先週のこと、いつも大変お世話になっている方からお誘いをうけて、なんばグランド花月で吉本百年物語5月公演「キミとボクから始まった」を観てきました。

ご存知の方も多いかと思いますが、この公演は吉本興業100周年を記念して、1年間月がわりで行われる公演なんです。

いやはや、これは大変な・・・・あ、吉本だからアドリブだらけなんだ・・・と思いきや、いつもの吉本と違い、しっかりストーリーとセリフが立ったお芝居。
でありながら、ちゃんとアドリブの部分があったり、日替わりのゲストが出てきたりで、吉本らしさもちゃんとありました。

ちなみに、私が行った日のゲストはスピードワゴンの二人で、しっかり井戸田潤の元嫁ネタで笑いをとっていました。

さて、お話は元祖しゃべくり漫才、花菱アチャコと横山エンタツコンビの誕生秘話。
昭和4年当時の音源やネタ、画像を交えながらの進行はなかなかでした。

しかし、このコンビ、当時人気絶頂だった花菱アチャコと千歳屋今男のコンビを解散させて、林正之助氏が組ませたものだったのですね。

当時人気第一位のコンビを解散させて、さらに新しいものを作るというのはなかなかできるものではありません。しかも、その漫才と言うのは、当時一般的だった萬歳は、昔ながらの楽器の演奏や唄が入ったものだったのを、いわゆるしゃべくりだけで、しかも市民の日常生活を描いた形にしたというのは、相当な冒険だったのだと思います。

そういう思い、活動があって、今日の漫才があるのだとわかりました。

おそらくは100周年を機に吉本は、また新たな挑戦をするのでしょうね。

しかし、新しいものを創りだすのって、並大抵ではないですね。
「新しいことやらなくっちゃ」なんて会社でも言ってますが、いやはや甘い甘い。
一番人気を切り崩す、これくらいのことをしないとだめなのですね。

なんだか、芝居を観て、いろいろと考えさせられました。

写真はその後飲みに行ったなんばの居酒屋です。
なかなか良かったです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の再び京都へ戻ってきました。-丸一屋