あけましておめでとうございます。
今年もボチボチ更新しますので、皆様、何卒よろしくお願いいたします。

さて、2014年に観たお芝居の記事、実は一つだけまだ未掲載でした。
12月13日に観劇したオセロット企画の「平日の君へ」。
3年前に都合で観れなかったオセロット企画、ようやく観れました。

正直、今回のお芝居はかなりはまりました。
「面白かった」というより「激しく共感」しました。

共感したがゆえにどう感想を書いてよいかわからなくなってしまい、今日まで書けませんでした。

共感したのはお芝居でだけではなく、パンフレットの水上さんの文章にも。
働く意味を問いかけていました。

会社組織は利益を追求しなければなりませんが、ただ利益を追求だけでは人間は働き続けられないもの。
そこには「やりがい」という言葉だけではない、意義がなければ継続が難しい。
ただ、組織にはミッションが必要なのでしょう。
ミッションなきストラテジーやビジョンは空回りしますものね。

オセロット企画は働きながらお芝居をする水上さんと川北さんの二人の劇団。
正直、演劇だけで飯を食えている人など一握りしかいないはずだから、学生さんを除けば多くの演劇人は働きながら演劇にしているわけで、当たり前と言えば当たり前。

ただ、年数を経てゆけば「働く」ということがどんどん重くなり、演劇に割ける時間は減ってゆく。
ましてや結婚したり、家族が増えたりしてゆけばなおのことです。
おそらくは今回のお芝居はそれでも演劇を続けてゆくんだという二人の強い意志表明なのだと思うのです。

最後のシーンで森田君演じる男1の「劇団やりませんか。」という台詞は、単にお芝居やりましょうって言う言葉ではなく、そこは目的を共にした同志になりましょうという意味も超えた言葉なのだと感じました。

だからこそ、観ている私にはずっしりとこたえました。

なんだか感想になっているんだかいないんだか・・・
お芝居の内容もさることながらいろいろと考えてしまって纏まりませんね。

オセロット企画、頑張ってほしいし、ずっと応援したいと思います。
といいつつ、私もVOGAがんばります!

山脈

写真は同人戯曲集「山脈」です。