すいません。
観劇後一週間経ってしまいました。

さ、市川タロ君のデ、市川君の話によると劇研というか劇場で彼の作品を上演するのは3年ぶりくらいだそうです。確かにその間は、ギャラリーやライブハウス、カフェといった空間でやってましたね。

今回は市川君らしい「独白劇」。
会話劇もいいですが、市川君の場合、独白劇のイメージが強くて、やっぱりいいです。

以前も書いたことがありますが、演劇というより「詩」であり「絵画」であるイメージがするのです。

真っ黒な舞台に、額に見立てた木枠と、中央に別途に見立てた木枠、そしてひまわり。
舞台はやはり絵画的。
で、美しい。
そして、台詞というかむしろ詩。

死に向かっているららしい男とそれを見つめるらしい女の話。
それを5人で描く。
6人でも4人でもなく、5人。
そこが市川君らしい。

独白を複数で演じるからとても難解。
決してわかりやすくしようとしない。

市川君自身、「感想を言われたくない」という・・
なんてすばらしきへそ曲がり。

今回、今までと違うと感じたのは性描写。
とても柔らかなのだけれども優しい性描写。
おそらくはそれは彼が女性にとても優しいのだろう。

果たして、どこまで彼が描こうとしたものを私自身が受け取れたかはわかりません。
でも、おそらくは、市川君のお芝居は描いているものをすべて受け取り理解することが目的ではなく、彼が描いたものを観て、観たものがそれぞれイメージする。
それが10人いれば10通り、20通りでも構わないのではないかと思います。
だから、どれも正解であり正解でないのだろうか・・・

ということで、相変わらず難解で美しいお芝居でした。


もう、これからは何も