まず、France_panのお芝居を明日観にゆく予定の方はこのブログは読まないで言った方が良いと思います。でも読まないと何がいいのかわからないですね。
さて、元西一風の佐々木君が出るというのでFrance_panさんの「あ りきたりな生活」を観てきました。
いや、実に面白かったです。
以前観ました小嶋一郎さんの「日本国憲法」 が、舞台と客席の境界線を無くした芝居だとしたら、「あ りきたりな生活」は役者と観客の心の境界線を無くした芝居と言えるでしょう。
始まりは役者と観客で行う「質問ゲーム」。役者一人に対して観客6、7人のグループに分かれて「名前」「生年月日」「現住所」などの話をする。演出の伊藤さんはあくまで芝居の前のゲームと言っていましたが、実はすでに芝居は始まっていて、これがすべて本編の伏線になっている。
そして、劇中やたら「演出」の伊藤さんが説明をする。鬱陶しいくらい説明をする。でもこれも「役」なんだと一番最後に気がつくことになる。
なぜかサングラスをかけて、英語で解説とリードをしている別の「伊藤」さんがいます。ボードをもって、まるでスタッフのように動いているが、実はボードには日本語の台詞が書かれている台本があり、それは彼が話している台詞とはあまり関係なかったりして、すべてが「役」なんだと気がつく。
どこまでが「役」でどこまでが役者の「素」なのか、どこまでが「設定」でどこまでが「事実」なのか、とても曖昧にしてあるお芝居。芝居の最後の方でようやくそれが狙いだというのがわかってくる。
不思議な感覚でした。
劇中、ひとりだけ役名が明かされない女優さんがいます。ひとりだけ2階にいて、ずっと音を鳴らしたり、声を出したりしている。最後、サングラスの「伊藤」さんがこの女性に愛を告白する。
???なんだろう??
その疑問は、佐々木君が公演後に教えてくれました。
彼女の役はなんと「時間」。
そういえば、演出の伊藤さんが最初に言っていました。
「この女性はずっとここにいます。芝居が終わった後も、ずっと、来年になってもずっとここにいます。」
なるほどね。
終ってから、気がついたのですが、このお芝居。役者と観客の人数のバランスがカギになっています。
多すぎても少なすぎてもダメ。私が観た今日の公演は観客が40名ほど。
これくらいがちょうど良いのだと思います。
それにしても、最近、小嶋一郎さんのお芝居といい、高田君・築地さん達のtabula=rasa といい、観る側のスキルが試される芝居に触れることが多いです。
感性磨いておかないといけませんね。
帰り道、「おもろかったなー」と思いつつトボトボ歩いていて写真を何にも撮っていないことに気がつきました。
仕方がないので、チラシとパンフの写真を掲載しておきます。
明日(11/28)14時からアトリエ劇研で最後の公演があります。
ご興味ある方はぜひいらしてください。
さて、元西一風の佐々木君が出るというのでFrance_panさんの「あ りきたりな生活」を観てきました。
いや、実に面白かったです。
以前観ました小嶋一郎さんの「日本国憲法」 が、舞台と客席の境界線を無くした芝居だとしたら、「あ りきたりな生活」は役者と観客の心の境界線を無くした芝居と言えるでしょう。
始まりは役者と観客で行う「質問ゲーム」。役者一人に対して観客6、7人のグループに分かれて「名前」「生年月日」「現住所」などの話をする。演出の伊藤さんはあくまで芝居の前のゲームと言っていましたが、実はすでに芝居は始まっていて、これがすべて本編の伏線になっている。
そして、劇中やたら「演出」の伊藤さんが説明をする。鬱陶しいくらい説明をする。でもこれも「役」なんだと一番最後に気がつくことになる。
なぜかサングラスをかけて、英語で解説とリードをしている別の「伊藤」さんがいます。ボードをもって、まるでスタッフのように動いているが、実はボードには日本語の台詞が書かれている台本があり、それは彼が話している台詞とはあまり関係なかったりして、すべてが「役」なんだと気がつく。
どこまでが「役」でどこまでが役者の「素」なのか、どこまでが「設定」でどこまでが「事実」なのか、とても曖昧にしてあるお芝居。芝居の最後の方でようやくそれが狙いだというのがわかってくる。
不思議な感覚でした。
劇中、ひとりだけ役名が明かされない女優さんがいます。ひとりだけ2階にいて、ずっと音を鳴らしたり、声を出したりしている。最後、サングラスの「伊藤」さんがこの女性に愛を告白する。
???なんだろう??
その疑問は、佐々木君が公演後に教えてくれました。
彼女の役はなんと「時間」。
そういえば、演出の伊藤さんが最初に言っていました。
「この女性はずっとここにいます。芝居が終わった後も、ずっと、来年になってもずっとここにいます。」
なるほどね。
終ってから、気がついたのですが、このお芝居。役者と観客の人数のバランスがカギになっています。
多すぎても少なすぎてもダメ。私が観た今日の公演は観客が40名ほど。
これくらいがちょうど良いのだと思います。
それにしても、最近、小嶋一郎さんのお芝居といい、高田君・築地さん達のtabula=rasa といい、観る側のスキルが試される芝居に触れることが多いです。
感性磨いておかないといけませんね。
帰り道、「おもろかったなー」と思いつつトボトボ歩いていて写真を何にも撮っていないことに気がつきました。
仕方がないので、チラシとパンフの写真を掲載しておきます。
明日(11/28)14時からアトリエ劇研で最後の公演があります。
ご興味ある方はぜひいらしてください。