本音を言うと、今回の旅に私は行きたく無かった。
とても行けるような精神状態では無かったからだ。


旅の直前まで亡き母の後処理に追われる日々を過ごしていた。


不眠
母の後処理に費やす時間
仕事
家事
沖縄スクーリングへの準備や息子のPCR検査やかかりつけ医からの薬の処方など同時進行で行っていた。

自分の旅に関する準備や調べものは一切出来ずにいた。

宿泊先も出発日ギリギリでの予約だった。

ざっくりと行きたい場所やしたい事は頭の中でまとめていた位だった。



もう体力も精神も限界だった


なので、自分の旅はほぼ行き当たりバッタリの予定変更必須の旅となった。


9月30日で全てを終わらせ、旅に出る予定ではあったのだが、次から次へとパプニングが起こり、旅が終わった後まで延長となってしまった。


しかし、息子が通信制高校に入学した時から沖縄スクーリングの参加は決まっていた。


体調を崩しやすい息子が安心してスクーリングに参加し学べるように現地まで同行する予定をしていた。


だけども、このタイミングか…

何故なんだ。
本来ならば私も沖縄へ行く予定であったが、息子に確認すると羽田空港から沖縄・那覇空港までは1人で行ってみる。学校の集合場所は那覇空港内だから。との返答に羽田空港までの同行に予定を変更したのだった。

私は沖縄に行ってみたい気持ちもあった。


幼い頃のK君が母親と一緒に歩いた浜辺。

その浜辺がどこの海なのかは正確には分からない。

だけど同じ景色を見れるかもしれない。


そう考えていたが、沖縄には同行しない事にした。

都内近郊で待機をしよう。


学校からの呼び出しにすぐ対応するなら羽田空港から沖縄へ飛ぶのが1番早い。



そしてドタバタの4泊5日の旅が始まり、1日目はDisneyland 2日目のDisneySeaでの2日間は毎晩バスに乗り遅れ、3日目の横浜観光でも観光バスの最終便がとっくのとうに終了してしまい長々と歩いたり、4日目は渋谷でGoogle先生にもて遊ばれ、迷子になったり…迷子率が高い旅だったように感じた。


そして、都内に入ってからは移動が大変だった。


2日間のDisney resortでは乗り物も食べたいものもほぼ希望が叶い満足だった。










Disney Seaで最後に並んだアトラクション『ソアリン・ファンタスティックフライト』は200分待ち。

世界中の空を駆け巡り、風や匂いも体感出来き素晴らしいの一言に尽きるアトラクションでした。








そしてライトアップされたアラビアンコーストは本場のアラビアン・ナイトかと思う程の美しさだった。


アラビアンコーストでは2階建てのメリーゴーランドにも乗った。





強欲なのでラッシーとアップルサイダー2個も注文。



マジックランプも楽しかった。


インディーン・ジョーンズは45分待ちだが、お一人様の特権・ソロなんちゃらを使い、乗り場までワープ。

ほんの数分でアトラクションに乗り込めとても楽しめた。

その他にもいくつも乗れたし、現実逃避出来て本当に楽しい時を過ごせた。


振り返ると、こんなにも好き放題行きたい場所へ行き、美しい景色を見続ける一人旅は何て贅沢なんだろうと感じた。

行く前はあんなにも気が進まず、誰か代わりに行ってくれないかと本気で思っていたのに。


いつか私が死ね時、この日の想い出も走馬燈のように駆け巡るのだろうか…


もうすぐ母の住んでいた家の引き渡し作業が終了する。






全てが終わる時、母と本当のお別れだと思う。