3月に入りUボーイズ新3年生の公式戦がスタートしました。
2月から練習試合を重ねて冬トレの成果をアピールしてきた子供達。レギュラー争いも激化していますが、各ポジションで厳しい競争が続いており、いまだレギュラー確約の選手はいません。
よく言えば「めちゃくちゃ選手層が厚い」。
悪く言えば「みんな決めてが無い?」
そんなチーム状況で3月を迎え、最初の土日で二つの大会に出場する機会を得ることが出来ました。一つは隣県で行われた大会で「リトルシニア」「ヤングリーグ」のチームと対戦が出来る貴重な大会。そしてもう一つは支部主催のカップ戦です。Uボーイズ新3年生36名はこの二つの大会に2チーム均等分けをして出場いたしました。4月から行われる東日本ブロックの大会や6月の全国大会支部予選に向けてレギュラーやベンチ入りメンバーを精査していく為、より多くの選手に出場の機会を与えることが目的です。
結果としては隣県の大会において、Nリトルシニアさんに3-4で延長サドンデス惜敗、TFCさんに1-7で完敗。支部大会は1回戦、HCボーイズさんに8-3で勝利して初戦突破となりました。今回は試合内容というよりは、レギュラー争いをしている各ポジション毎に報告したいと思います。
まずは投手。Nリトルシニア戦に先発した右腕君。昨年は怪我で出遅れていましたがこの冬に復活。練習試合で少しずつ投げながら調整をしてきました。そして待ちに待った公式戦。この日はストレートの球速もあり、試合途中からカーブも決まりだすなど相手打線を抑え7イニングを被安打3、失点3で完投するナイスピッチングを披露してくれました。バッティングでも一時同点になるスクイズや盗塁など復活を猛アピールです。
続くTFC戦で先発したのは昨年1年間で一気に成長した左腕君。きれいなフォームから投げ込まれるストレートでヤングリーグの全国大会出場を決めているTFC打線をしっかり抑えてくれました。球威の落ちた4回に連打を浴びたものの、相手強力打線をしっかり抑える合格点のナイスピッチングでした。
そしてその彼をリリーフした左腕君。昨年もリリーフを中心に試合を作ってくれましたが、この日もテンポの良いピッチングで相手打線に的を絞らせません。首脳陣の期待を裏切らない、安定したピッチングを披露してくれました。
そしてHC戦の先発マウンドに上がったのは昨年からエースとしてマウンドに上がり続けていた左腕君。前日の投手陣の頑張りに奮起したのか圧巻のピッチングを披露してくれます。序盤は制球に苦しみ、エラーと押し出しで3失点してしまいますが、中盤以降は伸びのあるストレートと切れのある変化球で相手打線から三振の山を築きます。終わってみれば7回完投、被安打2、奪三振はなんと14。チームの勝利に貢献してくれました。
彼らに加えてこの二日間で投げる機会がなかった右腕投手も3名控えており、来週の試合では間違いなくマウンドに上がりますので、どんなピッチングをしてくれるか今から楽しみです。
続いて捕手。3試合で3名の捕手が出場しましたがそれぞれ持ち味を発揮してくれました。Nリトルシニア戦でマスクを被った捕手君はバッティングで1安打、盗塁も一つ刺し、自分自身は盗塁も決める活躍。さらにベンチからは休むことなく大きな声でチームを鼓舞するなど猛アピールしてくれました。
TFC戦に出場した捕手君はバッティングでは結果が出せなかったものの、主将としてチームを鼓舞。左腕二人を巧みにリードし、安定した守備でチームに貢献してくれました。
そしてHC戦に出場した捕手君は攻守に大活躍。打撃では5番で出場して2ベースを含む2安打3打点。守備では投手の14奪三振を引き出す見事なリードでチームの勝利に貢献します。そしてこの3名が全ての試合でパスボール0。捕手3名も厳しいレギュラー争いです。
そして内野手。Nリトルシニア戦に出場したショート君。チームのムードメーカーも昨年は出場機会が少ない選手でした。しかしこの日はスタメン起用に見事にこたえ素晴らしい守備を披露。難しい打球も簡単に捕球してストライク送球。すべての守備機会を完ぺきにこなして大きなアピールとなりました。
続くTFC戦に出場したショート君。昨年から厳しいレギュラー争いを演じてきましたが、この日は第一試合のショート君に触発されたのか、いつも以上にハッスルプレーを見せてくれます。ボテボテで普通に捕球していたらセーフになる打球に全力で突っ込みジャンピングスロー。惜しくも送球はそれますが今まで見たことのない思い切りのよいプレーでチームを鼓舞してくれました。
この試合セカンドで出場した選手も熾烈なレギュラー争いを昨年から続けてきた選手。相変わらずの安定した守備でチームに貢献。ショートのはじいた打球をカバーしてアウトにするなど強みを発揮してくれました。
そしてHC戦においてはショートとセカンドどちらも守れる選手がこの試合セカンドで出場して安定したプレーを披露。バッティングでもヒットを放つなど活躍をしてくれました。
さらにこの試合ショートで出場した選手は1安打1四球1盗塁と打撃で勝利に貢献。またベンチでも常に声を切らさずチームをけん引する姿勢を見せてくれました。
チームで一番競争が激しいのが外野手。それぞれの試合で素晴らしいプレーを見せてくれました。Nリトルシニア戦に出場したレフト君は3点差を追いかける6回に得意なバッティングで2点タイムリーヒット。思い切りのよいスイングでチームに勢いを与えてくれました。
ライトで出場した選手もヒット1本。ベンチではチームを鼓舞する声がけを試合中一度も切らさずに続けてくれました。
TFC戦に出場したライト君は自慢の守備力を活かして右中間の抜けそうなあたりを悉くランニングキャッチ。出塁できず自慢の脚は披露できませんでしたが広い守備範囲でアピールしてくれました。
そしてレフトで出場した選手は2安打2ベース一本。高校生でも打てないような鋭いライナーで左中間を破れば、変化球を力でもっていき右中間へのヒットを放つなど、身体の大きさを活かした強烈なバッティングで指導陣に猛アピールします。
そしてHC戦。3番ライトで出場した選手は3安打3ベース1本3打点。4番センターで出場した選手は2安打2ベース1本2打点。そして6番レフトで出場した選手はあわやさく越えというレフトオーバーの2ベースヒットでチームに貢献してくれました。
この二日間でこれだけ活躍してくれた各ポジションの選手達。そしてそれ以外にもチームのために労を惜しまず仕事をしてくれる選手もいます。昨年のチームほどの絶対的な選手がいるわけではないですが、高いレベルでレギュラー争いをしてくれているので、自然とチーム力も高まってきているのだと思います。これでチームとしてさらにまとまれば、昨年のチーム以上の成績が残せるかもしれません。そう、昨年あと一歩で届かなかった「全国出場」です。
これからも彼らの競争から目が離せません。彼らの成長を見守っていきたいと思います。