T□T)
本作品はシリーズ物だけど、小学生が主人公なのに
読もうと思ったのは、やはり香月作品だったからです。
子供向け作品だったのを、リニュした作品だったからです。
第一話 地獄堂と三人悪と幽霊と
第二話 地獄落ち
第三話 翳(カゲ)を食う
第四話 死に部屋
第五話 生霊を追って走る
「てつし」と「リョーチン」と「椎名」の三人悪は、
確かに悪ガキどもですが、弱い者いじめはしない。
そこがいい!
小学生でも、正義は正義なのですよ。
その三人悪が恐れるのが、通称「地獄堂」
江戸時代あたりから続いている薬屋で、市販の薬ではなく
漢方薬風のものを置いてあり、時代劇に出て来そうな店構え。
大きく傾いた木造二階建て。
とはいえ、薬の効き目は万全だと大人たちの信頼は厚い。
しかし、三人悪は地獄堂のオヤジが怖い。
噂では、とうに100歳を超えている?真っ白でボサボサの髪と
しわくちゃの顔に尖がった鼻、キラキラ光る目にしわがれ声。
更に金色の目の黒猫・・・怪猫ガラコを膝に抱いている。
た・・・確かに怖そうだ・・・(-。-;)
ひょんな事から、地獄堂に出入りするようになった三人悪は
おやじから教えられる本格的な「呪」によって
三人それぞれが心に持つ勇気や優しさや知恵を活かした
呪札と呪文で、怪異に立ち向かっていく。
いやぁ~面白かったぁ~
こういうまともな作品が読みたかったのですよ。
子どもが主人公とはいえ、内容は本格的です。
色んな現象についても、まだまだ知らない事が多くて
ワクワクしながら読みましたよ。
これは、いつ読んでも大丈夫そうなので
続きは後でゆっくり読みます。
実は他のシリーズが気になったので
先にそっちをゲットしようと思ってます(^◇^;)