春の特別編の際、この番組の為に録画機を購入(19,200円)しましたが、意外と活躍しています。
正直今回も録画して後で観ようかなーと思ってしまいましたが、絶対に面倒になってしまうので、リアルタイムで観ます! これだけは!
ではいってみましょう。
『0.03フレームの女』
映像処理の仕事を行う美和はある日、一瞬だけ映る女の映像をみつける。映るのはわずか0.03秒。疑問に思いつつも上司に提出するが、チェックした上司は気付かない。
結局他の修正と一緒にその女も消すことにしたが、PCのフリーズにより作業が止まってしまう。その後上司が電車に飛び込み自殺したと連絡が入り、ドラマの主演女優も自殺。一緒に映像をみた後輩も電話中突如倒れて死亡してしまう。女が映ったテープを探し回っていると女のことは知らないはずの同僚が「あの女、なんて叫んでいたの?」と美和に聞いた直後目の前で窓から飛び降り自殺する。主演女優の追悼番組として放送されるのを知り、何とか食い止めようとテープを持ち去ったが、回収に協力した後輩、テープを取り返しにきた職員がもみ合いの末死んでしまう。
作業場に駆け込み削除しようするが女は消えない。「消えてよ!」と叫んだ瞬間、作業場全てのモニターに女の顔が映り……。
何て叫んだのかよく分からなかったのですが、多分男の名前だと思います。展開が速すぎてついていけませんでした。
『水を預かる』
売れない劇作家のユノモトは一人ブツブツと言いながら構想を練っているが、全く筆が進まない。そんな中、自称隣人だという美女に「水を預かってほしい」と言われ2リットルの水1ダースを押しつけられる。「隣人なんだし」と自分を納得させるが、何時まで、何故なのか不明。原稿も水が気になり手に付かず、水と箱をいじっていると箱に「スイス」と謎の落書きがあり、全てのボトルに1度開けた形跡があることに気付く。思いきって開けてみるが匂いはしない。口に含むが味もしない。明らかに水。(主人公の脳内で)水を片手にセクシーポーズをとる美女を信じて水だと思うが、疑問は尽きず、原稿は進まない。
その後、彼女は体操着姿のコロボックル2匹と共に水を引き取りに来て、帰り際にこう言う。「最近雨、降らなくなりましたね」と。我に返って部屋を飛び出したユノモトの前に広がるのは、砂に沈んだ世界だった……。
うん、シュール。何処に向かうのかと思いきや世界滅亡オチだし。ちょっと独白が早口過ぎて聞き取りにくかったです。
『人間電子レンジ』
勤続30年万年平社員のサラリーマン久米はある日帰宅すると、リビングに巨大電子レンジがあった。娘がボーナスで購入したというそれは人間電子レンジ。中に押し込まれチンされると昨日までが嘘のようにイキイキと働き出し、「会社を抱ける」とまで豪語して働き出す。その後も定期的にチンすることで営業成績もグングン上昇。家族サービスまでこなし、レンジ無しではやっていけない生活になってしまった。
最初は喜んだ家族だったが、途中から心配になってくる。無理しないで今までのあなたで良いと妻に言われ手を取り合う両親を娘は「良い雰囲気」と言って二人をレンジに押し込み……。
この話は、チンしても肉体は変わらないはずなのに出産出来た妻の肉体が一番すごいと思う。
『仮婚』
友人が皆結婚・婚約してしまい焦る成美はバーにて、仮婚相談員という男に声をかけられる。それは2日間限定の結婚で、希望にあった仮旦那を用意するという。プランは年収によって異なり、エコノミー、ビジネス、ファーストの三段階。
まずはエコノミークラス。指示されたアパートには仮旦那の雄一がおり、優しくて家庭的なのだがフリーターで主夫状態。
ビジネスクラスの相手は銀行員。自分の作った食事を喜んでくれたが、休みも「これも仕事」と言ってゴルフに行ってしまう相手に幻滅。ファーストクラスの相手は執事までいるセレブ。仕事も家事もせず遊んでいられるが、母親を「ママ」と呼ぶ姿に幻滅。最初のフリーターともう一度会いたいというが、もう仮旦那を引退したという。もう一度会いたいと連絡をし、デートした公園で雄一と他人として会う。
うん、ただのハートフルなオチじゃない所が良かった。騙しているみたいだけど、お互い満足しているなら良いんじゃないかと。
『ある日、爆弾がおちてきて』
浪人生の聡は模試の結果が最悪で予備校の屋上で講義をサボっていると、空から女子高生が落ちてくる。高校の同級生・はるかにそっくりな彼女、パルカは自身を人間ではなく爆弾だと言う。証拠だと胸元には時計が埋め込まれており、彼女がドキドキすると時計は早く進み、針が12時を指した時爆発するという。早くドキドキするためにデートに行きましょう! と聡の手を引いて彼女は街へくり出す。
はしゃぎ回る彼女に付き合ううちに、心臓が弱く学校も休みがちだったはるかとは違うことを理解する。そんな中、関東全域くらいはキレイになる威力がある。一人で爆発するのはときめきが足りないから周りも巻き込むと言うパルカに、死にたければ一人で死ねと聡は言ってしまう。泣いて走り去った彼女を追いかけると、はるかのお気に入りの場所だった高台に行き着く。そこではるかと同じく「この街に爆弾が落ちたらキレイに全部吹き飛ぶよ」と言った後、「二人でキレイにふき飛ばしちゃおうよ」と誘いかけ、ドキドキのクライマックスだというキスをせがむ……。
うん、あるよねこういう話。死の間際の人の意識だけが最期の望みを叶えようとする話。ベッタベタだなーと思うけど、主人公が前向きになってトリとしては無難。
今回は皆原作付きでしたねー。世界滅亡、幽霊とホラー寄りでしたが、『仮婚』の主夫ネタは個人的にウケました。ちょっと前に若い女性は主婦希望が多いって調査結果だした後にこのネタかと。やはり皆主婦(夫)が良いのか(笑)。