吉良浩一さんの芝居を観たのはおそらく27年ぶりでしょう。
彼は相変わらず熱く、光っていました。

私が学生時代だった1984年から1988年、京都の学生演劇界でもっとも人気が高かったのは同志社大学の第三劇場でしょう。
ちょうどマキノノゾミさんが退団し、MOPを結成(ちょっと前後しているかもしれませんが)、それから天才脚本家(と私は思っています)こうしんまさひこさんが卒業して、そのあとを受けて三劇を率いていたのが吉良浩一さん。
私たちが西一風でぼちぼち活動を始めていた頃、吉良浩一はガンガンに光っていました。

「吉良がなんぼのもんじゃい、一個も負けてへんわ」とうそぶいていたのは確か「サイコレディ」を観に行った後だったかと思います。ま、実際、勝ててたのは「奇抜さ」くらいですかね~。
ま、私は自称「怪優」でしたし。(笑)

その彼がまた芝居をする。
実は20年以上の時を経て、私が彼のことをこのブログに書いたことがきっかけでネット上で再開し、FBで友達となり、ここ2年ほど交流がありました。
観に行かねばならんでしょ!

彼がこの「新島良心教育プロジェクト」を立ち上げたのは2年半前、つまりは東日本大震災の時だったと言います。
当初は2時間半のドキュメンタリードラマあるいは映画の製作を目指していたそうですが、最終的に今回の舞台化ということになったようです。

さて、お芝居はどうだったか。
端的に言いますと、新島襄の名を借りた「吉良浩一」からの今を生き、様々な困難に立ち向かっている若者たちへの強くて熱いメッセージでした。
そして、吉良浩一は相変わらずキラキラと輝いていました。
「かなわないなぁ・・・」と思います。

正直言うとお芝居としては、今回初めて演技をする学生さんもいることもあり、お世辞にもうまいとは言えませんでしたし、演出もかなり物足りませんでした。ですが、熱意はしっかり伝わりました。

帰りに福島に送るからというので僅かでしたが募金をさせて頂きました。
皆の気持ちが届きますように・・

さて、僕は何をしようか・・・・

齋藤秀雄です。再び京都へ戻ってきました。-ハーディーホール