2月1日の話ですが、月面クロワッサン(以下月クロ)の「無欲荘」を観てきました。
最近、月クロは観に行けていなかったのですが、西一風後輩の稲葉君の初作演とのこと。
これは絶対行かねばなりません。

着想はなかなか面白かったと思います。

食べることをやめてしまうことが流行り、多くの人が食欲を無くした世界。
男は姉に箱に閉じ込められ、姉は行方不明。世話をしてくれる人はいる。
ま、食欲がないから困らないんだけど。
ちなみに元々はその姉が書いた本が元で食欲を喪失した人が増えたという設定。

その姉が戻る。
そんな中、4年間(5年だったかな?)絶食していた人が出て・・・と話が展開してゆく。

不条理の設定自身はとても面白かったと思います。
また、音効操作をしている稲葉君がそのまま登場人物になってゆくのも面白いアイデアです。
ただ、ちょっと設定が乱暴な感じがしました。
生命の維持が困難な不条理って、もう少し細かく設定を考えておいた方がほんとは良いと思います。

それと、終わり方がなんだかとてもあっさりしていて、とても物足りない感じがしました。
これは、稲葉君の優しい性格から来るのだとは思うのですが、一人一人の登場人物の話を丁寧に終わらせているので、不条理に始まった割にまじめに終わってしまい、ちょっと違和感を感じました。

それと、演技ですが、これは丸山交通公園さんや横山清正さんとかのキャラが爆発していて大変面白かったのですが、全体的にはとてもバランスが悪い感じがしました。
極端な演技を引き立てる抑えた演技も必要だったかなと思います。

さて、厳しめに書きましたが、最初に書きましたが着想は面白いと思いますので、ぜひまた作演出にチャレンジしてほしいと思います。

えー・・写真はすっかり撮るのを忘れました・・・・
ですので写真なし・・・
すいません。ガーン