いやはや、ここの所ブログの更新が滞っていまして大変失礼しております。

さて、ひょんなことで3月の世界館でのお芝居「天国に一番近い病室」 に出ていた田所工作さんと知り合いになりました。
で、ひょんな流れで、先週の日曜日(11月18日)、その田所さんが主催されるお芝居の当日制作をお手伝いしてきました。

人間、どんな縁がつながってゆくかわかりませんね。

さて、そのお芝居ですが、作品は「難波金融伝ミナミの帝王」の萩庭監督、演出がテノヒラサイズの井之上チャルさんという、すごいメンバーで、このセッティングを田所さん一人の心意気でやりきってしまうところが、すごいなぁと思います。

社会人になって以降、「やろうぜ」なんて言いながら一度も芝居をやることがなかった自分が恥ずかしい限りです。
たしかに、田所さんとお話ししているとついつい「やりましょう」なんて言ってしまいます。
つまりは彼の「想い」がそれだけ強いのですね。

その田所さん、なんとわたくしと4つ違いなんです。
出会ったときはまだ30歳そこそこかと思ったくらい若く見えます。
つまりはそれだけエネルギーがほとばしっているんですね。

さて、お芝居。
話は、28年前の島根の刑務所にある女性編集者がタイムスリップしてしまい、自分を産んですぐ刑務所に入り、その後、仮出所後日航機の墜落事故で死んでしまったため、会うことができなかった母親と同じ房に入るというお話。

タイムスリップした人が、その時代にいきなり存在として受け入れられてしまっているというSF的にはあり得ない設定なのは萩庭監督らしいところ。

役者のみなさんもそれぞれのキャラクターと真っ向取り組んで、一生懸命演じられていました。
その一生懸命さがしっかり客席に伝わってきてとても好感が持てました。

ただ、あえて言うならば、ちょっと演出が単調だったのと、おそらくはリアリティを追求するあまり、演技が間延びしてしまう傾向があり、その分演技の粗が観えてしまう傾向があったかなと思います。

難しいところですが、少し全体を詰めて演じて、後半のよいシーンをゆっくり演じたほうがよかったかもしれません。

ま、わたくしが言うのもおこがましいですが・・

しかし、公演後うちへ帰ってパンフを見てびっくり。私と私がお願いして前日の当日制作をお願いした後輩のTさんの名前が協力に記載されていました。

なんだか、最近パンフに名前をもらうことがチラホラあり、うれしいやら申し訳ないやらです。
ま、こうやって芝居の世界のすぐ近くにいられるというのはほんと幸せです。

あ、写真はバタバタして撮り忘れました・・・すいません。