高校時代、欠かせない夏のイベントの1つだったのが、
通っていたテニススクールの合宿でした
暑い中でのは辛かったけれど、夜な夜なUNOや花火で
盛り上がり、普段のレッスンと同じメンバーなのにどこか
特別感でいっぱいの合宿は、毎年とても楽しみでした
そしてその合宿で密かに楽しみだったのは、ペンションで
お父さんが作ってくれる食事・・・(笑)
中でも合宿最終日のお昼に必ず登場する
肉味噌そうめんは、特別に美味しかったのです
高校2年の夏、すっかりその味に惚れ込んだ私は、
午後も練習があるというのに何杯もおかわりし続けた結果
気持ちが悪くなり(色気ゼロ・・・)午後のレッスンをサボり、
その足でお父さんのところに向かいました。
このお父さん、超がつくほど怖くて、みんな敬遠していました。
でも、どうしても東京に帰って母に同じ味を再現してもらいたいと
思った私は、恐る恐るお父さんにレシピを聞いてみました。
お父さんは一瞬びっくりした様子でしたが、ボソボソと
教えてくれて、私は一生懸命書き取りました。
私はすっかり嬉しくなって練習に戻りました
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さて、とうとう帰る時間がやってきました。
ペンションの皆さんにご挨拶をして、さぁ失礼しましょうと
いうとき、なんと瓶に詰めた肉味噌を、お父さんが
無言で私に手渡ししてくれたのです
あの感動は今でも忘れられません
この美味しさを両親にも味わってもらえると思うと、
私は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした
東京に戻り、貴重な肉味噌を家族で美味しくいただきました。
私は、レシピもあるし味もわかっているし、母ならきっとこの味を
お家で再現してくれるはず・・・!と期待に胸を膨らませましたが、
母から言われた衝撃の一言。
『 あなたこれ、レシピになってないわよ。
さすがにこれじゃ作れないわよ・・・ 』
・・・ ・・・
あのときのショックは今でも忘れられません。
あれからずっと、いつかあの味を自分で再現したいと思っていました。
実は苦手だったおそうめんを、初めて美味しいと思わせてくれた味。
どうしてももう一度食べたいと夏が来るたびに思いながらも、
その糸口が見つからないまま気付けば何年も経っていました。
さて先日。
久しぶりに自宅でお夕飯を食べる日があり、お膳立てを頼まれました。
お盆に乗った見慣れないお味噌のようなものを見て、これは何ぞやと
こっそり味見してビックリ
一気に10数年前にフラッシュバックした気分でした。
あの味に限りなく近い・・・!!
と直感で感じた私は、すぐに母にレシピを教えてもらいました。
そこに味の記憶を辿りながら作った、私にとって記念すべき
第1号の肉味噌そうめんです


具材とフライパンで合わせ、もったりするまで混ぜます。
肉味噌の作り方
挽肉と小口切りにしたネギを炒めて、お味噌と絡めます。
味を見ながら味醂・お砂糖を加えてください。
個人的には少し甘いぐらいが美味しいと思います
冷やした器によく水を切ったおそうめんを入れ、肉味噌を
たっぷりかけて、トップに生姜を飾っていただきます
初回にして限りなくあのときのお味に近いものが出来たのですが、
私の遠い記憶によると、辛い青唐辛子が
入っていたような・・・。あの甘辛の絶妙なバランスが美味しかった
記憶があるのです
とぃぅわけでこれを機に、この夏の自由研究として、
私は肉味噌そうめんを研究します
完璧なレシピができるよう、皆さま応援していてくださいね