ミイ子「マリカ、どうしよう。チームの空気がギスギスしてて、今日の会議、トムとジェリーが一触即発のヨガしてるみたいで息苦しかった。」
マリカ「トムとジェリー…共存のヨガ、全くリラックスできなそうね。無理に呼吸を合わせようとするから苦しくなるのよ。あなたはただ、マットの端で深呼吸していればよかったんじゃない?」
ミイ子「でも、みんなのちっちゃなイライラが積もって、空気がどんよりしてるんだよ。」
マリカ「ふーん。人のイライラを観察する前に、自分の眉間の動きをチェックしてみたらどう?まずは自分の地雷を知るべきよ。」
ミイ子「え、自分の地雷?埋まりすぎててめんどくさい…。」
マリカ「めんどくさい?あなた、面倒くさいのは人生のスパイスよ。私は声を荒げる人や、怒りっぽい人がそばにいると、自分も声を荒げてしまうっていつだったか気づいたの。気づいたら対処もできるわ。あなたもまず、自分の感情のツボを知るといいのよ。」
ミイ子「それって紙に書くとか?」
マリカ「そう、あなたのために言うなら『自分の取扱説明書』を作っておくといいわよ。自分をマニュアル化するの。質問は簡単。『得意なこと』『苦手なこと』『性格傾向』『コミュニケーションの際気を付けること』『我慢できないこと』『誤解されやすいとこ』『トラブルシューティング』とか…簡単でしょ?」
ミイ子「生きた家電みたいじゃん。」
マリカ「精巧な家電ではないけどね。完璧を求めすぎるとブレーカー落ちるわよ。まずチームのみんなが自分自身ををよく知ること。それをメンバー同士で共有すれば、トムとジェリーだろうが、アンパンマンとバイキンマンだろうが、落ち着いた空気で一緒にヨガを楽しめるわ。」
ミイ子「なるほど…渋谷くんのちょっとした口調の変化にイライラしなくて済むかも。」
マリカ「チームの誰もが地雷を持ってる。だから、あなたの取扱説明書と彼らの取扱説明書を交換すれば、ギスギスした会議も、明るいミュージカルに変わるかも。」
ミイ子「チームのみんなに提案してみる!なんかやる気が出てきた!」
マリカ「まずは自分の取扱説明書を書きなさい。人を動かすより先に、自分の説明書を完成させるのよ。」
人との関わりの中で、相手の言動にイライラしたり、雰囲気が悪くなってしまうことは誰にでもあること。そんなときに役立つのが、自分をしっかり理解することです。自分の感じ方の傾向を知ることで、なぜ不快に感じるのか、なぜ落ち着かなくなるのかといった理由が少しずつ見えきます。
その自己理解を深めるための方法として有効なのが、「自分の取扱説明書」をつくること。
1、得意なこと
2、苦手なこと
3、性格傾向
4、コミュニケーションの際気を付けること
5、我慢できないこと
6、誤解されやすいとこ
7、トラブルシューティング
これらを正直に書きだすことで、自分がどのような状況で不安や苛立ちを感じるのか、またどのようにすれば心地よく人と関われるのかが明確になります。さらに、こうして作った「取扱説明書」を他者と共有すれば、相互理解が深まり、無用な衝突や誤解を減らすことにもつながります。
