12月に入り、テレビ番組の合間で目黒蓮を目にする機会がさらに増えそうだ。というのも、彼が出演する新CMが立て続けに解禁されたためだ。新たに解禁されたのは、12月1日から放映開始したキリンビールの「晴れ風」新CM『「ハレの日、晴れ風。」年末篇』、そして12月2日から放映されているキリン「午後の紅茶」新CM『「奇跡の前夜」篇』である。
■『2025タレントCM起用社数ランキング』ランクイン
『「ハレの日、晴れ風。」年末篇』は、居酒屋を舞台に目黒と内村光良が晴れ風で乾杯するシーンを切り取った内容。放映に先立って公開されたスペシャル映像『「褒めてくれる人」篇』は、同じく居酒屋で乾杯をしながらお互いを労う場面が描かれており、目黒の「尊敬しかないです」という言葉に内村が「君だけだよ、俺を褒めてくれるのは」と返す、微笑ましさと人間味を同時に伝える作りになっている。
そして『「奇跡の前夜」篇』は、冬の街角を舞台に、路上で楽曲「私」を演奏するMrs. GREEN APPLEを目黒が見守るというストーリー。誰も足を止めない中、目黒だけが立ち止まり、「午後の紅茶 ミルクティー」を差し入れる。寒い冬にほっとする一瞬を描いており、目黒の自然な笑顔と温かみが、映像全体の安心感を支えている。
キリンのCMはもちろん、目黒はさまざまなCMで活躍を見せてきた。実際、12月2日に発表されたニホンモニターによる『2025タレントCM起用社数ランキング』(※1)には7位にランクインしており、その人気ぶりは一目瞭然だ。彼はなぜCMで重宝されているのだろうか。改めて考えみたい。
まず挙げられるのは、透明感や親近感、温かさといった雰囲気だ。たとえば「午後の紅茶」の『「奇跡の前夜」篇』では、目黒は寒い中で演奏するMrs. GREEN APPLEに飲み物を差し入れるという優しい役どころをを演じている。メイキング映像ではMrs. GREEN APPLEのメンバーと談笑する様子も映されており、人柄からにじみ出ている雰囲気を活かして演じていることがわかる。
ちなみに同CMに関しては、Mrs. GREEN APPLEが12月1日放送の『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)内のコーナー「ミセスLOCKS!」でも言及。藤澤涼架(Key)が「めめー!」とシャウトをしていたり、「めめ、私は普段から連絡取ってますけど」という大森元貴(Vo/Gt)を若井滉斗(Gt)が「いいな~」と羨ましがったり、若井は「いいな~、いいな~。俺もなりたい、めめに」と言ったり。Mrs. GREEN APPLEの3人も目黒に夢中のようであった。この場面からも目黒の人柄が伝わってくるのではないだろうか。
次に、表現力と自然な動きも大きな魅力のひとつ。目黒はアイドルとしてのパフォーマンス経験に加え、俳優としてのキャリアも重ねてきた。そのため、表情や仕草で感情を伝える力がある。『「ハレの日、晴れ風。」年末篇』では、商品を持って飲むだけでなく、笑顔で内村に反応したり乾杯をする動きで、親しみやすさとリアルさを生み出している。また、『「褒めてくれる人」篇』では落ち着いた雰囲気も伝わり、幅広い年代に受け入れられやすい安心感を演出していたように感じる。
一方で洗練された雰囲気も持ち合わせており、ビジュアル面でも幅広い商品とフィットしやすい。加えて、“努力家”、“真面目”というイメージが強いため、商品の好意的な印象の訴求にも繋がっていると言えるだろう。目黒の多面的な価値が、CMという場所でこそ発揮されているのかもしれない。
ほかにも12月3日放映されているキッコーマンの新CM『「すき焼きの流儀」篇』、『「すき焼きの周期」篇』にも出演している。商品やストーリーの世界観に対して説得力を持たせるパワーを持つ目黒。等身大の魅力と表現力の幅を持っていることが、CMで重宝されている理由なのではないだろうか。今後もさまざまなCMで新しい顔を見せてくれるに違いない。次はどんな目黒の姿がCMを通して見られるのか楽しみに待ちたい。

