僕はニュージーランドの高校では、16歳で大学入学資格を取得しました。
そのまま大学進学はしませんでしたが、その後アメリカのワシントン大学に入学することができました。
大学入学後も、学内合格率が20−30%と言われる、ビジネススクールに合格し、3年で上位3%の成績で卒業しました。
大学院も、50人のプログラムを学年トップの成績で卒業して、就職後は、通常1年かかる公認会計士の免許取得を6ヶ月で達成しました。
こういう風に書くと自慢話のようになってしまいますが、これを書く理由は、「自分がバカだ」と思っている人に希望を持って欲しいからです。
こんな僕ですが、日本で不登校になる前までは、中学での成績は全然良くありませんでした。
むしろ、定期試験後に毎度配られる、学年全体での自分の順位は、総合はもちろんほとんどの教科で、後ろから数えたほうが簡単な順位ばかりでした。
英語だけは好きでよくできたので、成績も良く順位も上のほうでした。
それなのに、周りのクラスメート達も先生達も、重視するのは総合ばかりで、結局、自分の成績は悪いものだと思っていました。
その頃は、自分でも自分はバカだと思い込んでいて、それを挽回しようともおもわず、「バカだからしょうがない」と諦めていました。
クラスで成績がいい子達をみると、あっちが「出来る人」自分は「出来ない人」という風に感じていたのを覚えています。
そのせいもあって、僕は勉強が大嫌いでした。
宿題もほとんどせずに、友達の宿題を写すことも少なくありませんでした。
不登校になってからは、自分とクラスメートのますます広がる差を感じ、劣等感に苦しみました。
勉強には手がつかなかったので、自分は一生をバカのままで終わるのかな、という様なことをよく考えたこともありました。
そんなコンプレックスから抜け出したのは、ニュージーランドで高校を始めてからでした。
環境がガラリと一転して、ストレスが少なく、のびのびと生きていく環境の中で、「勉強の楽しさ」というものを初めて体験しました。
気がついたら、いつの間にか勉強が好きになっていて、2年ほど経った頃には、夢中で勉強する様になっていました。
勉強が面白くて、好きで勉強している間に、成績も次第に伸び始めました。
3年目には、2年目で伸びた成績のおかげで、いろいろなクラスで飛び級し、3年目の終わりには、大学資格を取ることができました。
日本とニュージーランドの教育システムの違いについては、また別の記事で詳しく触れたいと思います。
高校卒業後も、高校で発見した「勉強の楽しさ」のおかげで、夢中で勉強しました。
その猛勉強が、ビジネススクール合格、大学3年卒業、大学院首席卒業へと繋がっていきました。
要するに、人は勉強する環境次第で、成績の良し悪しが決まるのだと僕は思います。
もちろん、日本で成績が悪い人が海外に出れば、成績が上がるとは限りません。
しかし、僕が言いたいのは、自分に合う環境を見つけることさえできれば、人は誰でも、自分の強さを発揮することができます。
自分に合わない環境だと、せっかくポテンシャルがあっても、なかなか結果に繋がりません。
そもそも、「成績」という概念自体が、本当はそんなに意味があるわけではないのかもしれません。
どれだけ学校の成績が悪くても、才能を活かせれば、様々な成果につながります。
とはいうものの、誰もが自分の才能を活かせる機会にすんなり巡り会えるわけではないかもしれません。
でも、「自分はバカだ」と思い込んでいると、せっかくそういう機会が訪れても、その機会を生かすことが出来ないと思います。
僕も最初のうちはそう思い込んでいましたが、不登校から脱出したい一心で、「やるしかない」と挑戦していくうちに「自分はバカだ」メンタリティーから抜け出せることが出来たのだと思います。
だから、もし今あなたが「自分はバカだ」とか「自分には才能がない」と思っているのなら、そんなことはありません。
ただまだ、自分の才能が発揮できる環境に巡り合っていないだけです。
なので、諦めてしまわず、是非そういう環境を追求してみてください。
あなたはバカじゃない!