皆さんは捨てられない段ボール箱ってありますか?
私には千葉の自宅の押し入れにひとつあります。
中身は若い頃に書いた5本ばかりの戯曲。
絶対の日の目を見ることはないのですが、捨てられません。

ダンス・パフォーマンス・カンパニーschatzkammer(シャッツカマー)「Dig」は、
そんなダンボール箱をモチーフにしたものでした。

舞台の後ろにはきれいに積まれた段ボール箱。
時には持ち、置き、上に寝そべってみたり、開けて何かを取り出したり、かぶってみたり・・・

段ボール箱は思い出とか記憶を現わしているのでしょうか。

そして、4人のダンサーはそれぞれ、出会い、別れ、そしてまた出会い・・
最後はみんなで段ボール箱を積み上げます。
それは4人の思い出の共有なのでしょうか。

4人のダンスは見事にシンクロした素晴らしいものでした。
ダンスだけではありません。
照明も音効も、そして舞台も。

特に積み上げられた段ボール箱からひとつふたつ引き抜いた後、絶妙なタイミングで穴がふさがるのは驚きました。

実は私、ダンス公演を観るのは実に20年以上ぶりだったのですが、見事な完成度に感服しました。
というか、ダンスってすごい!

今回、劇研のサポートスタッフで入ったのですが、全くの勉強不足で、schatzkammerの皆さんのことを全く知らずにお伺いしてしまいました。
ほんと、失礼いたしました。

また、観たいですね。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-Dig