少ないチャンスをものにする。
学年に関係なく全ての部員がチャンスを伺い、チャンスを掴んだ者は結果を出せば次のステップに進み、結果を出せなかった者は元の位置に戻り次のチャンスを伺います。
結果を出した者は更に上を目指し次のチャンスを伺う。またそこで少ないチャンスを掴めれば次のステップに進みます。掴めなければ逆戻りです。
チャンスを掴み、活かし、はたまた活かせずを毎日の野球部内で誰かがどこかでしています。
息子の高校野球部は3学年で50名程。チャンスを掴むのは大変ですが、指導陣がフェアに選手達を見てくれているので競争は活発でチーム内に活気があります。1チーム100名近くが在籍する高校野球部では更に機会も限られ大変です。指導陣が練習を見る機会も、選手が試合に出場する機会も少ない大人数の野球部では、私の想像以上に厳しい世界だと思います。
また中学時代硬式野球に携わっていた、もしくは活躍して特待生で入学したという子供達は一般入部の選手よりはチャンスを掴みやすいかもしれません。でもそれは入部して数ヶ月というところまでです。半年もすれば一般入部の選手や日々努力し機会を伺っていた先輩方から台頭してくる選手が多く現れ、少ないチャンスの奪い合いになります。
チャンスを与えられる理由は色々です。練習試合でのパフォーマンスや振る舞い、練習中のアピールなど自力のものから、レギュラー組の故障(残念なことですが)やポジションチェンジなどチーム事情のような他力のものなど様々です。
技術・体力共に優れていても人間性に難がある選手はチャンスを掴みづらく、結果も出しづらいのではないかと思います。厳しい競争の中、チームメートやチームのことを考えて行動できる人間力豊かな選手はチャンスがたくさんやってきます。
怪我がちな選手はチャンスを掴みづらいと思います。好きで故障する選手はいませんが、怪我をしない身体の使い方や体力、意識を身につけなければなりません。
試合中に監督の指示通り動ける選手はチャンスが多く与えられます。送りバント、スクイズ、エンドラン、進塁打など、監督の期待に応えられれば更にチャンスが与えられます。