悲しいミイ子「マリカ……あのさ……私、たぶん死ぬかも。」

 

真顔マリカ「何日置きに死ぬ予定なの?そろそろスケジュール帳に書き込んだほうがいいわよ。」

 

悲しいミイ子「違うの今回はガチ。来週、プロジェクトのプレゼン。大事なやつ。私がリーダーの。で、内容グダグダ。チーム空中分解気味。何が言いたいかというと、私完全に終了。」

 

真顔マリカ「ふむ。なるほど。つまり、いつもの“私には無理症候群”の発作ね。」

 

不安ミイ子「笑ってる場合じゃないんだってば〜!昨日なんて、夢に出てきたんだから。発表中にスライドが全部消えて、マイクが爆発して、チームのみんながスーツ脱いで逃げてったの!」

 

真顔マリカ「壮大なカオスね。でも、その夢、意外と今のあなたの内面をよく表してるわ。怖いものって、たいてい現実より大げさな姿で脳内上映されるものよ。」

 

不安ミイ子「マリカ、その冷静さちょっとでも分けてよ…。『怖いけど前進できる人』になれるヒント教えてよぉ…。」

 

ニヤニヤマリカ「そうね、じゃあまずは、自分とデートしてみなさい。」

 

不安ミイ子「……は?」

 

ニヤニヤマリカ「本気よ。プレッシャーに押しつぶされると、自分の輪郭がぼやけるの。そんな時こそ『自分ってどんな人間だっけ?』って思い出す必要がある。好きな場所、心地よい時間、本当に笑える瞬間。そういうのを自分にプレゼントしてみるの。」

 

真顔ミイ子「わたしにプレゼント?……公園のベンチでおにぎり食べてるだけでも、いいかな。」

 

ニヤニヤマリカ「最高じゃない。スマホは置いて、空見て。風を感じて。あなたという人間を、静かに再起動するの。」

 

泣き笑いミイ子「再起動…。今の私に刺さる言葉…。」

 

ニヤニヤマリカ「言葉は、時に薬にもなるのよ。さて、第二の処方箋。自分を解析すること。」

 

悲しいミイ子「うーん、それ怖い……。自分のこと責めるのは得意なんだけどな。」

 

真顔マリカ「それ、まさに逆方向。責めるんじゃなくて、問いかけるの。『なぜ私はこれを怖がってるの?』『この不安の奥には何があるんだろう?』って。自分の内側を探検するのは、時に洞窟よりスリリングよ。」

 

不安ミイ子「私の内側、暗くてジメジメしてそう…。」

 

ニヤニヤマリカ「でも、その奥に小さな光があることもある。誰かに見つけてもらうんじゃなくて、自分で見つけるのが肝心よ。」

 

泣き笑いミイ子「そうか。…他にもある?そのマリカ式再生ヒント。」

 

ニヤニヤマリカ「ノートを買って、自分の感情を書き出す。今日こんなことがあって、こう感じたって正直にね。」

 

知らんぷりミイ子「感情全部書くの?めんどくさそう…」

 

ニヤニヤマリカ「全部じゃなくてもいい。大まかにでいいの。辛いこともムカついたことも書いていいけど、自分や相手を責める言葉はダメ。最後に必ず、自分を褒める一言を添えるのよ。」

 

真顔ミイ子「褒める言葉かあ…思いつくかな?」

 

ニヤニヤマリカ「『今日も頑張った』『一日耐えた』とかでいいのよ。日記は自分を味方につける場所だから。」

 

ニコニコミイ子「そうか、やってみる!」

 

ニヤニヤマリカ「そして次に、事実と確率を学ぶ。あなたがプレゼンでつまずいたとして、それで本当に終わるのかしら?世界は爆発する?クビになる?人類滅亡する?」

 

真顔ミイ子「たぶん…スルーされるだけかも…。」

 

ニヤニヤマリカ「その通り。あなたの恐怖はたいてい最悪の妄想でしかないの。感情に飲まれる前に、『それって妄想じゃない?』と問いかける力を育てなさい。」

 

真顔ミイ子「だんだん冷静になってきたかも…。他には?まだ薬ある?」

 

ニヤニヤマリカ「最後の処方は、良い思考で自分を満たすこと。脳はね、何度も聞かされた言葉を真実として記憶するの。『私はダメだ』って思ってると、本当にダメな人間になっていく。だから、意識的に良い言葉を取り入れるの。好きな本、心にしみるフレーズ、温かい記憶。それを日常の中に置くのよ。」

 

ひらめきミイ子「言葉で心が変わるって、ほんとにあるんだね…。」

 

ニヤニヤマリカ「あるわ。『私はできない』と呟けば、その道しか見えなくなる。でも『私は、成長してる』って言えば、世界は開いていく。ほら、地図って目的地に着かなくても、今どこにいるかが分かれば安心するでしょう?」

 

ひらめきミイ子「私、今ちょうど“心の迷子中”なんだね…。でも、なんか、方向だけは見えてきたかも。」

 

ニヤニヤマリカ「いいじゃない。それが、立ち止まってたとこから歩き出すってことよ。怖くても、足が震えても、進むことだけがあなたを変える。」

 

ニコニコミイ子「今日、チームにちゃんと声かけてみる。怖くても。言葉、飲み込まないようにしてみる。」

 

ニヤニヤマリカ「その声掛けが、ミイ子を袋小路から救うかもしれないわね。」

 

ニコニコミイ子「マリカはいつも、私の救世主だね。」

 

ニヤニヤマリカ「いいえ。ただの皮肉屋よ。」

 

 

困難な状況で自信を喪失し、前進できない時の5つのヒント

 

1. 自分とデートしてみよう

 

自分が心から楽しめる場所や状況に、自分自身を連れて行きましょう。定期的に「自分のための良質な時間」を設けてみるのです。それはSNSや動画配信サービスを眺める時間ではなく、本当にあなたの心がリフレッシュされる体験です。映画館に一人で行ってみたり、森を散歩したり、美術館や新しいスポーツに挑戦するのもいいでしょう。

 

2. 自分に対して好奇心を持つ

 

自分の弱さや足りない部分に対して、批判するのではなく、興味を持ってみましょう。なぜ自分はそう感じるのか?どうしてそんな考え方をしてしまうのか?もしかすると、自分の中にはまだ知らない魅力がたくさん眠っているかもしれません。

 

3. 自分の感情を書き出す

 

ノートを一冊買って、日記をつけましょう。日記では、自分の感情や考えに重点を置きましょう。今日どんな出来事があり、どんな風に感じたのか。どんな状況を乗り越えたのか。辛かったことがあればそれも具体的に、正直に書いてみるのです。でも、自分を責めるような書き方にはしないでください。一日最低一個は、自分を褒める言葉を忘れずに。

 

4. 事実と確率を学ぼう

 

私たちが恐れることの多くは、実際には起こる可能性がとても低いものです。たとえば、職場で何かを失敗したからといって、すぐに解雇されることはめったにありません。好きな人に気持ちを伝えたからといって、突然嫌われるわけでもありません。

 

5. 良い思考を心に満たそう

 

私たちの脳は、そこに入力された情報を信じるようにできています。だからこそ、良い思考や思い出の中に繰り返し身を置くことは、まさにスーパーパワーと言えるのです。

そこから信頼や安心感を取り入れましょう。自分の身体がどんな感情状態にどのように反応するのかを感じ取り、それをうまく活かす術を学ぶのです。

 

 

困難な状況に立たされたとき、私たちはしばしば足をすくませ、不安や恐れに飲み込まれてしまいます。
「できないかも」「失敗するかも」と思えば思うほど、自信は遠ざかり、行動する勇気も薄れてしまいます。けれど、その感情こそが「変化の入り口」であることも確かです。

「怖い」と感じるのは、それがあなたにとって大切だから。その一歩を踏み出すたびに、あなたの中に眠っていた力が目を覚ましていくはずです。
完璧じゃなくていい。ただ少しずつ、怖いと感じていることに立ち向かっていくこと。それが、自信という名の宝物を手にする最初の一歩なのです。