最近、いろいろなことがなかなかうなくいかない。

じゃあ、昔はうまくいっていたのか?と言えば、必ずしもそうでなかった。

ただ、勢いがあったかな?

「守りに入っている」のかな?

ん?守るものってなんだ?ないよなそんなもの!ないない。

自分を信じ、「凛として」生きてみたい・・・が、なかなかできないねえ。


さて、久々ですが、ちょっと前に文庫化された山本一力作品を少しだけご紹介します。
梅咲きぬ

もう読まれた方も多いかと思います。「梅咲きぬ」です。

この本の主人公は深川の料亭江戸屋の女将秀弥。

母である3代目と娘である4代目の話。


秀弥と言えば、他の山本作品にも良く出てくる、いわば山本作品に欠かせないキャラクターの代表的なひとり。

直木賞作品である「あかね空」にも登場しています。

スピンオフといいましたか、他の作品で脇を勤めた登場人物に焦点をあてて、別の作品にするというやつですね。

まさに、深川の強くて優しい女性秀弥。愛すべき母娘の生涯はまさに「凛とした」生き様そのもの。


ただ、この作品を私はちょっと違う感慨で読み終えました。


11年前に他界した母が死ぬ約1ヶ月前のことです。父はそれまで入院していた福井市内の大手の病院から無理矢理母を退院させ、地元の懇意の町医者の医院に転院させました。

「母さんが死ぬのはわかっている。でも、あんな人を人と思わない治療はない。どんな大病院か専門医か知らないが、こんな病院に母さんを入れておくわけにはいかない。」


車のシートを倒し、そこに布団をひき、なるべくゆっくりと車を走らせたといいます。

末期がんで20キロを超える車の移動はたいへん辛かったと思いますが、母は終始にこにことしていたそうです。

「ここにこれてよかった。お父さんに感謝しなきゃ。」

逝く10日ほど前だったか母と話したとき、そんなことを言っていた。


3代目秀弥終焉のシーンはそれを思い出させるものでした。


追伸:アメブロ版とOCN版でながらく同じ記事をあげていましたが、次回からそれぞれ内容で分類してゆこうと思います。(大変かなあ)

ブログの師匠と仰ぐmizzyさんが読者になってくださいましたが、こちらが読者になる方法がわかりません??

同じ会社でアメブロをかいているIさんが「いろいろありますから機能選ばないとダメですよ」とアドバイスしてくださいましたが、さっぱり良くわかっていません。(笑)

まあ、ボチボチやりますわ。