ニコニコミイ子「うちのお姉ちゃんって、めっちゃ優しくて温和なのに、嫌なことはピシャッと断れるんだよ。ノー!って。しかも超感じよく!」

 

ニヤニヤマリカ「へえ、それは珍しいわね。“穏やか”と“ピシャッ”が同居してるなんて、人格が柔軟剤入り洗剤か何かかしら。」

 

ニコニコミイ子「いやほんと、柔軟でいてハリがある感じ!私なんか、人に『それ無理かも…』って言うだけで、心拍数200だもん。もう断る前から謝ってるし。」

 

真顔マリカ「あなたの断り力、ティッシュより薄いわね。水に流れすぎ。」

 

ニコニコミイ子「そうそう!それに比べてお姉ちゃんは、サラッと断るの。しかも、断ってる感が全然ないのに、結果的にきっぱり断ってるっていうミラクル。」

 

ニヤニヤマリカ「つまり、『それはできないけど、こうならどう?』とか、断りのなかに思いやりを仕込んでるタイプね。断りにハチミツを塗ってくれる人。」

 

ひらめきミイ子「たとえが美味しそうだけど分かる!そういう人って、なんであんなに上手なの?私がやったら、たぶん都合よく逃げた人みたいになるよ?」

 

ニヤニヤマリカ「それは断るスキルというより、境界線をはっきり引いてるかどうかよ。あなたのお姉さんは、自分の“ここまではOK、ここからはNO”が明確なんでしょうね。」

 

真顔ミイ子「はー…私、その境界線ってのがもうザルだからなぁ。気づいたら人のテリトリーで皿洗ってる感じ。」

 

真顔マリカ「もはやOLより家政婦の才能あるんじゃない?」

 

悲しいミイ子「悲しいことに否定できない!」

 

真顔マリカ「でも、お姉さんみたいな人って、実は“優しい”より先に“自分を大事にする”って決めてるのかもね。自分の電池が切れたら、誰のことも助けられないって知ってるのよ。」

 

真顔ミイ子「そういえば前、『私が壊れたら人に優しくできないから』って言ってた。もうそれ聞いたとき、悟り開いたかと思った。」

 

真顔マリカ「たぶん開いてるわね、その人。心のUSBに“自己理解.exe”インストール済みよ。」

 

ひらめきミイ子「それ私も欲しいやつー!でもまずは、私が断っても地球は滅亡しないって思えるようになりたいなあ。」

 

真顔マリカ「断らないと滅亡するのは自分よ。やたら頼まれごとを引き受けた結果、疲れすぎて寝落ちしながら人にLINE返してるあなたを見て、私は思ったわ。」

 

悲しいミイ子「うっ…それ昨日の私だ…。」

 

真顔マリカ「だったらまず、会計の時『レジ袋いりますか?』に対して『いりません』って言う練習から始めなさい。」

 

あんぐりミイ子「それはもう余裕!即答でいらん!」

 

真顔マリカ「じゃあ次は、『飲み行こうよ』の誘いに『今週は無理』って言ってごらんなさい。」

 

真顔ミイ子「それは…胃が…キュッてなる…。」

 

真顔マリカ「それが自己主張の第一歩なのよ。胃の筋トレ。」

 

真顔ミイ子「胃がシックスパックになる頃には、私もお姉ちゃんみたいになれるかなぁ。」

 

ニヤニヤマリカ「目指せ、静かに強い人。まずは“疲れたら断ってもいい”って、自分に許可出すところからね。」

 

ニコニコミイ子「よーし、今日からノーって言えるミイ子になります宣言!」

 

ニヤニヤマリカ「3日坊主になったら、うっかりYESガールに逆戻りよ。」

 

不安ミイ子「ギャーッそれはやだ!お姉ちゃんに顔向けできん!」

 

 

温和な性格でも、しっかり自己主張することは可能です。大切なのは、自分の気持ちや望みをきちんと認識し、それを相手に対して丁寧かつはっきりと伝えること。自己主張は決してわがままや相手を押しのけることではなく、自分と相手の両方を尊重するコミュニケーションの方法です。

自己主張の基盤となるのは、自分のキャパシティや境界線を理解し、それを守る勇気。自分の心身の健康を守るために、必要な時には「ノー」と言うことも大切です。その際、相手の気持ちも考えながら、共感や代案を伝えることで、良好な関係を維持できます。

自己主張はスキルであり、練習や準備によって誰でも上達できます。自分を大切にすることは決してわがままではなく、むしろ自分も周囲の人も幸せにするための第一歩。温和な性格でも、強く優しい自己主張を身につけて、自分らしく生きる力を育てましょう。