車体全面に冬季迷彩された、ジャーマン・グレーの「初期型」ティーガーⅠ… という車両はなにやら可能性がうすい、とわかりましたが、ドラゴンからこんなキットが出ているのを知って、購入してみました。
近年は個々の車両についての考証がすすんでいるようで、前回こだわった「502重戦車大隊」の1号車は、どうやら数少ない?《ジャーマン・グレーの初期型ティーガーⅠ》のひとつのようです。
これですね。
この車両が再現できるキットだそうで、これを製作してみようかと思います。
そのキットというのが、これ。
”TIGER I : Early Production” と箱絵にはっきり謳ってあります。
しかも、冬季迷彩用のデカールもちゃんと付属しています。
すぐ上の画像は、貼るデカールを指示するための図解で、キットに入っていました。
赤い丸で囲んだものが「502重戦車大隊・1号車」ですが、他にも三両、冬季迷彩された車両が描かれています。
ただ、この三両はみな、冬季迷彩の隙間から一部が見える基本塗装が「イエロー・ブラウン」となっていて、ジャーマン・グレーの初期型ではないようです。
いや、そもそもキットの箱絵に描かれた初期型のティーガーⅠは、ダーク・イエローとオリーブ・グリーンの迷彩だと思ったら、そうではなくて、RAL8000 =「イエロー・ブラウン」と RAL7008 =「グレー・グリーン」の迷彩だとのこと。
これはDAK車両に使われた標準色だということです。
北アフリカと同じ塗装をほどこされたティーガーⅠが東部戦線に送られていた… んですね。
で、この塗装図の中には、やはり「ジャーマン・グレーの初期型ティーガーⅠ」は含まれていません。
たんに変わり種の塗装色だけを取り上げたということなのか?それとも、初期型のティーガーⅠにジャーマン・グレー(の冬季迷彩)色のものは無かったということなのか? どっちなんだろう…。
北アフリカに送られた「極初期型のティーガーI」ですが、タミヤのキットを組んだことがあります。
戦車模型を始めたばかりのころに製作したもので、ただ色を塗っただけのものですが…。
これですね。
ところで、ドラゴンのこのキットですが、自分が入手したのは中古品でした。
キットの発売が一年以上も前のようなので、しかたがありません。
ただ、すでにランナーからパーツがかなり切り離されています。
尤もらしく透明ビニールの袋に入れてありますが、ランナー自体も細かく切り分けてしまっているようで、これは、いちいちパーツを探し当てるのがタイヘンそうです。
以下は、そうしたパーツのほんの一部。
これは、組み立てるのに大いに難渋しそうですが…。
しかし、《ジャーマン・グレーの初期型ティーガーⅠ》の冬季迷彩をつくりたくて、ここまで来ましたので、なんとかガンバって製作するしかありません。
ちなみに、組むと、こんな感じになりました…。