今回は、「過去の製作物から(37)」でご紹介した「プレデターのガレージキット」の続きです。二品ほどご紹介します。

 

 

まずはジオメトリック・ディザイン社のソフビキット。

これは1/8とやや小ぶりですが、造型は素晴らしいですね。

自分には珍しくベースを自作しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベースは、アガチス飾り台に紙粘土を盛って、地面に起伏をつけ、おなじく紙粘土で細長い<お椀>のような形をつくり、これを伏せて岩に見立て、プラモデルのランナーの直線部分を数本束ねて湾曲させ、それにエポキシ・パテを盛って倒木のかたちにして… と、自分なりにすこしガンバってみました。

 

骸骨は当時、1/8スケールのソフビ製ガイコツ・セットが発売されていて、これを利用しています。

 

 

 

 

 

 

さて、もうひとつも、ベースが付属したキットなのですが、こちらは「エルダー・プレデター」。

映画第二作目のさいごに登場し、主役のダニー・グローバーにご褒美?として年代物の火縄短銃を投げ与える、長老とおぼしき?プレデターですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は上手くデキたか、とも思ったのですが、こうやって見ると、たんにキットの造型が素晴らしいだけで、百パーセントそれに救われただけ… のようです。

 

 

 

 

ところで、これは足元の画像。

エイリアンとおぼしきもののスカル(頭蓋骨)がベースに置かれています。

このエイリアン・スカル、石畳のような地面と半ば溶け合うようになっていますが、製作し始めたさいは、このスカルと地面の融合の意味がわからず、どう塗装すればいいのか?… と悩んで、作業の手が止まってしまいました。

 

 

ネットで作例を探したりしましたが、けっきょく分からずじまい…。

疑念がふっ切れて、作業し始めるまでに、しばらく時間がかかりました(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

このキット、メーカー名が不詳ですが、東南アジアのスカルプターが原型を製作し、そのまま製品化したような趣きのレジン製キットでした。

発売されたことは知っていましたが、当時はとても購入する余裕はなく、諦めていたもの。

それから何年も経って、ヤ○○クに安価に出品されていたものをたまたま見つけて、落札しました。

 

 

 

 

ガレージキットはプラキットなどとちがって、とても息が長く、発売から何年も経ったものがまだ出回っている… ということがよくあるようです。

 

また、キットの原型がメーカーのあいだを渡り歩く… といったこともままあるようで、メーカーといってもようするに個人なので、キット原型が個人間で《やりとり》されるのでしょう。

 

ちなみに、レジンキットを抜くためのシリコン型自体は、注型時の発熱などのためにすぐに劣化してダメになるそうで、ひとつのシリコン型は50個ほど抜けば、もう使えなくなるようです。

 

 

ということで、今回の記事も長々とお付き合いをいただき、ありがとうございました。