先週の土曜日ですが、劇団しようよ「茶摘み」を観てきました。
私、最近思うことがあります。
どんなスタイルの演劇も観る側に「共感」を得られないと評価されないのではないか。
もし、設定が共感されなくてもメッセージが共感されれば理解されるが、設定が共感されなくてもメッセージが共感されなければ理解もされないし、浸透もしてゆかない。
さて、「茶摘み」
舞台はお茶農家。
その実に平凡な家庭、実家の農業を継ぐしかない長男が次第に鬱屈してゆく。
妹は顔じゅうのニキビを悩んでいた。
長男の鬱屈も、内気な妹の失恋も、台風の中の無謀な冒険も、ミュージシャンになるために東京へ出て行った近所のお兄さんへのあこがれも、すべて共感がもてました。
それは、田舎出身の人間だったら少なからずそういった思いはあるはず。
ところが、ラスト。
ドラマティックな展開を求めて、失恋で悩んでいた妹を茶刈機で殺してしまうという展開はどうしても共感できません。
素人意見で申し訳ないが、もっと違う展開があったのではないか。
それが大原さんの価値観なら仕方がないが、ちょっと残念なラストでした。
劇中、ずっと生で吉見さんが演奏するという実におもしろい構成だっただけに残念でした。
さて、宗岡ルリさん。
トラウマから、自分のニキビの膿に世の中の悪いことが全部詰まっていて、自分は絶対にニキビをつぶしてはいけないと思いこんでいる女子中学生という、異常な設定を良く演じていたと思います。
ラスト、兄に茶刈機で殺されようとされることを受け入れ、無邪気に底抜けにニコニコを笑うシーンはさすがだと感じ入りました。
40後半のおっさんの2年間はあっという間ですが、20歳の2年間はそれはとても充実した2年間なのでしょう。彼女は着実に女優として成長していると感じます。
次回の出演作もとても気になります。
さて、今週もまた芝居を観に行きます。
私、最近思うことがあります。
どんなスタイルの演劇も観る側に「共感」を得られないと評価されないのではないか。
もし、設定が共感されなくてもメッセージが共感されれば理解されるが、設定が共感されなくてもメッセージが共感されなければ理解もされないし、浸透もしてゆかない。
さて、「茶摘み」
舞台はお茶農家。
その実に平凡な家庭、実家の農業を継ぐしかない長男が次第に鬱屈してゆく。
妹は顔じゅうのニキビを悩んでいた。
長男の鬱屈も、内気な妹の失恋も、台風の中の無謀な冒険も、ミュージシャンになるために東京へ出て行った近所のお兄さんへのあこがれも、すべて共感がもてました。
それは、田舎出身の人間だったら少なからずそういった思いはあるはず。
ところが、ラスト。
ドラマティックな展開を求めて、失恋で悩んでいた妹を茶刈機で殺してしまうという展開はどうしても共感できません。
素人意見で申し訳ないが、もっと違う展開があったのではないか。
それが大原さんの価値観なら仕方がないが、ちょっと残念なラストでした。
劇中、ずっと生で吉見さんが演奏するという実におもしろい構成だっただけに残念でした。
さて、宗岡ルリさん。
トラウマから、自分のニキビの膿に世の中の悪いことが全部詰まっていて、自分は絶対にニキビをつぶしてはいけないと思いこんでいる女子中学生という、異常な設定を良く演じていたと思います。
ラスト、兄に茶刈機で殺されようとされることを受け入れ、無邪気に底抜けにニコニコを笑うシーンはさすがだと感じ入りました。
40後半のおっさんの2年間はあっという間ですが、20歳の2年間はそれはとても充実した2年間なのでしょう。彼女は着実に女優として成長していると感じます。
次回の出演作もとても気になります。
さて、今週もまた芝居を観に行きます。