中学硬式野球クラブチームはこの時期多くの小学体験生を受け入れます。体験生、そしてご家族はボーイズリーグのチームを選ぶのか、シニア、ポニー、ヤングのチームを選択するのか、中学野球部に入るのか、じっくり検討されるることと思います。

毎年この時期にはチーム選びに関するご質問をブログを通して受けますが、今年は例年以上に多いので今日はご参考までに私の体験談を載せて見たいと思います。

私達家族も5年前の年末年始に色々なチームに体験させて頂きました。

まずお伺いしたのは老舗の強豪シニアチーム。自前のグラウンドを持ち、全国大会へも出場しているチームでした。体験会を兼ねた主催大会に参加させて頂き、その後練習体験をしました。シニアチームの監督からチーム全体で説明を受けていましたが、途中で地元でも有名な強豪チームが体験に来ると、私達のチーム指導は途中で切り上げられて、そちらにつきっきりで指導されていらっしゃいました。その時点でなんとなく招かれざる客なのかなぁと感じました。また、午後一指導者に怒られていた選手が夕方まで外野を罰走していた姿を、息子と2人で複雑な想いで見ていました。

2つ目のチームは地元のシニアチーム。当時通っていた野球塾の同級生が早々に入団を決めていたチームで、少年野球チームのOBが所属していたご縁もあり息子1人で体験練習をさせて頂きました。野球塾の同級生と一緒に練習していましたが、身体が大きい事もあったのかチームの代表からは積極的に勧誘を受けていました。後日代表からお電話で2度、3度ご連絡を頂きました。「一緒に全国へ行こう」はまだ良かったのですが「エースとして考えている」と言われた時点でさすがにそれは無いだろうなと微妙な想いをしたことを今でも覚えています。

3つ目のチームは中学野球部。地元の中学では野球部員の減少から学区内の少年野球チームへ体験練習や先輩達との試合などを催しています。当たり前ですが少年野球チームのOBが多く所属しており、知った顔ばかりの中で息子も楽しく体験会に参加していました。顧問の先生からも何より毎日練習出来る事が大きいと子供達に話していました。最終的に息子は入りませんでしたが、ほとんどの少年野球チームのチームメートが野球部に入りました。

4つ目に考えていたのは地元のボーイズチーム。しかしここは大人の事情でツテがなく諦めました。お恥ずかしい話、地元の少年野球チーム40チーム弱は2つの団体に割れており、地元のボーイズチームは対立している相手団体の中学部という位置づけでしたので選択肢とするのも難しい状況でした。

そして5つ目は県内のボーイズチーム。家から少し距離がありましたが、少年野球チームのOBも入団していたチームでしたので、そのご縁でチームメート数名と体験させて頂きました。専用グラウンドはありましたが内野ほどの広さしかありませんでした。ただアップやキャッチボールに指導者がついて1つ1つ丁寧にご指導頂く姿勢に、私も子供達も大変驚きました。なぜこういう練習をするのかを丁寧に指導してくれるので子供達もとても分かりやすいと話していました。お昼休みが終わるとチームみんなで音楽に合わせてダンスをしたり、からかごを飛び越えてゴロ捕球をしたり、全てが初めての経験に驚きの連続でした。

チームの選択は息子に一任しました。息子は当時から周りに流されるということが無かったので、大人の勧誘や友達が行くからという事を理由にチームを選ぶことは無いだろうと思っていました。ですのでチーム選びを任せました。

結果息子は県内ボーイズチームを選びました。私は2番目のシニアチームを選ぶかと思っておりましたが、「強いチームの練習に興味があったが心に響くものが無く、県内ボーイズチームの練習を続ければ野球も上手くなるし強いチームになると思った。」というのが決断した理由だそうです。

ちなみに体験にお伺いさせて頂いたシニアの2チーム、地元ボーイズチーム、中学野球部とも最終的にそれぞれ20名弱の入団数でした。息子の選んだ県内ボーイズチームは45名入団というとてつもない人数でこれは大変だと思いました。現にここから3年間、厳しい厳しいチーム内競争でしたので。でも息子の決断が正しかったのはその後の成長で良く分かりました。息子の成長に触発されて私自身も大きく変われましたので、チームには感謝の気持ちでいっぱいです。

どのチームにも長所、短所があります。指導方針も違いますし、目指しているものもチームそれぞれです。チームの考えに賛同できるのかどうか、それが正しい決断なのか、冷静に判断する為にも色々なチームを見られる事を強くお勧めします。

ご参考になりましたでしょうか。また機会があれば補足も書いて見たいと思います。
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