昨日は息子の野球塾でした。前日の練習試合で結果を出せず悔しい想いをした息子。気持ちを切り替えてしっかりと学んでもらいたいものです。

まずは時間をかけてスローイングのドリルを行いました。息子は頭がブレ、身体が突っ込む癖が相変わらず出ています。そこで校長からボールをリリースする直前まで、右手首を見続けながら投げる修正ドリルを指導されていました。このドリルを行う事で身体や頭の突っ込みを防ぎ、正しい姿勢でスローイングをする事ができます。
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スローイングの次はゴロ捕球のドリルです。この日の子供達は捕球時に右脚が前に出てこないため、下半身を柔らかく使う事ができず良い形で捕球し、正確なスローイングへと移行が出来ません。校長は「右脚で捕球するイメージで!」と何度もお手本を見せてくれました。その後パンチグローブを使用してゴロ捕球のドリルを行いましたが、右脚が前に出てこない子供達はボールを弾いてしまい上手く捕球が出来ませんでした。

そしてバッティング練習。ティーバッティングで細かい指導をいただきます。この日はボールを高めにセットして前で強く打つ、センターから右へボールを飛ばすイメージでスイングする事などをテーマに行いました。
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この日もそれぞれのドリルに苦戦している息子。その息子を指導を通してずっと見ていた校長は、息子に大きな修正を施します。それは「スローイングもバッティングも今までより腕を下げて行う」ということでした。

息子はスローイング時には腕を高く上げて投げる、バッティング時には腕を高く構えて力強く振る事を意識し過ぎていました。その結果肩に余計な力が入り過ぎ正確なフォームの作る事が出来ない、重心が上半身にきてしまい下半身を柔らかく使う事が出来ないなど、様々な課題の元凶になっているようです。

そこでまずバッティングに関しては思い切ってグリップの位置を下げ、重心を下半身に持っていけるようなフォームに変えました。そして今まで高く上げた腕でバットを小刻みに振ることでとっていたタイミングを、重心を下半身に持って行き脚のステップでタイミングを取るように意識を変えました。

すると今まで不安定だった息子のスイングが驚くほど安定してきました。バットの軌道は綺麗なレベルスイングとなり、下がり気味だったバットのヘッドも上がり始めました。スイングも鋭くなったように感じます。息子も今まで以上に楽にバットが出てくるようで、気持ち良くスイングしていました。

スローイングに関しても肩を上げ過ぎずに投げる修正を行いました。校長はこのドリルを、練習終了後消灯時間まで息子に付き合って指導してくれました。すると今まであれだけ修正が効かなかった頭のブレや身体の突っ込みが減少し、腕を鋭く振る事が出来るようになって来ました。この大きな変化をもたらしてくれた校長の熱い指導に私も感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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またこの日、校長は重たい引き戸の話をしてくれました。昔の蔵にあるような重たい鉄の引き戸を開ける時、後ろ手の肘は身体の近いところに位置し、前の手は肘を曲げずにまっすぐな形で引かなければ力が入らない。また引き手の高さは上すぎても下すぎても力が伝わらない。これはバッティングでもスローイングでも同じことが言えるのだそうです。なるほどと思いました。

この日は息子にとって大きな一日となりました。今まで指導頂いても中々形にならなかった事が一気に改善された想いのようで、息子はとても明るい表情をしていました。

ただ今週末のチーム練習と来週の野球塾は学校の期末試験の為お休みを頂く予定で、教わったことを覚え身に付けるには厳しい2週間となります。難しい期間ですが、息子には日々の自主練習でこの日学んだ事を意識し、100%は難しくても教わった形を次回の野球塾までにきちんと維持する努力をして欲しいと思います。



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