サミュエル・ベケットって言っても演劇を良く知らない人は「なんじゃそりゃ?」って感じだと思います。
フランスで活躍したアイルランド人の劇作家で第二次大戦後から70年代にかけて活躍したノーベル文学賞を受賞している人なんです。
「ゴドーを待ちながら」が一番有名な戯曲だと思います。
不条理劇を生み出した人って言ってもよいかと思います。

で、tabula=rasa。
ベケットの「わたしじゃない」という戯曲に今回挑戦。
見事にアレンジしてきました。

この作品日本語にして1万字程度の本なんだそうですが、これを15分でやったそうなんです。
まあ、モーレツなスピードでしゃべったということですね。

元々独り芝居のこの作品を女性3名でアレンジしてきました。
tabula=rasaらしく、とっても難解なのですが、最後まで飽きずに観れました。
「どう展開するんだろう」とずーっと考えながら。

舞台もいたってシンプル。
人間座と言う小屋にぴったり合う感じがよかったです。

今回は「デッサンシリーズ」と題していて、お客様に名作に触れる機会を手軽に提供すべく、シンプルに構成したようです。
なかなかすばらしい観点だと思います。

実は明日まだ2ステあります。
ネタバラシはこれくらいにしておきます。

写真はこの芝居のフライヤーです。
老眼始った中年オヤジには全く読めません。

要するに、「読まんでよい」ということ。
セリフはばばーっとあるが、別に「聞かんでいい」ということに繋がってますね。
tabula=rasa、はっきり言ってヘンクツです。(笑)

ぜひ!
mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-tabula=rasaフライヤー