2年前…娘の20歳の誕生日のこと、
私は、4月の誕生石であるダイヤモンドのペンダントをプレゼントした。
まだ親子関係があんまり良くない状態だったんだけど
20歳の誕生日には誕生石のアクセサリーをプレゼントするっていうことは
娘が生まれた時から心に決めていたことだったから、
受け取ってもらえなくても良いやって気持ちで半ば強引に押し付けた。(笑)
『もし、ほんとにいらなかったら、娘がお金に困った時に売りに出しても良いしね』
って旦那に話したら、
『アクセサリーなんて、売りに出したところで買った時の半分の値段にもならんやろう』
って冷たいダメ出しを食らい、
当の娘も思った通り、
『こんなのもらっても使わないし!現金でもらったほうがよっぽどうれしいわ』
ってめーーっちゃ不服そうで、
完全なる、私の自己満足のプレゼントとなってしまった。
そもそも私は、なんでそれを娘に渡したかったんだっけ?
って考えていたら
ふと、娘が生まれた時のことを思い出した。
生まれたての我が子を初めて胸に抱いた時に感じたなんとも言えない愛おしさ…
この子を一生懸命に育てていこうって誓ったこと。
あなたのママになれて嬉しいよって気持ちを、たくさんたくさん伝えていきたいなぁって思ったこと。
そして、
20歳の誕生日には、ここまで無事に大きく育ってくれた娘への喜びと愛と感謝の気持ちを込めて
誕生石のアクセサリーをプレゼントしたいなぁって思ったこと。
それくらいのものがポーンと買ってあげられるくらいの親になっていたいなぁとも思っていたこと。
(実際には支払いする時に手が震えたけどー(笑))
私はきっと、
『あなたはとても愛されていたんだよ』
っていう、
私たちの気持ちの証になるようなものを、形として贈りたかったんだと思う。
それが身につけられるものなら、
娘のこれからの人生を、応援して後押ししてくれるものになるような気がして…。
だから売りに出した時にそれがいくらになろうが、そんなこと、私的には全然どうでも良かったんだと思う。
そんな話を最近娘にしていたら、
聞いてるうちに目に涙をいっぱい浮かべて、
『それ!渡すときに言ってくれなきゃ意味ないやん!!プレゼント渡すの下手か!めっちゃ損してるよ!!』
って怒られた。(笑)
でも、
私がプレゼントと一緒に本当に渡したかった想いは、
2年越しでやっと娘に届いたように感じて、
私もとても嬉しかった。