良い人は早く逝ってしまう。

神様はなんて非情なんだ。

11年前、母が他界したとき、よく言われました。

皮肉にもその母の命日の1日前、私にとって良い人がまたお亡くなりになりました。


広島の某印刷会社の営業部長。

彼とはともに両社が加盟する16社ほどの全国の中堅印刷会社の団体の営業幹部会議の

会社代表として、ここ3年ほど年に5~6回お会いしておりました。

優しさと厳しさを兼ね備えた方で、でも温和で。

私がいろいろと愚痴をこぼすと、あれこれとやさしくアドバイスを下さいました。

その営業会議のメンバーは皆彼を慕っておりました。


そんな彼が仕事中に倒れました。脳溢血だったとのこと。

手術は成功したらしいのですが、倒れて10日後、帰らぬ人になってしまいました。

まだ、55歳。

やり残したことはたくさんあるだろうに。


私が忙しくしてバタバタしていたとき、彼は私によく言ってくれました。

「齋藤さん、体だけは大事にしないと。多少失敗しても元気だったらね、何だってできるんですから。」

そんなあなたが逝くなんて、どうしてなんでしょうか。


慎んでご冥福をお祈りいたします。