広尾の和食屋さん、青草窠へランチに行ってきました
お昼は6,000円と12,000円のコースがあり、
正直とっても迷いました。
6,000円で満足できればぃぃけれど、中途半端に終わって
それがそのままこちらのお店に対する印象になるのも嫌だし、
かといって12,000円で後悔もしたくない・・・
コースの段階が3段階ぐらいあると嬉しいのですが、
2つのコースが倍違うとなると・・・と、結構悩みました
でも、最近訪れた和食屋さんがいずれも仕上がりで
15,000円程度だったので、せっかくなら同じ値段で
食べ比べた方がぃぃかもと12,000円のコースをお願いしました。
結果、最近食べた和食の中ではダントツ1位
カウンターだったので目の前で6,000円のコース内容も
見えましたが、やはり12,000円にして正解だったかも
さて、この日は本当に暑い日で
涼し~い店内で最初に出された香煎茶は、
紫蘇の香りがふわっと立ち上り、体が落ち着く美味しさでした。
先付はしっとり濡れたつるべに入って出てきます。
つるべの中には淵が金のガラスの器。
下には氷が敷かれ、より一層涼しげな外観です
たっぷりの雲丹と車海老、そしてオクラ、採取が困難な
イワダケとぃぅ岩で採れるキノコはほんのり山葵の香り。
体が一気にクールダウンするような清涼感たっぷりのスタート。
この時点でご主人が目の前で鰈を昆布〆にしています。
続いてお椀。
鱧と加茂茄子にほんの少しの梅肉をかけたもの。
大きな鱧は、骨切りした部分とふっくら柔らかいお肉の
部分の対比が美味しく、さらに一度揚げたお茄子が
お出汁と鱧のお味を吸って本当に美味
お椀をいただいている間に、先ほど〆ていた鰈が
出てきました。
先日伺った青華こばやし さんでは3日も〆ていた真鰈。
でもこちらは魚本来の美味しさを残したいので、本当に
少し、昆布の香りを移す程度にしか〆ないのだそう。
確かに3日も〆た鰈はかなりの弾力でした(笑)
それはそれで美味しいのですが
細長い短冊形に切った鰈と少し炙った『このこ』を
交互に重ね、サイドにマツナ、上に紫蘇のお花を乗せた
1品は、本日のナンバー1
透き通るような白い鰈と、発色の良いオレンジ色の『このこ』。
そして淡い紫の紫蘇の花との色彩バランスが何とも言えず
綺麗で、そして何より程よくレアな鰈とこってりした『このこ』が
ほんとーーーーに美味しくて感激でした
続いても驚きの1品。
綺麗なガラスの大きな器に入って・・・と思ったらこの器。
なんと氷で出来た器でした
その器にはご主人が手打ちしたお蕎麦。
柚子・長芋・オクラを混ぜてとろろ蕎麦に見立てて
見た目の美しさもさることながら、このすっきりとした
美味しさはちょっとビックリ
何より器が氷なので、最後の最後まで涼しくいただけるのが
この日のように猛暑のお昼にはぴったりです
続いては焼き物。
この日は若狭のぐじでした。
焦がした骨から取ったお出汁がかかっています。
ステムの短いバカラやラリックのグラスに入って
登場したのはトマトとじゅんさい。
びっくりしたのはこの中に2粒ほど入った謎の食材。
こちら、1cmにも満たない球体をしているのですが、
『岩梨』と言われるもので、なぜか剥いて食べると
梨の味がする、なんとも不思議な食材
甘~いトマトはお塩や胡椒で味付けを調整して、
和風ガスパチョのような感覚で飲み干しました
続いて登場したのは加茂茄子とフォアグラ
炭火で中身に差し掛かるギリギリの皮だけを焦がした
加茂茄子は、ふっくらしたクリーム色の茄子に炭火の
香りが移ってとても香ばしいはふはふといただきます
一方フォアグラは、トリュフに見立てた岩海苔のような
葉っぱのような食材(伺ったのですが名前を失念)を
辛子で和えてピリ辛にしたものと一緒に
これ、言うまでもなく絶品です
炊き合わせは湯葉とオクラ
湯葉も単なる湯葉ではなく、汲み上げ湯葉を他の湯葉に
閉じ込めて揚げ直したりと手が混んでいます
最後のお雑炊は鮎を使ったもの。
細かく刻んだ蓼の葉に、山椒が効いた(とぃぅか正直効きすぎた)
お雑炊は、これだけは残念ながらイマイチだった1品(笑)
ここで先ほどのトマトをいただきたいぐらい、唇がヒリヒリに
なってしまいました(笑)
最後の水菓子は、緩~い水羊羹
羊羹ってあまり好んでいただいたことはなかったのですが、
こちらは小豆の味がストレートで、でも品のぃぃ薄い味付けと
スムーズな喉越しが何とも言えず美味しかったです
最後にお抹茶をいただき、至福のランチとなりました
お料理だけでなく、器についても色々お勉強させていただけた
今回のランチ。 次回は秋ぐらいに訪れたいと思います