今回はまず、これの製作から。

 

 

 

 

 

 

ずっと以前に購入していた「ナツメ・ヤシの樹」のセットです。

 

この二、三年、(ピヨ吉さんのブログ『プラモデルとジオラマを作ります。』がていねいに製作過程を解説してくださったお蔭で)「情景ベース」らしきものをなんとか製作できるようになって、やっと使う機会がデキました。

 

 

その時に、「DAK車輛」用に、と思って製作したベースが、これ。

 

 

 

 

 

 

今回製作する「ヤシの樹」は、上の情景ベースで使用したものと同じキット。

どうせ送料がかかるのだから… と二つずつ購入したので、もうワンセット残っていました。

 

 

 

で、今回はこれを組んで行きます。

 

前回製作したのは一、二年前なのに、どうやったのか、すっかり忘れています。

「ヤシの葉」セットには、さいわいインストらしきものが付いていますので、それを見ながら組みました。

 

 

①それらしい色、モスグリーンとダークイエローをシートの両面に吹いて、乾燥後に葉を切り取ります。あらかじめ複雑な葉の形に切り込み入っているので、数か所台紙とつながった部分を切り離すだけです。

 

 

 

 

 

②付属の、紙が巻かれた細い針金をボンドで葉っぱに接着して行きます。これが茎(と葉脈)になります。

 

 

 

 

 

③この茎、白いままなので葉と同じ色を吹いておきます。

 

④ヤシの樹の幹は、別メーカーのレジン製キットです。

二つの棒状のものを接着して、長い幹にします。

それにマルチ・プライマーを吹いて、乾燥後に塗装。

塗装後にMr.ウェザリング・カラーのグランドブラウンでウォッシングして、メリハリをつけます。

 

 

 

 

⑤上のヤシの樹の幹ですが、針金つきのヤシの葉が植え込めるように、てっぺんにピンバイスで穴を開けておきます。

底のほうにも、ピンバイスで開口して、1mm径の真鍮線を刺しておきます。

これは、もちろん、ベースに「ヤシの樹」を固定するため。

 

 

 

⑥この幹に葉っぱを取り付けると、こんな具合です。

 

 

 

 

 

 

「ヤシの樹」といっても、熱帯の島々などで見られるのは「ココ・ヤシ」ですが、北アフリカのそれは「ナツメ・ヤシ」で、種類がまるで違います。

ナツメヤシの果実は「ココナツ」ではなくナツメで、それを干した「デーツ」は甘みのつよいプラムのような感じ。

最近スーパーなどで、袋入りのものが売られるようになりました。

 

樹木自体も、枝垂れかかるように湾曲するのがココヤシならば、ナツメヤシはまっすぐに高く、上へ伸びて湾曲しません。

たまに北アフリカ戦のジオラマで、幹の湾曲した、あきらかにココヤシらしきものを植えているものがありますが、あれは間違いですね。

 

 

 

 

 

さて、今度は地面をつくります。

百均で買った木箱をひっくり返して、上面の全体に木工用ボンドを塗り、その上に、おなじく百均の「木粉ねんど」を薄く伸ばしていきます。

 

 

 

 

「木粉ねんど」がすこし乾いたら、この上に、水で溶いて少し緩くしたボンドを筆で塗り付けていきます。

 

そして、その上には鉄道模型用の「バラスト」という砂をまんべんなく撒きます。

さらに、今度はかなり緩く水で溶いた木工用ボンドを、スポイトでそのうえに垂らして浸透させ、このバラストを接着・固定します。

 

 

で、かんぜんに乾燥させると、こんな具合になりました。

建物、ヤシの樹はともにボンドで木箱に接着・固定しています。

 

 

 

 

ヤシの樹のまわりやその他、地面の数か所にスタティック・グラスの枯草と小石をテキトーに配置し、水溶きのボンドをスポイトで垂らして固定。

その後、茶色のバラストに、エアブラシで、アフリカの土砂ふうの色(サンド系?)を吹きました。

で、こんな具合になりました。

 

 

 

 

 

 

 

む~ん、何か物足りない感じですね。

 

例えば、建物の外に木製の「樽」とか、陶器の甕(かめ)のような(生活感の出る)小物が、何かひとつ欲しいですね。