M氏 の 日記③
Apr 16 2011
この日は、美容院に予約を入れた日。
｢この忌々しい、長髪ともお別れだ。
今に目に見ていろよ。これを機に私は社会的な出世をするのだ。｣
待ちに待った時が来た。新しい自分が鏡に映っている。
色ににごりがなく鮮明な私がそこに居た。
母親はイメージが変わったと当時言っていた。
Apr 17 2011
私は同僚に顔を合わせた。普段から互いに世話になっている同士だ。
男同士、話せることはつつがなく話せる。
ここでは彼の私に対する反応も十分になりゆきを推し量る事も難儀ではなかった。
当たり前だ。誰だと思っているんだ。
【まつもと】だぞ。
少しは遠慮がちにもカッコいいと言ってくれないかな。
その日。私は新たな誕生日を迎えた。
Apr 23 2011
この日。私は、お気に入りの格好でカフェへと出先となった。
カフェへ着くと。いつものヤツを頼んだ。
ここでの私は自分で自分の事をカッコいいと誇れるようになっていた。
｢おっと。失敬。【ヤツ】なんて。ぞんざいに言う言葉だったね。
今の私に似合う言葉と言えば『いつものブレンドを頼む』。くくく。決まった。｣
私は、1時間はカフェのカウンターに座っていた。
しかし、いつも笑顔で接客をしてくれる彼女達の笑顔はこちらに向けられなかった。
忙しかったのだろうか。
まぁ、彼女たちにもそこまでの余裕などないか。
帰りの自転車は向かい風だった。しかし、髪型は崩れないどころか、屈強な角張ったラインを頭髪は演出していた。
私は可能な限り、車の窓ガラスに映る自分を視ていた。前方には誰も居なかった。
Apr 26 2011
この日は職場で女性社員と顔を合わす日となった。
私の上司となる方だ。
久しく時を経て仕事の話をする。
ものの言い始め一番。
世間話で髪を切った事を誉められる。
しかし、その１秒単位。すぐに仕事の話に戻る。
まるで、分秒を争う
かの様子だ。
程なくして、同僚と顔を合わせた。
同僚は女性社員と話を交わすシチュエーションになり、私は外れて仕事場へ戻った。
｢明日は休みだ、ゆっくりとしよう。｣
Apr 27 2011
夜も更けて、夕食も済ませた。
酒でも買いに、足繁く通うコンビニへ用足しをする。
そこで、いつもと違う一連の光景を目にする。
※ガンッ！！ガサガサ！！ガチャン！！
粗末でがさつな接客を受ける事になる。
店をあとに。一呼吸する
部屋へと帰りふと鏡を見る。
そこには、モンスターとも酷似する、角張った頭をした人物がお世辞にもカッコ良くとは言えず立ち尽くしていた。。。
｢あ。。。。え？。。｣
｢あたま。。角刈り。。サブロー。｣
May 14 2011
この日は、ブログ仲間と食事をする日だ。
双眸の光を失った私の、心は粗暴に荒んでいた。
※ビールなんて、水に過ぎない。
※酔いに溺れて神経をにぶくしたいが酔えるものか
暗くジメジメと、地下に迷い込んだ心。
自身への心のひびきが聞こえる。
｢髪。。。かみのけ。。。｣
そこにはT都S区でゴミと化す自分がそこにいた。
Dec 31 2011
2011年も、今日で終わり。
明日には何が待っているのだろうか。。。
だけど、今まで命をたもつ日々。
夢を見続けていた気がする。
得られるものは確かにあった。
そこには自分を客観視できる。器と言う名の入れ物が口を空けていた。
夢から覚めたら
また、余裕が出来るかもしれない。勉強になりました。
Good-bye 2011。
Apr 16 2012
美容室へ予約いれよ。
続く
まつもと
この日は、美容院に予約を入れた日。
｢この忌々しい、長髪ともお別れだ。
今に目に見ていろよ。これを機に私は社会的な出世をするのだ。｣
待ちに待った時が来た。新しい自分が鏡に映っている。
色ににごりがなく鮮明な私がそこに居た。
母親はイメージが変わったと当時言っていた。
Apr 17 2011
私は同僚に顔を合わせた。普段から互いに世話になっている同士だ。
男同士、話せることはつつがなく話せる。
ここでは彼の私に対する反応も十分になりゆきを推し量る事も難儀ではなかった。
当たり前だ。誰だと思っているんだ。
【まつもと】だぞ。
少しは遠慮がちにもカッコいいと言ってくれないかな。
その日。私は新たな誕生日を迎えた。
Apr 23 2011
この日。私は、お気に入りの格好でカフェへと出先となった。
カフェへ着くと。いつものヤツを頼んだ。
ここでの私は自分で自分の事をカッコいいと誇れるようになっていた。
｢おっと。失敬。【ヤツ】なんて。ぞんざいに言う言葉だったね。
今の私に似合う言葉と言えば『いつものブレンドを頼む』。くくく。決まった。｣
私は、1時間はカフェのカウンターに座っていた。
しかし、いつも笑顔で接客をしてくれる彼女達の笑顔はこちらに向けられなかった。
忙しかったのだろうか。
まぁ、彼女たちにもそこまでの余裕などないか。
帰りの自転車は向かい風だった。しかし、髪型は崩れないどころか、屈強な角張ったラインを頭髪は演出していた。
私は可能な限り、車の窓ガラスに映る自分を視ていた。前方には誰も居なかった。
Apr 26 2011
この日は職場で女性社員と顔を合わす日となった。
私の上司となる方だ。
久しく時を経て仕事の話をする。
ものの言い始め一番。
世間話で髪を切った事を誉められる。
しかし、その１秒単位。すぐに仕事の話に戻る。
まるで、分秒を争う
かの様子だ。
程なくして、同僚と顔を合わせた。
同僚は女性社員と話を交わすシチュエーションになり、私は外れて仕事場へ戻った。
｢明日は休みだ、ゆっくりとしよう。｣
Apr 27 2011
夜も更けて、夕食も済ませた。
酒でも買いに、足繁く通うコンビニへ用足しをする。
そこで、いつもと違う一連の光景を目にする。
※ガンッ！！ガサガサ！！ガチャン！！
粗末でがさつな接客を受ける事になる。
店をあとに。一呼吸する
部屋へと帰りふと鏡を見る。
そこには、モンスターとも酷似する、角張った頭をした人物がお世辞にもカッコ良くとは言えず立ち尽くしていた。。。
｢あ。。。。え？。。｣
｢あたま。。角刈り。。サブロー。｣
May 14 2011
この日は、ブログ仲間と食事をする日だ。
双眸の光を失った私の、心は粗暴に荒んでいた。
※ビールなんて、水に過ぎない。
※酔いに溺れて神経をにぶくしたいが酔えるものか
暗くジメジメと、地下に迷い込んだ心。
自身への心のひびきが聞こえる。
｢髪。。。かみのけ。。。｣
そこにはT都S区でゴミと化す自分がそこにいた。
Dec 31 2011
2011年も、今日で終わり。
明日には何が待っているのだろうか。。。
だけど、今まで命をたもつ日々。
夢を見続けていた気がする。
得られるものは確かにあった。
そこには自分を客観視できる。器と言う名の入れ物が口を空けていた。
夢から覚めたら
また、余裕が出来るかもしれない。勉強になりました。
Good-bye 2011。
Apr 16 2012
美容室へ予約いれよ。
続く
まつもと