20代トレーナーのセッション本数と30代の選択肢の幅 | Style Reformer 小林俊夫 Official Blog

20代トレーナーのセッション本数と30代の選択肢の幅

 こんにちわ

ここ数年、パーソナルスタジオやマイクロジムがどんどんと増えていますね

 

 そんな業界を見ながらよく考えるのは、経営者として、共に働くスタッフに対して、どれだけの選択肢を提供出来るか?


  また、セッション以外の働き方を、選択肢として提供できるスタジオやジムがどれだけあるのか?

 

 高齢化が加速する日本において、「介護問題」などに関して、メディアで目にすることは多いと思いますが、実際に自社の社員が家族の介護などに携わる様になった時に、その雇用を維持することが出来るのでしょうか?

 

 少し話は変わりますが、先日、「20代は150本や200本などセッション本数を多く行った方が良いですか?」という質問を若いトレーナーさんから頂きました

 

  こうした質問は日ごろから頂くことが多いのですが、皆様はどの様に答えますか?

 

 量を積まなければ見えてこないもの、感じられないものもたしかにあると思いますので、一概にパーソナルセッションを月に100件や200件行うことが悪いことだとは思いませんが、ハッキリ言ってしまうと、「メタ認知」や「抽象思考」が出来ていなければ、量を積んでも見えない人は見えないし、感じられない人は感じられないのではないでしょうか?

 

 そして、諸先輩方に上記の様な質問をした際、その先輩が多くのセッション経験を通して、何かプラスのメリットを得た経験を持っている場合、「20代は150本、200本とセッションをたくさんやった方が良い」とアドバイスしてくれると思いますが、その先輩は多くのセッション経験を通して、どんなプラスのメリットを得たのか?を考える必要があります

 

 例えば、その先輩の思考力が驚異的に高く、「メタ認知」や「抽象思考」が出来ている人の為、セッション本数をたくさん行なうことで得られた学びから、セッション以外にも活躍の場が拡がっていったことがプラスのメリットだったのか?

 

  シンプルにセッション本数×セッション料で、多くの売り上げがあったことがプラスのメリットだったのか?などなど

 

 前者の場合、その先輩と同じ様に「思考力」が高くなければ、セッションを多く行っても同じ様なプラスのメリットは得られないでしょうし、同じくらい高い思考力を持っていたとしても、時代背景が異なれば、同じ様に活躍の場が広がっていくかは分かりません

 

 また、スタジオの経営者としては、1人の社員が100~200件のセッションを行っている場合、その社員が先述の介護や病気などによって、セッションが行えなくなった際に、お客様に対しても、その社員に対してもどの様に対応をするのかといった考えも重要です

 

 そして最も大切な事として、共に働く社員に「豊かな人生」や「幸せな人生」を過ごして貰いたいと考えた場合、その定義は様々かと思いますが、「選択肢が多数存在する」ということは、その1つの条件として大切なのではないでしょうか?

 

 数年しか経営の経験はありませんが、講師業を10年以上続ける中で感じる事としては、特にトレーナー業界に関しては、20代前半で「メタ認知」や「抽象思考」が出来る方は、おそらく1%くらいしかいないということ

 

 「抽象思考」が出来る人の場合、セッションを多く行う中で見た事実や得られた経験、学んだことを抽象化し、その学びを汎用的に使うことが出来ますが、この「抽象思考」が出来ない場合、セッションを100本や200本やり続けた先にあるのは、特異性の原理ではありませんが、パーソナルトレーニング指導における能力だけが特化し、「パーソナルトレーニング指導がたくさん出来る人」もしくは「パーソナルトレーニング指導の質が高い人」です

 

 それはそれで素晴らしいんだけど、そうなってしまうと、介護なり、病気なり、何かしらの理由で「パーソナルトレーニング指導」が出来なくなった場合に、その人の働き方の選択肢はかなり狭まります

 

 専門技術や専門知識を教えてくれる人は多いし、学ぶ為の書籍なり、オンラインセミナーなり、専門力を上げる環境は整ってきていますが、なかなか「思考力」を高めてくれる人や環境って少ないんですよね

 

 その為、「セッションをどれだけやるか?」以上に、20代は「誰と働くか?」、「どの様な環境で働くか?」がもの凄い重要


  20代のうちに「思考力」を伸ばすことが出来れば、運動学習の様に、様々な学びを「転移」させることが出来るので、加速度的な成長に繋がり、選択肢の幅が広がります

 

 それによって経験や年齢を重ねる中で新たに「やりたい事」が見つかった時や、様々な事情でパーソナルトレーニング指導などが出来なくなった時も、自らの人生の手綱を自らが握り、豊かな人生を送る事が出来るんじゃないかなと


こうした、大人の社会科見学も、専門知識を高めるのと同じ様に大切かなと

 なんだか話題や視点がいったり来たりしましたが、そんな感じで考えているので、毎週のミーティングや研修でひたすら社員の「思考力」を高める環境創りに取り組んでいます

 

としお

 

 

 

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料金:先着12名様 16,200円(税込)
   定価18,900円(税込)

セミナー詳細https://pro.form-mailer.jp/fms/db78fed2151812