ある冬の夜
おんなのこは赤い屋根の家をたずねました。


「こんにちは」

隙間から光がもれるドアをノックしました。


「どなた」

声と同時にドアが開きました。
ドアの向こうに立っていたのは白いワンピースに黄土色のガーデンをはおった、髪の長い女の人でした。向こうからオレンジ色の光があたたかい空気とともに女の人をつつんでいました。

おんなのこを見下ろすとハッとした表情で言いました。

「寒そうね、ココアをのんでいきなさい」

おんなのこは優しく笑ってお辞儀をしました。



ひとりのおんなのこを招いた女の人の家の屋根には
雪がふりつもりだしていました。




今夜も長い夜になりそうです。
あるところに
1人のおんなのこがいました。

そこは、
赤、黄、青はもちろん
桃、橙、白、紫といったたくさんの色の花がきれいに咲いたところでした。


そこでは今日も空に太陽がのぼり、雲は流れ、太陽がしずもうとしていました。

ほとんどがいつもと同じような1日だったけれど
ただ一つ違ったのは
おんなのこが決意をしたことでした。