※2016年11月25日当時の記事です。





先日、ダイレクトメールで〝こどもちゃれんじ〟の体験教材が送られてきました。
その中に時計の読み方を学べる教材見本があり、娘はすぐさまそれに喰い付きました。

あらかじめスケジュールが定められており、それは〝しまじろう〟の1日の生活スタイルを表にまとめていました。

時計の針を合わせると


「12時はお昼ご飯の時間」

「3時はおやつの時間」


という具合に一時間毎の細かいスケジュールを見る事が出来ます。





本来の使い方としては、〝しまじろう〟の生活スタイルを通じて時計の読み方を学ぶ教材なのですが、娘はその〝しまじろう〟の生活スタイルに自分を当てはめてその通りに行動しなければならないと思ったようでした。

〝しまじろう〟が幼稚園へ行く時間や買い物へ行く時間など、娘の普段の時間帯とは合わない項目もあるのに、娘は教材見本のスケジュール通りに行動しようとするのです。

しかも娘は、この教材見本を目にしたのが夕方だったせいか、描かれているイラストは朝の時間を表現しているのに夜の時間を描いてあると勘違いしたのでした。



〝しまじろう〟が布団から起き上がってるイラストを見て、


娘「7じです。ねるじかんです。」←本当は起床している朝の時間



〝しまじろう〟が食事をしているイラストを見て、


娘「8じになったら、よるごはんをたべましょう。」←本当は朝ご飯を食べている時間


と娘は時間も順序もメチャクチャなスケジュールを喋っています。





娘は時計やカレンダーに関心が強い特性があるので、時計の読み方を教えると年少から時計の読み方を覚えました。


娘が年少だった当時、バスの送迎に遅れないよう急かしても娘には通じなかったり、遅れそうになって食事を中断させると娘がパニックになったりして朝の準備に大変困っていました。

そこでまずは娘にデジタル表示の時計の読み方を教えて時間に合わせて行動するよう促してみました。
すると娘は気持ちの切り替えも徐々にスムーズになったのでした。

しかし、気持ちの切り替えがスムーズになるまでの間、デジタル表示の時計が1分毎に進んで数字が変わる度に娘から


娘「いま、なんじなんぷん?」


また1分が経過すると


娘「いま、なんじなんぷん?」


と、しつこくしつこく延々と尋ねられ、娘が納得できるまで返事を続けねばなりませんでした…





さて、〝こどもちゃれんじ〟の体験教材の話に戻ります。


実際の時刻が夜7時になると、時計を見て娘は


娘「7時になった!もう寝なきゃ!」


と言い始めてしまいました。
私は、

私『しまった、このまま娘がスケジュール表にのめり込んだらマズい!』


と思いました。





スケジュール表を活用すれば視覚支援に効果的だと教わった事がありましたが、娘がここまでスケジュールに囚われてしまっては逆に融通が効かなくて困ります。


以前、療育センターで受診した際に担当の医師が


医師「スケジュールを立てる時の注意として、あまり細かい時間で区切ったスケジュールにしない方が良い」


とおっしゃっていた理由を実感しました。





娘に


私『これは、〝しまじろう〟の1日だから娘ちゃんはこの通りにしなくていいのよ。
幼稚園へ行く時間も違うでしょう。』


と説明すると、娘は納得したのか憑き物がとれたようにパっと気持ちが切り替わってスケジュールを強行するのを止めました。



娘の気持ちの切り替えがスムーズになってきたので今回は助かりましたが、もしまだ娘のこだわりの強さが残っていたらメチャクチャなスケジュールに私まで付き合わされたり、娘がパニックを起こしていたかもしれないと思い、冷や冷やしました。



教材の見本だけでこんなに視覚支援の効果が高いなら現在使用しているホワイトボードによるシンプルな告知だけでなく、娘に合うような形で一日のスケジュール表を作ろうと私は思いました。






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