昨年の昨日、とても大きな出来事が日本を襲いました。
3月11日、テレビでは震災の情報がずっと流されていて、あの時を振り返ってしまいます。
一週間前に、友人と「そろそろ一年だね・・・」と話をしました。
被災地では、1年経っても、なにも変わらない。
亡くなった方の姿が目の前から消え、住んでいた住居が無くなり、心地よい環境は望めない。
一年経ったから・・・だから何?
心に残った傷は癒えない。
それでも皆、前に進んで生きている。
凄いとか、偉いとか、頑張ってるとか・・・・
そんなんじゃないんだろうな。
うまく言えないけど、そんなんじゃない。
連絡が取れた時の、生きていた安堵感。
未だに消息不明の苛立たしさ。
身内や親族や友人が消えた悲しさ。
全部が同居している。
私も少しトラウマになっている。
以前遊びに行った場所が変わり果てた。
友達や、その子供達はまだ見つからない。
冷たい海の中にいるのかな・・・。
どこに行ってしまったのかな・・・。
津波の映像が流れると、必死で友達を探す自分に気づく。
半端なく探すんだ。
あそこを走っている車は誰の?
あそこを歩いているのは誰?
今だから思う。
見ていて思う。
逃げて!早く逃げて!!!
でも手遅れなんだよね。
これがとても悲しい。
あそこにいたんだろうな。
そう思うから、もっと悲しい。
だから冷静に、3月11日を語れなかった。
都心に直下型地震が来るかもと言われている。
言われていても、避難できないのが現実。
いつ来るかわからないけど、来たら大きな災害だって、
誰もが分かっているのに避難しない。
仕事がある。家族がいる。家がある。
私もその一人。
自分だけは大丈夫。
そう思わないと、運転だって出来ないよね。
色々な感情を溜めてしまうけど
引き取り手のいない遺骨。
友人では確かめようもないよね。
あの時、笑っていたあの子たちは
今、どこにいるのだろう・・・・。
逢いたいね。また、逢いたい。