こんばんは。
今日は、とある中学生の女の子のお話をします。
ある日
その女の子が所属している剣道部では、
3年生が引退したので
次の部長を決めるための話し合いが行われていました。
先生もみんなも
〇〇ちゃんがいいと思う。
と、その女の子を次の部長に推薦しました。
私に部長なんて大役が出来るのだろうか…?
と不安に感じながらも、
みんなからの期待がとてもうれしかったので
女の子は思い切って引き受けることにしました。
そのとき、
ふと頭によぎったのはお母さんのことです。
彼女はいつも
自分が頑張ることで
お母さんのことを笑顔にしたいと願っていました。
いつもいつも
お母さんにほめられたくて頑張っていました。
ママ、きっとすごく喜んでくれるだろうな。
だって部長だもん。
誰にでも出来ることじゃない。
しかも、みんなが
ぜひ私にやって欲しいって言ってくれたんだもん。
絶対喜んでくれるに違いない。
そう、ワクワクしながら家に帰り、
忙しそうに夕飯の支度をしているお母さんにこう言いました。
ママ!
私、剣道部の部長になったよ!!
次の瞬間、
彼女は、想像もしていなかった母の言葉を聞くのでした。
えええええええええ!
部長になっちゃったの???
なんで?
男の子の部員だってたくさんいるのに…
なんで引き受けちゃったのよーーーーーーー!!
……実はこれは、3年前の我が家で起こったお話です。
思ってもみなかった私の反応に
次女は驚き、
とっても傷ついたのだそうです。
3年経った今でも、
思い出すと涙が出るほど悲しいのです。
絶対に喜んでもらえると思ったのに、
ママはめーーーーっちゃイヤな顔をした。
それが、自分の存在を否定されたくらいに悲しかったのだそうです。
ではなぜ、
あの日の私がそんな反応を返したのかというと…
部長の親=保護者会会長
だったからです。
私は、保護者会の会長をやりたくなかった
ただそれだけでした。
娘の頑張りを認めなかったわけでも、
ましてや
娘の存在を否定したつもりなど
全くなかったのでした。
でも、次女は
その出来事にすごくすごく傷ついてしまいました。
世の中の親子間のすれ違いって
きっとこれくらいの感じで
起こってしまっていることも
たくさんあるんだろうなぁと思いました…。
私は次女にこう聞きました。
あのとき、本当はママになんて言ってほしかった?
次女は、
ほめてほしかった。
すごいねって言ってほしかった。
と答えました。
そっか、すごいねって言って欲しかったんだね。
うん、ママもすごいなーって思うよ。
先生やみんなが次女にやってほしいって言ったことも、
それだけ信頼されていたってことだもんね。
すごいなーって思ってたんだよ。
ママは、あのとき
保護者会の会長を引き受けたくなかっただけなんだよ。
ただ、それだけだったんだけど、
次女の気持ちに全然気づけなくてごめんね。
……そうだ!!!
よし!!
今からでもお祝いにお寿司食べにいこうよ。
ってことで
急遽、3年越しの部長就任祝いをすることになったのでした。
ご飯を食べにいくっていうのは、次女的には最大級のほめられ方なのだそうです(笑)
出かける前に、旦那に
かくかくしかじかで、
今から3年越しのお祝いに食べに行ってきます。
もし来れそうだったら来てね。
ってLINEしておきました。
いやーすごいねー
めでたいねー
ってお祝いしていたら、
旦那からLINEの返信が…。
そっか、
じゃあ今日は、
てるちゃんの保護者会会長のお疲れ様会でもあるんだね。
ゆっくり楽しんでおいで〜。
普段はそんな気のきいたことなんて
なかなか言わない旦那からの
うれしいメッセージに、
そっか、そうだよね。
私も頑張ったもんなぁ、保護者会の会長。
と、うれしくなった夜なのでした。