随分ブログをお休みしておりまして申し訳ありません。
ちょっと仕事が忙しくて・・・と言い訳~
さて、先週のこと、西一風「あんドロップ」を観てきました。
西一風の公演も70回なんですね~いやあ、初めての舞台公演は85年12月の「ラ・ヴィー」。
それを第一回にしております。あれから29年ですか・・・よく続いております。
全ては多くの後輩諸氏のおかげです。感謝感謝です。
「あんドロップ」は昨年「モモ」を演出したイマイカコイ君の作演でした。
新しい世代に変わる時はいつも「どうなるんかなぁ~」と思うのですが、でもそれはそれで、それなりに形になってゆくのだなと毎回感じております。
先輩達は後輩達を危ぶみますが、でもそれなりに皆育ってゆきますね。
今回のお芝居は、ちょっとファンタジーの香りのする不条理劇。とはいっても不条理感はかなり薄いですが・・・
あるお菓子会社の廃工場に紛れ込んだ女。探し物を探している女。自分が何を探しているのかを探している女。ずいぶんモラトリアムなやつです。(笑)
廃工場に残された「他人の記憶のドロップ」を食べることから、お菓子工場での他人の記憶に入り込みます。というお話。
ドロップが忘れられた記憶からつくられるという設定はとても面白い着想です。
また、自分の記憶を食べて、自分の記憶を取り戻すのではなく、他人の記憶を食べるという転換も面白かったです。
役者陣も、それぞれのキャラがしっかりしてきているので、ある程度安心して観ていられました。
ただ、残念なのは随分と「説明しすぎ」なこと。
設定も一回展開すれば、「ああこういうことだな」と観る側は大体わかります。
おそらくは皆真面目なのでしょう。登場人物ひとりひとりしっかりと説明しちゃいますから、特に中盤がかなりだるーくなってしまいます。
ぱっと見たところ、寝ているお客様がいたのも中盤でした。
この「説明しすぎ」は大きな課題です。
後は演技。
個々のキャラがしっかり立ってきたのはよいのですが、間の取り方のパターンに変化がありません。
間の演技はとても重要で、特に間の「目の動き」は気を付けて演技しないと、下手をするとお客さんの集中を切ってしまいます。
「間」の演技はまだまだ工夫が必要と思いました。
また、特に体の動かし方に課題がある役者さんもいましたね。
これは直接お話しもしたのですが、できるだけ上の世代のお芝居を観てみることが大事だと思います。
幸い京都にはたくさんの素晴らしい先輩劇団があります。
同世代の芝居も良いのですが、30代、40代の人のお芝居を月1本でも2本でも観ることで、自分に欠けていることに気が付くと思いますし、勉強になります。
今は年間の公演回数が多いので大変なのでしょうが、でも芝居を観ることも芝居を作るための大事な仕事ですから、西一風のみんなにはもっともっと芝居を観て欲しいと思います。
ということで、面白かったけど残念ながら課題は多いお芝居でした。
ま、偉そうに言いましたが、僕がちゃんと演技できるかは長いことやっていないのでわかりません(笑)
頑張れ~後輩諸君!!!
ちょっと仕事が忙しくて・・・と言い訳~
さて、先週のこと、西一風「あんドロップ」を観てきました。
西一風の公演も70回なんですね~いやあ、初めての舞台公演は85年12月の「ラ・ヴィー」。
それを第一回にしております。あれから29年ですか・・・よく続いております。
全ては多くの後輩諸氏のおかげです。感謝感謝です。
「あんドロップ」は昨年「モモ」を演出したイマイカコイ君の作演でした。
新しい世代に変わる時はいつも「どうなるんかなぁ~」と思うのですが、でもそれはそれで、それなりに形になってゆくのだなと毎回感じております。
先輩達は後輩達を危ぶみますが、でもそれなりに皆育ってゆきますね。
今回のお芝居は、ちょっとファンタジーの香りのする不条理劇。とはいっても不条理感はかなり薄いですが・・・
あるお菓子会社の廃工場に紛れ込んだ女。探し物を探している女。自分が何を探しているのかを探している女。ずいぶんモラトリアムなやつです。(笑)
廃工場に残された「他人の記憶のドロップ」を食べることから、お菓子工場での他人の記憶に入り込みます。というお話。
ドロップが忘れられた記憶からつくられるという設定はとても面白い着想です。
また、自分の記憶を食べて、自分の記憶を取り戻すのではなく、他人の記憶を食べるという転換も面白かったです。
役者陣も、それぞれのキャラがしっかりしてきているので、ある程度安心して観ていられました。
ただ、残念なのは随分と「説明しすぎ」なこと。
設定も一回展開すれば、「ああこういうことだな」と観る側は大体わかります。
おそらくは皆真面目なのでしょう。登場人物ひとりひとりしっかりと説明しちゃいますから、特に中盤がかなりだるーくなってしまいます。
ぱっと見たところ、寝ているお客様がいたのも中盤でした。
この「説明しすぎ」は大きな課題です。
後は演技。
個々のキャラがしっかり立ってきたのはよいのですが、間の取り方のパターンに変化がありません。
間の演技はとても重要で、特に間の「目の動き」は気を付けて演技しないと、下手をするとお客さんの集中を切ってしまいます。
「間」の演技はまだまだ工夫が必要と思いました。
また、特に体の動かし方に課題がある役者さんもいましたね。
これは直接お話しもしたのですが、できるだけ上の世代のお芝居を観てみることが大事だと思います。
幸い京都にはたくさんの素晴らしい先輩劇団があります。
同世代の芝居も良いのですが、30代、40代の人のお芝居を月1本でも2本でも観ることで、自分に欠けていることに気が付くと思いますし、勉強になります。
今は年間の公演回数が多いので大変なのでしょうが、でも芝居を観ることも芝居を作るための大事な仕事ですから、西一風のみんなにはもっともっと芝居を観て欲しいと思います。
ということで、面白かったけど残念ながら課題は多いお芝居でした。
ま、偉そうに言いましたが、僕がちゃんと演技できるかは長いことやっていないのでわかりません(笑)
頑張れ~後輩諸君!!!