会社の同じ課の同僚に、息子の同級生のママ友がいる。


彼女から、家の庭で生まれた野良猫の赤ちゃんの引き取り手を探しているという話を聞いたのは、息子が学校に行けなくなってから1ヶ月くらい後のことだった。



息子は猫カフェに行ったり猫の動画をいっぱい見てたりする、もともとの猫好き。



このタイミングでの、このご縁は、何か意味のあることのような気がした。





なので、


『猫飼う?お世話できると思う?』


って息子に聞いてみたら、


『お姉ちゃんができんやろ?って言うよ』


との答え。




『自分自身はどう思うの?』


と聞いたら、


『お姉ちゃんがそう言うんやから出来んと思うけど、分からん』


とのこと…。



多分、猫のお世話に限らず、いろいろなことにおいてこういう考え方が癖になってしまっているのかもしれないなぁと思った。



次女は


『小さな生き物は死なせてしまいそうで怖い』


そうだ。


きっと完璧主義者だから不安なんだと思う。





飼えない理由ならいくらでも出て来る。




お金がない


アレルギーがあるかも


気軽に旅行に行けなくなっちゃうかも


部屋が汚れるかも


幸せに出来るかどうか分からない…



などなどいくらでも。




だからずっとそうやって諦めて、飼わないという選択肢ばかり選んできた。



でも、みんな本当は、犬か猫と一緒に暮らせたらなぁってずっとずーーっと思っていた。


なので、いろいろ家族会議をした結果、不安は諸々あるけれどこれもご縁と思って我が家で引き取って育ててみることに決めた。




『幸せにできるかどうか分からないから飼わない』




って選択を今までし続けてきたけど、




『ほんとは動物と暮らしてみたい』




と思ってる気持ちを、一旦大事にしてみようと思ったのだ。




『みんなで幸せになるのだ』と信じてみたくて。







…それから3ヶ月。



我が家に来た時 350gだった愛猫サバちゃんは、1600gになった。



愛くるしい仕草で、毎日家族みんなの癒しとなってくれている。



彼女がウチに来て幸せだなぁって思ってくれているかどうかはわからない。



でも、私たち家族は彼女のおかげで幸せな気持ちをたくさんもらっていることは間違いないのである。




つまり、決めて良かったなぁ…っていうお話でした。