もっと、お母さんから愛されてるって実感したかった。

誕生日には『おめでとう』って言ってほしかった。

学校行事をもっと見に来てほしかった。

友達の家でのお泊まり会に行きたかった。

クリスマスにはプレゼントをもらいたかった。

病気をしたときには、めんどくさい顔せずに看病してほしかった。

熱出した時くらい、仕事を休んでそばにいてほしかった。

そのくせ自分が休みたいときには、『子供の熱が出て…』とか嘘つかないでほしかった。

料理も洗濯も他のお母さんとおんなじようにしてほしかった。

お父さんと喧嘩した愚痴を私たちに言うのをやめてほしかった。

生まれてきてくれて嬉しいよって言ってほしかった。

家事を代わりにしていることに対して、ダメ出しなんかじゃなくて

『助かってるよ』って言ってほしかった。

いつも頑張ってることを認めてほしかった。えーん
















…でも、お母さんも苦しかったんだろうな。



自分のことで手一杯で、



外で良い人でいるために気を使って、



お父さんとのことも大変で、



子供なら分かってくれるだろうって甘えていたかったんだろうな。









それなのに、



私もたくさんたくさん責めたりしたから、



お母さんも辛かっただろうな。















私たちの心の中では、



本来の恐怖や不快を感じたくなくて



自分のせい・他者のせい』という、すり替えが起こるのだそうだ。






私は、お母さんに好きになってもらえない自分役に立てない自分を感じたくなくって



全てをお母さんのせいっていうことにしておきたかったんだと思う。






そうしてお母さんを許せないって思っている奥で、



本当は、



お母さんに好きになってもらえない自分や、



役に立てない自分のことを



ずっと許せずにいたんだろうと思う。















でもね…




どんな出来事も、加害者も被害者もいない。








いろんな出来事を書き換えて、


当時の自分の気持ちに寄り添って、


今はやっと本当にそう思えてきた。








誰かが辛いとき、もう一方も辛いんだろうなって。


















昔大好きだった漫画、『ぽっかぽか』の中の、


ちちのセリフを思い出す。






あすかちゃんを誘拐しようとした雪女のような女の人。


あすかちゃんがちちに


「ゆきおんなさん、わるいひと?」


と聞くと、


ちちは静かにこう答えます。


「世の中に淋しい人はいても、悪い人はいない。


ちちは絶対そう思う」







今の私も、ほんとにそうだなぁって思う。







ちち、はは、あすかの3人のようなぽっかぽかな家庭を築くのが夢だったなぁ。


実際に子育てしてみると、ははのように、おおらかには全然なれなくて、


願った形とは全然違ってしまったけれど…ショボーン









でも…



UMIの同期の仲間たちの書き込みを読んでいてもよく分かる。






子供を理想通りに愛せなくて苦しんでいるママはたくさんたくさんいるけど、



子供を本当に愛していないママはいないんだ



って。







制限の中にも


暴言の中にも


暴力の中にだって



ちゃんと愛はある。






だからこそ、お互い本当に苦しいんだろう。






伝え合えたらいいね。



感情の奥のシンプルな本当の気持ちの方を、



お互い、ちゃんと伝え合えたならいいのになぁ…。











……………………………………


 



僕らが一言 言えるだけで 何かが変わるような気がする

ありがとう ごめんね 愛してるよ 

それくらいで笑顔が生まれる



簡単だな 簡単だよ 難しくしてるのは自分だ

言えるだけで 僕らが 言えるだけで

楽しくなると思う



好きな人を好きと言えたとき

嫌なものを嫌と言えたと

僕は僕でいられると思う

あなたを大事にできると思う

小さな勇気が大きな変化で

臆病にもなるけど

ありがとう ごめんね 愛してるよ

一言で 今を変えていける



簡単だな 簡単だよ 難しくしてるのは自分だ

伸ばせたなら この手を 差し出せたら

解り合えるのかもなあ



好きな人に好きと言えなくて

嫌なものを嫌と言えなくて

僕は僕を好きになれなくて

あなたのことすら傷つけてた

望んでいない明日を見ていた



好きな人を好きと言えたとき

嫌なものを嫌と言えたとき

僕は僕でいられると思う

あなたを大事にできると思う

小さな勇気が大きな変化で

臆病にもなるけど



ありがとう ごめんね 愛してるよ

一言で 今を変えていける

僕らは 僕らを好きになれる



あなたに一言 言えるだけで 何かが変わるような気がする

ありがとう ごめんね 愛してるよ

 それくらいで笑顔が生まれる




 〜SUPERBEAVER   『ひとこと』〜