9月5日の夕方
母が自宅から運び出された後、担当の刑事さんよりこの後の動きについての説明を受けた。
刑事『お母様のご遺体はこの後、所轄の警察署に運ばれ、死因や死亡日時・事件性が無いか等を調べる為に○大または〇〇医科大学又は民間の検案所に運ばれます。
具体的にはCTスキャンを取って調べたり、様々な検査を行います。
早ければ明日の昼前後頃には死亡検案書が出せますので、こちらからご連絡致します。
その際は葬儀屋さんと共にご遺体をお迎えに来て頂きたいと思います。お預かりしている貴重品もご遺体と一緒にお返し致します。
事件性が無いか引き続き捜査を行いますので、全て完了する迄はお母様のご自宅には立ち入り禁止となりますのでご了承願います。』
との話しがあった。
叔母と共に駆け付けていた従姉妹から祖母の葬儀を執り行った葬儀業者の連絡先を教えてもらい、その場で連絡を取りひと通りの説明をした。
葬儀業者との打合わせが夕方18時から行われる事になり、こちらに向かっている姉にすぐ連絡をし主要駅で下車するよう伝えた。
その頃、仕事を終えた夫が急いで駆け付けてくれた。
夫にもひと通りの説明をして車で姉を迎えに行き、私の夫・息子・姉の4人で葬儀屋での打合わせが始まった。
遺体の状況から一般的な葬儀は行えず、火葬場へ直行せざるを得ない事などを説明した。
葬儀屋さんは親身になって対応してくれて話し合いの結果、必要最低限な準備で母を見送る事にした。
葬儀屋さんからは検案書を持って役所へ行き、死亡届を提出しなければ火葬場へは行けない。
火葬場の受付は14時59分がタイムリミットであり、1分過ぎればアウトです。
火葬は翌日になります。
火葬場へ行くのは9月7日・午前中が確実ではないかと提案され、警察署の霊安所でお母様のご遺体を預かって頂けるか相談してみたら良い。と色々と教えてくれた。
検案が終わり、警察署へ戻って来た時点では母は何も身に付けていない裸のまま納体袋に収められていると知り、姉と私は下着を用意することとした。
今夜から私は5日間の特別休暇に+有給休暇併せて6日間の休暇を取り、出来る限りの処理を行う予定とした。
姉は私の家に泊まりながら一緒に動く事になった。
帰宅後、翌日の動きをお互い確認して話し終わったのは夜中過ぎだった。