ひらめきミイ子「昨日の夜、めっちゃやばい映画観たの!主人公の女の人、もう完全に共依存って感じでさ!」

 

真顔マリカ「ふむ、共依存。便利な言葉ね。つまり、自分の価値を他人の承認に預けっぱなしの人間関係ってやつ?」

 

ひらめきミイ子「そうそう!その子、自分の彼氏のメンタルの面倒ばっか見てんの。で、自分の気持ちは全部後回し。『私がいないとこの人ダメになっちゃう』とか思い込んでてさ。」

 

真顔マリカ「それ、恋愛じゃなくて介護。」

 

悲しいミイ子「ほんとそれ!もう観てて苦しくてさ〜、昔の自分を思い出しちゃったんだよねぇ。あたしも昔、完全にそうだった時あって。」

 

ニヒヒマリカ「あなたに“全自動・他人優先装置”時代があったの?」

 

不安ミイ子「笑いごとじゃないって!?まじで彼氏の機嫌を読み取って生きてたのよ。彼がちょっとでも落ち込んだら、すぐ『私がなんとかしなきゃ!』って。」

 

真顔マリカ「自分の気持ちは?」

 

不安ミイ子「無視!放置!自己犠牲に生きる女、ここに誕生!」

 

真顔マリカ「それって、『私は愛される価値がないから、代わりに役に立たないといけない』って信じてたんじゃないの。」

 

悲しいミイ子「うっ……そう、それよ。根っこにあるのが“無価値な自分”ってやつ。なんで知ってんの?」

 

真顔マリカ「観察力とブラックコーヒーがあれば、大抵のことは見えるの。」

 

ひらめきミイ子「かっこいいなマリカ…って感心してる場合じゃないの。私、本気で自分は壊れてるって思ってた。でもある時、もう限界きて、ふと思ったの。『このままでいいいの?』って。」

 

ニヤニヤマリカ「そして、突然の内省。珍しいじゃない。」

 

ちょっと不満ミイ子「うるさいなぁ。でもその時、答えは即座に『NO』だったんだよね。『もう、自分を犠牲にして誰かのために生きるの、やめたい』って。そっからよ、回復が始まったの。」

 

ニヤニヤマリカ「で、どうやって這い上がったの?」

 

真顔ミイ子「まずね、爆発した。感情が。耐えて耐えて、もうダメってなった瞬間に、夜中に号泣しながら冷蔵庫の前で『誰も私のことなんて分かってくれない!』って叫んだの。」

 

真顔マリカ「冷蔵庫が泣いてたと思うわ。」

 

真顔ミイ子「しかもさ、泣きながらアイス食べて、その後シャワー浴びながら『絶対!私の人生を!返してもらう!』って叫んでたの。まるで映画に出てくるサイコパス。」

 

真顔マリカ「情緒がハリウッドなのよ、いつも。」

 

ニコニコミイ子「でも、それが効いた。変に頭で考えるより、体ごと『もうやめた!』ってブチ切れることで、スイッチが入ったの。『私の気持ちって、こんなにあるんだ…』って気づいた。」

 

ニヤニヤマリカ「理性じゃなくて、感情で目が覚めたのね。」

 

ひらめきミイ子「そうそう!でね、そのあとやったのは、自分の気持ちを紙に書きなぐるってやつ。怒りでも悲しみでも、なんでも書く。こんなこと言いたかった!って。ぐっちゃぐちゃの字で。」

 

ニヤニヤマリカ「それ、言葉のゲリラ戦ね。」

 

真顔ミイ子「もう、何十枚も書いてた。“私は悲しい!”“私は怒ってる!”“私は認められたい!”って。そしたら、だんだん自分の中の本音が見えてきたの。“他人の機嫌を取るより、私は私を大事にしたい”って。」

 

ニヤニヤマリカ「つまり、あなたなりのセルフセラピー。感情爆発式。」

 

ニコニコミイ子「そう!私、瞑想とかあんまり向いてないから。静かに座ってるとか絶対むり。逆にストレス!でも書いたり叫んだり泣いたりしたら、ちょっとずつ、自分に戻れた気がした。」

 

ニヤニヤマリカ「静寂の中で自分に会う人もいれば、嵐の中で自分に出会う人もいる。」

 

ひらめきミイ子「うわ、マリカっぽい言い回し。でも本当に、私にはそれが合ってた。で、何があっても、自分の気持ちだけは無視しないって決めたの。」

 

ニヤニヤマリカ「その日から、“全自動他人優先装置”は、“手動・自己尊重エンジン搭載型ミイ子”になったわけね。」

 

ひらめきミイ子「それよそれ!名前はダサいけど、気に入った!」

 

ニヤニヤマリカ「あなたに必要なのは静寂じゃない、爆音と共鳴よ。」

 

泣き笑いミイ子「うぅ〜泣きそう。なんか色々思い出して泣く〜。でも今日はマスカラしてるから泣かない!」

 

 

共依存とは、自分の感情や希望を後回しにして、他人の期待や問題に過剰に反応し、そこに自分の存在価値を見出そうとする状態です。
多くの場合、幼少期の心の傷や、無意識の思い込みが根底にあります。

自分の気持ちがわからない、自分の欲求を伝えるのが怖い、断れない、他人にどう思われるかばかり気になる――これらはすべて、共依存のサインかもしれません。

けれど、自分を取り戻す道は必ずあります。
その始まりは、「もうこのままではいたくない」と気づくこと。
そして、自分の気持ちに耳を傾けること。
他人ではなく、自分自身に優しくすること。

共依存からの回復には、勇気と時間が必要ですが、あなたの人生はあなたのもの。
誰かのために生きるのではなく、自分のために生きる選択が、真の癒しと自由への一歩になります。