不安ミイ子「ねえマリカ…ちょっと聞いてほしいんだけど…最近なんか、ずっと心がどんよりしてて…。」

 

真顔マリカ「また低気圧のせい?それとも今度は水星逆行?」

 

悲しいミイ子「違うの!マジで今回はちょっと…根が深いっていうか。朝起きても嬉しくないし、好きだったことも全部、なんか色褪せちゃって。」

 

真顔マリカ「ふむ、きたわね。魂の暗い夜。」

 

不安ミイ子「え、何それ?なんか中二っぽいんだけど…。」

 

ニヤニヤマリカ「それ、人生の中で急に、これまでの自分が使い物にならなくなる現象かもしれないわよ。言うなれば、存在の根本的迷子って感じかしら。」

 

不安ミイ子「ちょっと笑い事じゃないんだけど。仕事も人間関係も、なんか全部どうでもよくなってる感じで…、私、壊れてきてるんだよ…。」

 

ニヤニヤマリカ「壊れるんじゃなくて、剥がれてるのよ、外側の仮面が。」

 

不安ミイ子「え、なんか今名言聞こえた?」

 

ニヤニヤマリカ「慣れてるの、こういう時の対応。魂の暗い夜ってのは、ただの落ち込みとは違うわ。生き方を根っこから見直せっていう、強制再起動よ。」

 

悲しいミイ子「そんなこと言われても…何をどう見直せばいいのかすらわかんないよ。真っ暗で、何も見えないもん。」

 

真顔マリカ「真っ暗なのが正常。光を失ってるんじゃなくて、光に慣れすぎてた目が、暗闇に順応しようとしてるの。」

 

悲しいミイ子「闇に目が慣れる…ってこと?」

 

真顔マリカ「そう。最初はただ怖くて、逃げたくなる。でも、その暗闇にちゃんと座ってると、だんだん見えてくるものがあるのよ。自分の本音とか、避けてた感情とか。」

 

不安ミイ子「それってシャドウってやつ?」

 

ニヤニヤマリカ「ご名答。心理学的にはそうて呼ばれてる。自分が無意識に避けてる部分。でもそこにこそ、エネルギーがあるのよ。」

 

悲しいミイ「でもさ…私、正直もうちょっと楽になりたくて、最近癒し系動画ばっか見てるんだよね。猫とチーズが出てくるやつ。」

 

真顔マリカ「逃避も時には必要よ。でも、猫に任せきりじゃ一生夜は明けないわ。自分で夜に目を開ける覚悟を決めなきゃ。」

 

不安ミイ子「覚悟ってさ…いるんだね、やっぱり」

 

真顔マリカ「闇を越えるには、覚悟、そして時間。それと、正直でいること。『今、暗闇にいます』って自分で認めるだけで、ほんの少し空気が変わるから。」

 

悲しいミイ子「でもさ、これって一生続くの?このぐるぐるしてる感じ。」

 

ニヤニヤマリカ「続かないわよ。魂の暗い夜には必ず朝が来る。ただし、それは前と同じ朝じゃない。新しい目で見る朝よ。」

 

泣き笑いミイ子「…それ、やっぱ詩人だよね?でもちょっと、希望見えた。」

 

ニヤニヤマリカ「私たち、暗闇の中でしか芽吹けない種みたいなものなの。一回土に埋まって、静かにじっとして、そしてやっと芽が出る。」

 

悲しいミイ子「それ、なんか泣けるんだけど。土かあ…。私、今その中にいるんだね。」

 

ニヤニヤマリカ「そう。だから焦らなくていいのよ。でも、忘れないで。夜がどれだけ長くても、必ず誰かが同じ闇をくぐってきた。そして、ちゃんと出てきてる。」

 

泣き笑いミイ子「うん…。なんか、今日話してよかった。私、まだ出口見えてないけど、立ち止まってもいいって思えた。」

 

ニヤニヤマリカ「立ち止まるって、実はすごい力のある行為よ。走るより、よっぽど勇気がいるわ。」

 

泣き笑いミイ子「もうちょっとだけ、この土の中で、自分の気持ち感じてみる。そしたら、芽が出るかな。」

 

ニヤニヤマリカ「出るわよ。その芽がどんな花になるかは、ミイ子次第。でも咲く。絶対に。」

 

 

人生には、時に「魂の暗い夜」と呼ばれる時期が訪れるものです。
それは、ただの落ち込みではなく、自己の根本に向き合う深いプロセス。
でも、その夜をくぐり抜けた先には、確実に新しい自分が待っています。

夜は、永遠じゃない!