夏休みに入り毎日長い時間練習をしている高校野球部。日の出から日没まで、連日30度を超す環境の中で必死にグラウンドを走っています。高校野球部での夏を初めて経験する1年生にとっては厳しい夏となっていることでしょう。
息子も厳しい毎日を過ごしています。
終日の野球部練習、20:00-22:00までの学習塾、夜食後には学校から出されている学習の課題に取り組み、就寝時間は深夜1時頃。自分の時間はスマホをのぞく数分間だけです。
クラブチーム時代からの日課であった家での素振りやシャドーピッチング、ランニングやダッシュは全くしていません。
学習塾から帰宅してから食事を摂るのですが、ここのところ毎日ウトウトしながら食事をしています。食欲よりも睡眠欲が勝ってしまう状況です。食事を喉に詰まらせないか心配なくらいです。f^_^;)
息子の学校は進学校。野球部でも勉強への配慮は無く全て自己責任です。他の部活が試験前でお休みになっても野球部だけは休み無し。それでも何とかクラス3位以内、野球部では成績1位の結果を出し続けています。そんな息子に対して、学校からは大学受験に向けて学習の課題が容赦無く出されます。
ここまでの難しい勉強と、授業について行く為に必要な自宅での勉強量の多さは、野球部との両立を目指す息子にとって予想以上のものだったようです。唯一の救いは5分で学校に通える通学距離。これで長い時間の通学だったら目も当てられない状況だったでしょうね。
中学時代以上に求められる効率的な時間の使い方と、毎日の厳しい練習に耐える為に必要な高校野球レベルの体力。身体が大きいだけで運動能力が決して高くない息子にとっては厳しい日々となっています。厳しい世界です。既に勉強について行けない、体力が続かないという事で野球を諦めた子もいるようです。クラブチームで自立や野球への考え方を学んでいなければ、息子はこの高校で野球部を続けることは出来なかったと思います。
高校野球レベルの技術も体力も備わっていない息子。成長して不動のレギュラーとなるにはこの「高校野球の壁」を乗り越えなければなりません。すでに高校野球の体力面や技術面において、同級生の中でこの壁を乗り越えられそうな子が数名出てきています。レギュラー争いは競争ですので彼らに追いつき追い越さなければチーム内競争に勝つことは出来ません。
この夏が息子にとって野球も勉強もそして人間的にも成長出来る、飛躍のきっかけになって欲しいと祈るばかりです。