「意外です」と言われましたが、C.T.T.はお初でした。
C.T.T.とはContemporary Theater Trainingの略で、劇団やユニット、個人が、各演劇作品の試作やや、実験をする試演会で、20~30分の作品をいくつか上演し、終わった後で参加者と一緒に合評会をするというアトリエ劇研を中心に全国各都市で行われているものらしいです。
何分、自分は演劇関係者ではないという意識が強いので、「合評とかかなわんなぁ」という思いもあって、縁遠い感じがしていたのですが、今回、前田愛美さんのお芝居を観たいこともあり、思い切って行ってきました。
○前田愛美「シオガマ」
「もしかしたら、これって偶発的に演じているんじゃなかろうか・・・」と観ていて思ったのですが、どうもそのようです。劇中での彼女が語るテキストはほぼ事実で、現実、彼女が自身の父親が今住んでいる家で生まれ育っていないという事実に驚いたことをモチーフにし、そして、きっちりと細かく構成を決めていたのではなく、舞台上の雰囲気で演じていたようです。
正直、とても難解なのですが、難解であっても、そこに展開する彼女の話はほぼ彼女の身の上の話であり、虚構でない分とても引き込まれながら観ておりました。
おそらく、彼女の想いを私は半分も共感できなかったかもしれません。ですが、私が観た30分のお芝居が再生不可能なほぼ偶発的な内容である分、一種不思議な前田愛美の世界観に引きずり込まれた快感がありました。
○突き抜け隊「Twilight Zone」
本日の3つの作品で唯一一般的な会話劇でした。
芝居の稽古をしていた三人が、スマホで読んでいた話の中に引き込まれ、その話を役を演じつつ2つの世界が錯誤するというタイプのお芝居です。
ちょっと残念だったのが、「Twilight Zone」というタイトルで私が期待しすぎてしまったこともあるのでしょうが、スマホに書かれていた話というのが、あんまり怖くなかったことです。
つまり、ハラハラ感か、意外感かちょっと足りない感じがしました。
時間が短い中でみせる難しさを感じた作品でした。
○中凹分離帯「家族会議事録」
岡山からの参加らしいのですが、意外性があって面白かったです。
独り芝居なのですが、主役のお母さんに対して、お父さんと娘は音声。で、娘は扇風機で、お父さんはパトライト・・・・。この扇風機とパトライトが台詞に合わせて動くのですが、観ているうちに、そこに人間感が出ているから不思議です。
娘がアメリカに留学するのと同時に、お母さんも、元ローカルアイドルの友達と一緒にアメリカへ行って
ディーバを目指すという話も面白く、家族の在り方をこっそり考えさせられる作品でした。
終わった後の合評会も、より作品の理解が深まるので、良かったですね。
また、機会があれば行きたいです。
写真は何の関係もありませんが、劇研の近くのつつじです。
C.T.T.とはContemporary Theater Trainingの略で、劇団やユニット、個人が、各演劇作品の試作やや、実験をする試演会で、20~30分の作品をいくつか上演し、終わった後で参加者と一緒に合評会をするというアトリエ劇研を中心に全国各都市で行われているものらしいです。
何分、自分は演劇関係者ではないという意識が強いので、「合評とかかなわんなぁ」という思いもあって、縁遠い感じがしていたのですが、今回、前田愛美さんのお芝居を観たいこともあり、思い切って行ってきました。
○前田愛美「シオガマ」
「もしかしたら、これって偶発的に演じているんじゃなかろうか・・・」と観ていて思ったのですが、どうもそのようです。劇中での彼女が語るテキストはほぼ事実で、現実、彼女が自身の父親が今住んでいる家で生まれ育っていないという事実に驚いたことをモチーフにし、そして、きっちりと細かく構成を決めていたのではなく、舞台上の雰囲気で演じていたようです。
正直、とても難解なのですが、難解であっても、そこに展開する彼女の話はほぼ彼女の身の上の話であり、虚構でない分とても引き込まれながら観ておりました。
おそらく、彼女の想いを私は半分も共感できなかったかもしれません。ですが、私が観た30分のお芝居が再生不可能なほぼ偶発的な内容である分、一種不思議な前田愛美の世界観に引きずり込まれた快感がありました。
○突き抜け隊「Twilight Zone」
本日の3つの作品で唯一一般的な会話劇でした。
芝居の稽古をしていた三人が、スマホで読んでいた話の中に引き込まれ、その話を役を演じつつ2つの世界が錯誤するというタイプのお芝居です。
ちょっと残念だったのが、「Twilight Zone」というタイトルで私が期待しすぎてしまったこともあるのでしょうが、スマホに書かれていた話というのが、あんまり怖くなかったことです。
つまり、ハラハラ感か、意外感かちょっと足りない感じがしました。
時間が短い中でみせる難しさを感じた作品でした。
○中凹分離帯「家族会議事録」
岡山からの参加らしいのですが、意外性があって面白かったです。
独り芝居なのですが、主役のお母さんに対して、お父さんと娘は音声。で、娘は扇風機で、お父さんはパトライト・・・・。この扇風機とパトライトが台詞に合わせて動くのですが、観ているうちに、そこに人間感が出ているから不思議です。
娘がアメリカに留学するのと同時に、お母さんも、元ローカルアイドルの友達と一緒にアメリカへ行って
ディーバを目指すという話も面白く、家族の在り方をこっそり考えさせられる作品でした。
終わった後の合評会も、より作品の理解が深まるので、良かったですね。
また、機会があれば行きたいです。
写真は何の関係もありませんが、劇研の近くのつつじです。