アスペの妻はカサンドラ -2ページ目

アスペの妻はカサンドラ -2ページ目

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

17Aug
- 怒り。
  「アスペ」としてのたい焼きくんではなく「たい焼きくん」としてのたい焼きくんを認めるため交際を続けていたけれど前の夫と同様に「アスペ」の特徴←わたしとしては見たくない部分が現れてきた。たい焼きくんはとても「イライラくん」で車の運転中は元より職場のいろいろなゴタゴタにとっても「反応」していた。普段の彼の態度からすると「豹変」としか思えないその乱暴さに驚くと同時に、不思議な感覚に襲われた。思えばわたしも以前は「イラ子」だったので客観的に「昔の自分」を見ているようだった。だから、たい焼きくんが「イライラ」すると「あ〜。イライラしてるんだな〜。これが嫌だったんだな〜」と冷めた目で見てる自分に氣付く。当面は「わたし以外」の出来事にイラついていたから何も実害はなかったから良かったものの、のんびりと構えすぎたわたしは彼のイライラゲージが「わたしのこと」で上がっていくのを全然氣付かずにいたのだった。たい焼きくんが泊まりに来た晩のこと。デザートを食べる食べないで少し拗ねてみた。「わたしの作ったデザート食べてくれないんだ〜。」「ふん！」もちろん、全然怒ってないし少し笑いながらだったのにも関わらずたい焼きくんがいきなり怒り出した。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
16Aug
- 葛藤する日々
  たい焼きくんとの遠距離恋愛が続く。最初のうち、毎日のように通ってきてくれたけれどだんだんと時間が経つうちにわたしの仕事が比較的自由なのもあり彼の家で過ごすことが多くなった。彼の家はとても乱雑で足の踏み場もないほど物が多く特に本がとっても多くて、大きな本棚に入りきれず床にも、棚にも高く積まれていた。最初は、その間に敷かれた布団で寝ていたけれど遠慮がなくなってきた頃にわたしの「女性としての本能」らしきものが爆発した。「こんなところで寝たくない！ベッドを買って欲しい。」「ゴミに埋もれているみたい。女性としての扱いをして欲しい。」そう訴えると彼はびっくりした様子で「そんなこと思ってたの？僕は全然氣にならないけどな〜。」と言った。同じアスペルガーでも前夫と違うのだなぁ、と思う。でも、物が多いのは自分の部屋だけで他の部屋や、リビング、風呂場などは整然としており、掃除も行き届いているのだ。基本的にはキレイ好きなのか？その後、ベッドを買ってもらい部屋も出来るだけ片付けた。たい焼きくんの家と私の家を行き来する日々。そのうちわたしにも無理が生じてきた。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
15Aug
- たい焼きくんと。。
  「たい焼きくん、こんばんは。」既読になった瞬間、彼から電話がかかってきた。「ももりん、連絡ありがとう。もしかしたら最悪のお返事かも、と思ったらももりんに直接聞きたくなって電話したよ。」まさか電話が来ると思ってなかったからちょっと心の準備が出来てなくて声が上ずってしまったけれど「あ、そ、そうだよね。本当は手紙を書こうと思ってたのだけど早く伝えた方がいいんだと思って。。。」「うん、、、、、、。」「あのね、わたし、、、、、アスペの人ともう付き合ったり、結婚したりする氣は無いの。わたしがもう二度とあんな想いはしたくないって心から、心の底からわかるから。」話の途中でたい焼きくんがつぶやく。「じゃ、じゃあ、さよなら、、、、、。ってことなんだ。。。。はああ、、、、、、。」「あのね、わたし、、、。たい焼きくんのアスペの特性の部分じゃなくてたい焼きくん自身の特性をわかりたい、と思ったの。たい焼きくんとお付き合いしていろんなことがあったけれどほんとに楽しかったし、幸せだった。わたしのこともわかってくれようとしてるしこんなひと、他にいないって思った。だから、、、、。これからも沢山いろんなことがあると思うけどよろしく、ね。。。」そう伝えると、一瞬言葉にならないようなんググググ、みたいな音が聞こえたあとに「ももりん、それ、それは！！！これからも僕と付き合ってくれるってことだよね？一緒にいてくれるってことだよね？ああ、良かった。。。。」しばらく鼻をかむ音がして「泣いてるの？」と笑って聞くと「だって、嬉しかったから。。。」こういうピュアな部分が好きだなぁと思うしわたしは彼に賭けよう、って思うのだ。過去の出来事を学びとするならば再び、三たび、アスペルガーの人と出会わされたのならそこにまだ学びが残っている、彼との御縁が深いものに繋がっている、と思う。そんな訳で、わたしはたい焼きくんと交際を続けることになった。。。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
14Aug
- たい焼きくんへ
  アスペルガーの夫と離れて出会った人がまたアスペでもうイヤだ、と思ったのに、今度こそ大丈夫、と思ったのにまさかのカミングアウト。やっと安住の地にたどり着いたと思ったのに。また、最初からはじめるの？また、別の人探すの？グルグルぐるぐる、答えは出ない。そんな時。たい焼きくんの悲しそうな顔が思い浮かんだ。きっと、ほんとに悩み抜いてわたしみたいにグルグルぐるぐるしてでも、ウソつけない、騙せないからもしかしたら嫌われてしまうかも、と迷ったけれど、勇氣を出して話してくれたんだ。今、彼はすごく後悔してるかもしれないし悲しんでるかもしれないしもやもやと暗い中で彷徨ってるかもしれなくて。そう、思ったらちゃんとお返事しないと、早くお返事しないと、と氣づいた。「たい焼きくん、こんばんは。」LINEに打ち込んだ。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
13Aug
- 幸せになりたい
  それからしばらくの間、ひとりで過ごした。たい焼きくんには「このあいだの事、たい焼きくんのせいでは無いし今まで辛い事とかあっただろうと思うけれどわたしも離婚したばかりでもあるので、いろいろ考える時間が欲しいです。ごめんなさい。」と手紙に書いた。たい焼きくんからは「ももりんの氣持ちわかります。失ってしまうかもしれないと思いつつ騙すようなことはしたくないと考えて告白しました。今、こうして空白の時間が訪れると言わなければ良かった、と言う想いがあるのも否定しません。でも、ももりんとの未来を信じて待つ事にします。」と返事が来ました。前夫との出会いから始まって楽しかった日々、そして苦しみの始まりどうにかなる、と信じて進んだこと、彼から拒否された日々。そして、もう二度と手に入らない、と諦めた肌の感触、性のこと。。。自分のことばかりと思われるのは重々承知でこれを書いています。でも、自分を大切にする、と誓って九州に来ました。わたしを幸せにするのは他でもない、わたしでしかなく誰かに幸せにして欲しい、とそんなことばかり考えていた結果、離婚になってしまったのだろうと思います。今度は自分の足で幸せな道を進みたい。そのためには、どうしたらいいのか。自問自答の日々を過ごしたのです。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
12Aug
- まさかの！
  目の焦点が合わないままポロポロと涙が出続けるわたしを申し訳なさそうに見ながら、たい焼きくんは続けた。「ももりんが前の旦那さんで苦しんでたのを散々聞いてたからなかなか言い出せなかった。」「あれだけ、もう二度とイヤ、とか言われたらもう別れるしかないのかな、、とか。。。」「でも、ももりんと別れたくないんだよ。」そう言われて初めて彼の今までの言動とかちょっと変わったとこが、アスペあるあるだった事に氣付く。「ごめん。今、何も考えられない。あまりのショックで何も答えられない。」そう、告げると、彼は泣きそうな顔で「とりあえず、飲む雰囲気じゃなくなったね、宿に帰ろうか。。」お店を出て、黙って宿まで歩く。たい焼きくんの氣持ちは痛いほどわかる。でも、わたしは５年も苦しんだのだ。もう、二度とあんな思いはごめんだ。本当に辛かった。自分に蓋をして我慢して暮らしたくない。ただ、ただ、大好きな人と心を通い合わせて生きていきたい。それだけが望みだったのに。どうして、アスペが続くのだろう。。。それから、たい焼きくんと少し連絡をとるのをやめた。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
11Aug
- たい焼きの秘密続き
  「あのね、実は、、、、。」そう、彼は切り出した。今までのラブラブな空氣がどこかへ吹き飛んで代わりに重苦しさが、わたしたちの間に忍び込む。「実は、僕、ももりんに黙ってたことがあるんだ。」「え、、、。な、何？」一瞬でわたしの頭の中に色んな「イヤ〜な可能性」が渦巻く。借金があるの？結婚してるとか？他にも彼女がいる？年齢詐称とか？そんな思いがぐるぐる回る中、彼は言った。「あのね、これを言ったら、ももりんは僕と別れるかもしれない。でも、秘密にしてても仕方ないから、言わなくちゃ、と思って。。。」そう言われ、わたしはうすらぼんやりと（一番の「可能性」は借金かな、、、イヤだな。。。）と、考えていた。重苦しい空氣が漂う中、しばらく黙ったあと、たい焼きくんは意を決したように言った。「実は僕、アスペルガーなんだよ。」まさか、たい焼きくんがアスペだなんて。頭が真っ白になって、なぜか、涙がポロポロ出てきた。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
10Aug
- たい焼きの秘密
  たい焼きくんはわたしが離婚してからことある事に、結婚を仄めかした。以前は「別に（結婚は）焦らないから。」と言っていたのに、わたしがフリーになり、のびのびしてるのを見て「一緒に暮らさないと！」と焦り出した。たい焼きくんは家を２軒持っていて１軒は古民家。もう１軒はマンションで今はマンションに住んでいる。←古民家ほっときっ放し。わたしは田舎に住むなら一軒家がいいと思ってて平屋で、広い庭つきを望んでいた。今、わたしが住んでいる家はまさにその通り。わたしが望んだ通りの間取り、内装、そして広い芝生の家なのです。ちょっとスピリチュアルなお話になるけれどこのおうちはわたしが探して見つけた家ではなくて九州で仕事をするにあたって、家を探してくれることになったのだけどその際に見せてくれたのがこの家だった。中は見る事が出来ず、道路から見るだけだったのだけどわたしが思い描いていた平屋で、日当たりが良い庭つきの家だった。「この家に住めるなら、お仕事引き受けます。」そう担当者に伝えると、「なんとかします！」と苦笑いされた。その後、連絡が来て、「大家さんからOKが出ました。」とのこと。実はその時、この家は空き家だったのだけど４年ほど前に人に貸すのをやめたのだった。それを頼み込んで貸してもらえるようにしてくれたらしい。家の外からしか見た事がなかったけれど家に入る前に間取りや部屋の様子を頭の中で想像した。家に入ると、まさにわたしの想像した間取りになってた。（和室は１部屋、あとはフローリングが２部屋、広いリビングなど）内装もほんとレトロで可愛くてわたしの持っている照明器具がぴったりだった。わたしは結構引き寄せが強くて何か欲しい時は頭の中で想像する。物も人も。こう書くと、「夫は望まなかったの？」と言われそうだけど（笑）何か人とトラブルがある時やご縁があって親しくなる人はわたしが成長するために用意されていると思っている。だから、元夫とのいろいろもわたしが成長するために必要だったと思うので本当に感謝しているのだ。と、言う訳でたい焼きくんと住むにも彼の古民家←小さすぎ彼のマンション←田舎に来てまでマンションはイヤわたしの家←猫はダメ（たい焼きくんは猫飼ってる）なので、新しい家を探す事にしたのだ。そんな時、彼と１泊の旅行に出かけた。隣の県の温泉宿。居酒屋に行き、２軒目に入り仲良く並んでお酒を飲んでいた。来週には家を探そうね、と話したその時に彼の顔が曇った。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
09Aug
- たい焼きくんのこと
  以前にも書いたけれど、たい焼きくんは発達障がいの専門家だ。保育園や幼稚園、小学校から変わった行動、困る行動を取る子が発達障がい児かどうか検査する仕事とか九州各地で講演や講座をしたりいろんな人の相談に乗ったりしてる。彼と出会って、自分のことがよくわかるようになった。自分を否定しないでいい、ということを学んだ。発達凸凹←と、呼ぶらしいの子どもたちと同じように少しずつ、過去の間違った認識（私はダメな子）を訂正させてくれていた。たい焼きくん自身、子どもの頃、恵まれてなかったらしい。だから、彼は勉強し、国立大学に行き、官僚か大企業に就職して、幸せな家庭を持つのが目標だった。でも、大学生の時に大病を患い生死の間を彷徨ったのが転機でそこから福祉という障がいのある人に寄り添う仕事へと、シフトチェンジしたそうだ。そんなしっかり者の彼。普通の人。だと、思ってたわたし。そんな彼も言えない秘密があったのをその時のわたしには全然氣付かずにいたのだった。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
08Aug
- 発達障がいとしての生きづらさ
  自分がADHDと氣付いてから、思い当たる事が多々あって辛い事なんかは昨日の記事の他にもいろいろいろいろあったのだけど「なんで自分は出来ない（他の人は出来る）のだろう？」という思いはずっとあった。逆に他の人が出来ない（困難）で「あーだこーだ」悩んでることの簡単に解決策を見つけたり←わたしからすると「なんで出来ないんだろう」と思ってた。他の人が思いつかないようなアイデアを即実行したりやったことのないような事でも、すぐに習得してやりこなしてしまうこともあった。勉強は苦手、難しい文章も読めないし理解出来ないけれど営業や接客は得意で、仕事はなんでもこなした。わたしの時代は発達障害なんて言葉がなかったからADHDである特性はすべて、否定されてきた。特に先生と父親に嫌われ、口を聞く事さえ嫌がられた。（子どもの頃は何故かわからなかった）だから、ここに来てたい焼きくんが褒めてくれることが嬉しかった。わたしの否定されてきたことを素直に「可愛い」と言ってくれる事も。そして、頭の良い彼がわたしのことを「頭が良い」と言ってくれることも幼い頃に付いた傷が癒される感じがした。そして、自分がそういう思いをしてきたから元夫くんのアスペとしての生きづらさがわかって、カサンドラになるまで、ずっと一緒にいたんだと思う。結局は、お互いに依存（共依存）の関係だったんだろう。そう、今はわかるようになった。今度こそ、たい焼きくんに依存したりしない。わたしはオトコに依存するようなオンナにはなりたくない。そう、思っていた。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
- ADHD　辛かったこと
  たい焼きくんの指摘のまんま、そう、元夫もわたしを「ADHDだよね。」と言ってたことがある。その当時、わたしはカサンドラの症状である「死にたい病」でいっぱいいっぱいだったので自分がADHDだろうとなんだろうとどうでもいいとスルーしてたんだと思う。でも、こうして冷静に（しかも、専門家に）言われると「ああ、やっぱりね。」と思うことが多々あった。子どもの頃から落ち着きがなかった。机にじっと座ってられなくて机をガタガタと揺らし、机を取り上げられたことがある。これはわたしにとって恥ずかしい出来事で自分の前にだけある空間を見つめながらの授業はこの時間が永遠にあるかと思うくらい長かった。忘れ物もしょっちゅうあって、しかも、中学生くらいまでは部屋がゴミ部屋だった。どうしても片付けられない。親にはだらしないと言われ、几帳面な姉にはバカにされ自分でも、そんな自分が嫌だったのに治らない、直せない。そう、片付け方がわからなかったのだ。授業中はとても退屈で窓の外を見ると時間を忘れて見入ってしまう。何かに氣を取られると時間が飛ぶ。「じゃあ、始めてください。」そう先生が言って現実に戻る。テストの説明を聞いてない。何か実験とかもやり方がわからない。いつも友達に聞くか、盗み見してやり方を覚えるかのどちらかだった。勉強も、長い説明とか複雑なことは覚えられず時々頭が真っ白になるので、全然出来なかった。出来の良い姉と比較され、高校まで自分はバカだ。と思っていた。高校に入り、大学生の彼が出来た。国立大生だったので、彼は家庭教師のバイトをしていた。わたしはそんな彼に「バカだなぁ」と思われたくなかった。でも、高一の終わりに数学の単位を落としてしまった。春休みに補習とテストを受けなければならない。素直に告白すると、彼は「じゃあ、僕が教えてあげるよ」と言った。バカだ、と思われたくない。わたしは必死に勉強した。彼の教え方が良かったのか、どんどんわかるようになり補習テストの結果は100点だった。驚いたのが数学の教師。←担任だった今まで赤点←２０点くらい。笑だったのがまさかの満点。カンニングしたのかと思われたのだろうその後、追加でテストを受けさせられた。しかも、教師が見ている目の前で。でも、それも満点だった。教師は何度も首を傾げながらわたしが何故こんなにも伸びたのかを聞きたがったけれどまさか、彼氏に教えてもらった、と言う訳もいかず無言で後にした。わからなかったことがわかるようになると勉強は楽しくなり、他の科目もどんどん出来るようになり自分はバカかもしれないと思うことも無くなっていった。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
07Aug
- まさかのADHD
  病院で診断された訳ではないけれど彼は発達障がいの検査を請け負っているので大抵のことはわかるらしい。彼曰く、「ももりんはADHDの成功例だね。」だそうだ。「それってどういうこと？」と聞くとたい焼き（以下た）「うん、ももりんは自分で自活できてるでしょ？しかも、以前は会社を経営していたり、営業でトップだったり家事もちゃんとこなせるし、マルチだよね？」わたし（以下も）「そういうこと？だって、わたしの実家は問題があったから自分で生きていかないければならなかったし、無我夢中、必死だっただけだよ。」た「普通は、っていうと変だけど、大抵のADHDの人は社会生活が大変だよね。」も「いろいろと試行錯誤して、なんとなく出来ることをやってきただけだよ。」た「そうなんだ、でも、大抵のひとは試行錯誤さえも出来なかったり諦めちゃったりするんだよね。」も「ふ〜〜ん、じゃあ、わたし頑張ったのね。笑」た「うん、よく頑張ったと思うよ。」そう彼から言われて、何故か号泣してしまった。思えば、小さな頃から生きづらかった。そんな日々を思い出しそこから自分と向き合わなきゃならない日々が始まった。発達障害への理解をお願いしますADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
- ADHDのひと。
  ３番目の彼←たい焼きくんと呼びます。実はたい焼きくんは、発達障がいの専門家だ。彼と知り合って色んなことを学んだ。夫がいることを告白した後はアスペルガーの夫のことや、わたし自身カサンドラで苦しんだことを吐き出していた。病氣の時、共感されなくて悲しかったことお金のことで頼れずに苦しかったこと毎日、耳元で恐ろしいことを囁かれたこと氣が狂いそうになり、鬱になったことマンションの窓から飛び降りることを毎日考えていたこと。だから、今、こうしてたい焼きくんがわたしのことを理解してくれて共感してくれる「普通の人」であることに感謝してること。今まで誰にも言えなかったことを彼に、専門家の彼に聞いてもらってわたしの心は楽になっていった。たい焼きくんは頭のいい人でわたしの言うことを分析したりする。わたしは、かつて元夫に言われたことを話してみた。「ねぇ、前の夫に言われてたんだけど。。わたしって、。ADHDのケがあるのかな？」すると、たい焼きくんは瞬殺で「うん、ケじゃなくて、ADHDそのままだね。」と、言った。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
06Aug
- ３番目の彼。
  離婚届を出して１週間が過ぎ、なんとなくすっきりしてきた。３番目の彼はますます優しくそして、グイグイとわたしの生活に入り込んでくる。車で３時間もかかるのに毎日のようにうちに来てご飯を食べて、寝て、朝早く起きて仕事に行く。「こんなこと続けてたら体壊すよ。」そう言っても、「僕は大丈夫だから。」と言ってやめない。でも、わたしもだんだん疲れてきてたとえお付き合いしてる人とはいえ、「他人」が毎日いたら、疲れてしまう。遠くから来てくれてるんだと思うとゴロゴロしたい時でもご飯を作ったり掃除をしてしまう。彼もさすがに疲れてきたのか「今日は家にいるよ」と言ってきた。わたしはチャンスとばかりに思い切りだらしないカッコで食べたものもその辺に置きっぱでゴロゴロしていた。そんな時、玄関で物音がしてリビングのドアが開いた。「え！」と起き上がるとそこには満面の笑みを浮かべた彼が立っていた。「やっぱり、会いたくて来ちゃった！」自分の「素」の部分をほじくり出されたようで急激にイラっとしたわたしは露骨に嫌な顔をしてしまったんだろう。彼の満面の笑顔が、みるみるうちに曇り下を向いてうなだれてしまった。「迷惑だったんだね。」そう言うとクルッと踵を返して家を飛び出し、車に乗って帰ってしまった。すぐに電話して謝り、家に戻ってもらったけれどそれをきっかけに彼は、うちに入り浸るのをやめた。しばらく週末だけ会う無理のない付き合いをした。再び、ひとりの生活に慣れ、とても幸せで穏やかな日々に離婚してしばらくはひとりの時間が欲しかったんだ。ってことに氣付く。もしかして、わたしはもう結婚とかいいかも。そんな氣もおきてきたのでした。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
05Aug
- 離婚届
  そのあと、彼の家にあった自分の服とか食器をまとめる。いろんな思い出が頭を過る。彼がアスペじゃなかったらわたしはずっと一緒にいただろうか。今の時点では間違いなく「YES」でもう、二度とあんな思い（カサンドラの日々）はしたくないと思う。いろいろあった人生だっだけれどあの日々は自分ととことん向き合えたからある意味「ギフト」なのだけどすごくすごく辛かったしギリギリの綱渡りをしてる毎日だった。よく、生きてこれたとさえ思う。飛行機に乗り、車を運転して帰る間もずっと夫との日々を思い返していた。2週間後、彼からメッセが来ていた。「離婚届、ちゃんと出したよ、今までありがとう。」彼の優しい笑顔を思い出した。☆アスペルガーの人にもきっと辛いこと書いてしまったと思います。だって、病氣じゃないんだから。性格でもないし。でも、もしかしたら、あなたのパートナーが何も言わないで（言えなくて）わたしと同じ思いで苦しんでるとしたらもしかしたら客観的に理解してあげられるかも氣付いてあげられるかもしれない。わたしたち夫婦は別れてしまったけどあなたたち夫婦は間に合うかもしれない。そんな思いで書いています。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
03Aug
- 本当の彼
  しばらくすると、落ち着いたのか彼は静かに話し出した。「ももりんと出会ったのが、人生で一番楽しい時間だったな。もう、こんな幸せな時間は来ないだろうな。なんで、こうなっちゃったんだろう。アスペに生まれてこなければ、良かったのに。。。。」彼が悪い訳でもなくわたしが悪い訳でもないと思う。でも、彼と出会って、発達障がいという全然知らなかった分野を学ぶことが出来た。彼と出会わなければ、この先の出来事も起きなかったと思うし辛いこともいっぱい、いっぱいあったけど幸せな時間もたくさんあったよね。次の朝、少し早起きしてウォーキングに出かける。３番目の彼が心配してるだろうと思い、連絡してみる。コールが鳴るか鳴らないかのうちに出るとふーっと一息ついて彼は言った。「どうだったの？」「うん、離婚するって。」「ああ、良かった。こんなこと言ったら悪いかもしれないけど嬉しいよ。」「それは当然の感情だと思う。いろいろ心配かけてごめんなさい。」「今日は、早めに帰るね。」部屋に戻ると夫は起きていた。コーヒーを淹れると、彼は「なんか、ほんとにこの日が来ちゃった、って思うよ。」と呟いた。彼は仕事なので一足先に部屋を出る。「離婚届、書いたら送るから、あとはよろしくね。」そう声をかけると後ろを向きながら手を振った。帰りながら、彼と過ごした10年を思い出す。アスペを隠した最初の５年と遠慮なく剥き出しにしたあとの５年。どちらが本当の彼だったんだろうか。そして、わたしは本当の彼をちゃんと愛せたのかな。自分でも、わからないうちに離婚という方向へ押し出されていった。そんな感覚でした。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
02Aug
- 長い夜。
  彼は起き上がり、大泣きしながら「ももりんじゃないとダメなんだよ、他の誰でもない、ももりんじゃないと。だから、離婚したくない。」彼がこんなに感情を露わにしたのは初めてだった。だから、わたしも吊られて泣いた。「なんで、もっと早く言ってくれなかったの？なんで、もっと早く伝えてくれなかったの？あんなにわたしを嫌がっていたのに、あんなにわたしを拒んだのに。。。。」「ごめん、もっと早く言えば良かった。意地にならなきゃ良かった。」「だから、やり直そう。」泣きながらわたしを抱きしめて言う。抱きしめる手をわたしは振り払った。「もう、遅いよ。」修復不可能なことをやっと察した彼は背中を向けて横になった。まだ泣いてるのか、背中が震えていた。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
01Aug
- 長い夜の始まり。
  彼はミニマリストだ。出会った時、小さなマンションに住んでいて同じシャツが５枚、同じTシャツが５枚同じ靴下が５足、同じパンツが５枚とジーンズとパンツを１枚ずつそれにコートを１着、それしか持ってなかった。台所にはお茶碗とおわん、鍋が一つずつ、お箸は１膳だけ。彼曰く、「物があると混乱する、同じ服なら悩まないで済む。」ということだった。だから、わたしが引っ越してしまった3LDKのマンションは引き払い1DKのところに引っ越していた。ひとつしかないセミダブルのベッドに横たわる。なるべく、近付かないようにして。すると、突然彼が抱きついてきた。「な、何？？？」驚いて振り向くと、彼は必死な様子で言った。「別れるのは嫌だ！！！」「え、わかったって言ってくれたでしょう？」そう返す。「いざとなったら、無理だってわかったんだ。こんなに好きだってことに気づいたんだよ。まさか、こんな風に思うなんて。」そう言うと、彼の目から涙がポロポロ落ちた。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
31Jul
- 別れ話
  トイレから戻り、席に座る彼を見て坊主なのも相まってまるで「知らない人」のようだと思う。彼はわたしより７歳年下なのだけどとってもかっこよくてオシャレで素敵だった。アスペであることを前面に押し出してから彼は本来の彼に戻った、というか本当にしたいことをすることにしたのかわたしの好きだったひととかけ離れていった。そう考えると、わたしは本当の彼を好きだったのではなくわたしが好きになりたい人の姿をした彼が好きだったのかもしれない。。席について、一呼吸置いて「今回、ふたりのこれからのことをちゃんと話そうと思って。」そう、穏やかに言うと、彼は「うん、そうじゃないかと思ってたよ。」と、寂しそうな笑顔で言った。ここで話すのもなんなのでお店を出ることにする。家まで帰る途中、ケーキ屋さんの前を通ると「ここの、美味しいよね。」とつぶやき、中に入ってケーキを買ってくれた。ケーキを持って家まで帰り、お湯を沸かしてコーヒ−を淹れる。ふたりでケーキとコーヒーをいただきつつ昔話をする。「ももりんは、別れたいんだよね？」と、唐突に聞かれ、心の準備がまだだったわたしはむせた。「このままだと、わたしはダメになる気がするの。前に進むことが出来ない。だから、別れて前に進むことにしたいの。わたしのことを少しでも思うならそうして。」夫は、しばらく黙っていたけど、やがて「うん、わかったよ、そうしよう。」そう言ってくれた。でも、これは長い夜の序章に過ぎなかったのでした。。。。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために
30Jul
- 夫が変身。
  東京へ着いて、ひさしぶりに会った夫はなんと、頭を剃りあげて坊主になっていた。「え！」まともに顔を見られないわたし。しかも、作務衣を着て、目はキョドってて。「ど、ど、どどどどうしたの？」やっと言葉を発し、聞いてみるとおもむろに、なんか妙に気取りつつ「以前から、座禅とかしてたんだよね。すごく落ち着けるから。」とうなづきながら言った。お店に向かう道中も、何か聞いて欲しくてうずうずしてる様子でわたしとしては別れ話をしにきたのになんか拍子抜けする。彼が予約した居酒屋さんはちょっと高級でお金持ちぽい人がたくさん来ててその中で作務衣を着て、坊主で、雪駄で、でも目つきのおかしい人はとっても目立つみたいで周りの人の注目の中、席に着く。彼は、自分がなんで目を引いているのか勘違いしてるようで「こないだも、お坊さんだと思われたんだよね。」と誇らしげに言う。仏教をすごく勉強してたようで食事の前に唱えるお経？みたいなのも食事の時の仕草とかもわざとらしくてなんか、この人が「自分の夫」であるかさえわからなくなってきた。アスペ特有の「興味あることは徹底的に調べる、のめり込む」が全開でほんとお坊さんと一緒にいるみたい。←エセ坊主だけどね２時間くらいお酒を飲んで近況を話し、そろそろ言わなきゃなぁと考える。トイレに立ち上がり、彼にラインしてみる。「今、一緒に飲んでるとこ。そろそろ言おうと思うの」すると、ヤキモキしてたのか、すぐに既読になって「ああ、そうなんだ、ちゃんと話してくれるんだね、ありがとう。」と返ってきた。あまり長いと怪しまれるので、そこそこで出て「この後はもしかしたらラインとか出来ないかも。」と送る。「うん、頑張って！！！」と言われ夫の待つ席へ戻った。ランキングに参加しています。宜しくお願いします！カサンドラ脱出出来るまでお願いします！アスペルガー症候群への理解を深めるために