ミイ子「ねえマリカ、やっぱり私はドラえもんの世界に住みたいなあ。のび太になっていつもドラえもんと一緒にいたい。」
マリカ「現実逃避は自由だけど、なんでドラえもんなの?」
ミイ子「だってさ、タイムマシンで未来も過去も行き来自由、どこでもドアで世界中どこへでも一瞬で行けるんだよ?暗記パンもあるから、あらゆる試験をパスできるし、翻訳こんにゃくで世界中の人たちとおしゃべりできるし、グルメテーブルかけがあれば、料理せずに毎晩ごちそうが食べれるって、すごくない!」
マリカ「便利すぎて、人生の苦労も全部自動化されちゃうわけね。つまり、努力の楽しみがなくなる世界…ちょっと怖いわね。」
ミイ子「怖いっていうか、むしろ最高でしょ?それにのび太は普段落ちこぼれなのに、映画ではヒーローになれるんだよ!」
マリカ「映画限定のヒーロー…つまり、現実では寝ころびながら漫画読むあなたが、一夜にして輝くわけね。」
ミイ子「その通り!しかも将来はしずかちゃんとも結婚できるんだから、のび太の人生って一見外れなようで、万年宝くじ大当たりって感じ!」
マリカ「なるほど、人生設計がゲーム感覚ね。私は、宝くじとか、秘密道具とか興味ないから、逆にムーミン谷でのんびり暮らすのが理想だわ。そこでは季節の移ろいを肌で感じたり、川のせせらぎを聞きながら、じゃこうねずみと一緒に『人生は流れる水のようだ』とか考えたりするの。」
ミイ子「じゃこうねずみと一緒に流れる水って…。ムーミン谷で空の散歩なんてしようものなら、タケコプターがバグ起こして空から川にドボンって落ちちゃいそう。」
マリカ「落ちたとしても、ムーミン谷なら誰かが必ず助けてくれるから大丈夫。」
ミイ子「そうかな?私が溺れてる横で、スナフキンはただクールに釣りしてそうだけど。『君、魚たちが逃げてしまうから、早くそこからどいてくれないか?』とか言いながら。」
マリカ「その瞬間、あなたは川が浅いことに気付くのよ。じたばたするから溺れてるように思えただけ。スナフキンはそういう人よ。」
ミイ子「そこまで計算して助けないなら、逆に恋が始まりそう!自然に囲まれて毎日のんびり過ごすのもいいかもね。幸せな老後の過ごし方みたいで。」
マリカ「ムーミン谷の良さはね、ただのんびりするだけじゃないの。例えば、スニフが宝物を探してうろうろしたり、ミィが悪戯を企んだり、時には気のいい海賊が現れたり。ちょっとした騒ぎはあるの。穏やかだけど、人生の細やかな面白さもあるのよ。」
ミイ子「なるほど…。ドラえもんの騒動は最大次元規模だけど、ムーミン谷は小さな騒ぎがぽつぽつある感じか。」
マリカ「そう。あとね、ムーミン谷では人間関係もさっぱりしてシンプルでしょ?誰かが喧嘩しても、次の日には森にベリーを摘みに行ってたり、知らない人を家に泊めても事件は起きない。そういうのが心地いいのよ」
ミイ子「ふーん、ドラえもんの世界だと、のび太がジャイアンに追いかけられて…って繰り返しだけど、ムーミン谷は小さな波紋がゆったり広がって、自然と消えていく感じか。」
マリカ「そうそう。あと、ドラえもんの世界って道具に頼ると一瞬で解決するから、映画以外だと問題解決の過程がほとんどないのよね。むしろ道具使ったことで、問題に対する課題が後回しになったり、問題自体が悪化することもある。それがドラえもんが投げかける教訓的部分かしら。ムーミン谷だと、ちょっとした冒険も自分の足で進まないといけない。その結果として成功も失敗も味わえて、すごく現実的。」
ミイ子「失敗も味わうのか…私はやっぱりタイムマシンで未来見ちゃう方がワクワクするなあ。」
マリカ「そうね。未来に行ったり、過去に戻ったりも魅力的よね。私も、恐竜って本当はどんな色してたのか見てみたいわ。」
ミイ子「私も、ピラミッドがどうやって建てられたのか見に行きたい。」
マリカ「そういうワクワクもいいわよね。ムーミン谷のワクワクは、たとえば、森の中で不意に見つけた新種の花とか、湖の向こうに浮かぶ朝日とか…小さな発見が毎日の冒険になるみたいな。」
ミイ子「それって、現代人に必要なやつだよね。私、ドラえもんの道具で大騒ぎしつつ、ちょっとだけその静かなワクワクも体験してみたいな。」
マリカ「二つの世界って違うけど、どっちもそれぞれの魅力があるわよね。」
ミイ子「じゃあ、タイムマシンでムーミン谷にも行ってみるってのはどう?」
マリカ「同じ時間軸じゃないとしたら、ムーミン谷は未来と過去、どっちにあるのかしらね。」
ミイ子「それもドラえもんの道具に頼れば一発で解決するから大丈夫!」

