半年ほど前、テレビで観て何となく気になっていたお店。
先月また別の番組で放映されているのを観てビビッ
ときてしまい、すっかりボルテージが上がってしまいました
そんなにまでも私の心を惹きつけたお店は『福竹』
私には珍しく?お好み焼き屋さんのお店です。
さて、こちらのお店。
何が有名って弾丸トークが名物の怖~い(?)お母さん。
お客さんに焼かせず、焼け具合・焼き時間などすべてを
管理してくれて、さらには食べ方まで指南してくれることで有名です。
焼いている間はお母さんから調理に関する質問や鋭い突っ込みを
受けるとぃぅ『洗礼』があるらしく、口コミではわりと評判悪い(笑)
でも、私は絶対に楽しめる自信がありました。
( 食べログはこちら → ☆ )
いそいそと1ヶ月前から予約を入れ、仕事中もそわそわ。
19時の予約のため、18時に会社を出てお店へと急ぎます。
行き先は今まで足を踏み入れたことのないエリア。
こちらのお店の最寄駅は東急池上線の蓮沼駅。
行きは京浜東北線の蒲田駅からタクシーで行きましたが、
蓮沼駅からは徒歩1分のところにあります。
駅からは99%迷わずに行ける1本道。
1分もかからないかもしれません。
ガラガラと小さな引き戸を開けると・・・
いたーーー!!!
名物の『お母さん』、ついに会えました!!
お化粧は予想通り濃い目(笑)でもお肌がとっても綺麗
キラキラダイヤのイヤリング、クロスモチーフのネックレス、
リングと3点セットがなかなか可愛いお母さん
でも、こちらへどうぞ~~!!
ってその声が、めちゃくちゃ大きくて(笑)!!
最初から噴き出してしまいました。
席は4人毎に区切られていて計20席ほど。
堀りではないお座敷で、壁には掲載された雑誌の切り抜きや、
なぜかもう6月になったカレンダーが所狭しと貼ってあります(笑)
見ていると来栖けい・山本益博・小山薫堂などいわゆる
『グルメ界の重鎮』と言われる方々から
ラミレス・王理恵さんなど、幅広い方から支持されていることが
見てとれます。
お父さんが作り、名物お母さんが焼き、お嬢さんが手伝う。
お母さんは怖いけどお嬢さんはとっても優しいので、
事前に色々『お母さんの注意点』を教えてくれました(笑)
勝手に触ってはいけない。
指示があるまで食べてはいけない。
そしてお店の端と端に2つ時計があるのですが、
お母さんが右の時計を見て『あの時計で20分』と
言ったら、左の時計が20分になっていたとしてもそれを見て
呼んではいけない、などなど(笑)
もぅすべてが面白すぎて、早くお母さん焼きに来ないかな?
とウキウキして待ちました。
オーダーを終え、名物のはんぺんはバターでお嬢さんに
焼いてもらって心穏やかに食べ(笑)お次の砂肝を食べると、
ついにお母さんが巨大なマイ返しとお好み焼きの
元?タネ?を持って登場!
具材が宙で踊るほどすごい勢いで上下に回転させながら
かきまぜると、いよいよ鉄板の上へ・・・。
するといきなり質問が。
普通、鉄板に乗せるとどんな音する?
・・・ジュ、ジューかな??
おずおずと私達が答えると間髪入れず、
それってなんでそんな音がするの?
と質問攻め。
要は普通のお店では鉄板の温度が高すぎて、
表面だけ一気に焦げてしまうのだとか。
それで素人はもう焼けたと思い込んで裏をめくってみたり
慌ててひっくり返したりするのだけれど、中身は半生。
上から叩いたり手を加える人が多いけれど、
あれでは決して美味しくできないのだと。
こちらでは低温で、なんとじっくり片面20分も焼くのです。
お母さんに指示された時間が来たので他のテーブルで
焼いているお母さんに向かって『時間です!』と絶叫すると
オッケー!レッツゴー!!
と叫び返してくれました(笑)
そんな楽しいやりとりを交わしてようやく焼き上がったお好み焼きは、
今まで食べたことのないふわふわっとした軽~い食感。
具材をかなり細かく刻んでいるためそれぞれの素材の
食感がないのはちと残念ですが、統一感があると考えればOK(笑)
とにかく私が面白いなと思ったのは、色々な工程の1つ1つを
頭で考えてやっているところ。
たとえばかつおぶし1つとっても、ただそのままかけると
かつおぶしが踊り、お箸などにまとわりつきますよね?
それを手で崩してかけることでぴたっとお好み焼きに
張り付き、しっかりとかつおぶしの味を楽しむことができます。
でもやっぱり楽しみはお母さんとのトーク。
下手なこと(適当なこと)を言おうものなら
とび蹴りするわよ!
とか言われちゃいます(笑)
思わず、びっくりして、
お母さんとび蹴りできるんですか??
と聞くと、
するわけないじゃん。そんなことしたら
腰の骨折って仕事できなくなっちゃうよ!
そしてお母さんのセリフは、時に心に響きます。
目は心の窓とも言うけど、心の窓ならぃぃけど、
節穴じゃダメよね?意味ないもん。
そんなお母さんだけに、細かいところまで気配りも。
お嬢さんの焼いた1品からモクモクと出る煙を私がガンガンに
浴びてながら動くに動けずにいたのを見てお母さん激怒。
どうして煙浴びて平気な顔してるの?
(お嬢さんに向かって)だから火力が強すぎるのよ!
そんな煙浴びながら食べて何が美味しいの?
美味しく食べるためなら主張しなきゃダメ!
と急いで火力を弱めてくれたり。
味が薄いと言えば秘伝の?タレと合わせて
美味しく変化させてくれたり。
想像していた通り、弾丸毒舌トークの中にもたっぷりこもった
お母さんの愛情、ひしと感じることができました。
まだまだお母さんとのやりとり、書きたいことは山ほど
あるのですが、それは実際に経験していただくのが1番なので、
行ってのお楽しみとぃぅことで
どちらかとぃぅと男性より女性の方が楽しめるのではないかと。
プライドの高い男性とは相性悪そうです(笑)
お母さんはどぅ思ったかわかりませんが、私はお母さんが
大好きになりました。
またお母さんに会いに来よう!と思いながら、短くて可愛い
池上線に乗って、ルンルン気分で帰りました
そうそう、お値段のことを書き忘れましたが、お好み焼き2種類、
はんぺん・砂肝・ほたて、〆の焼きそばに烏龍茶3杯で、
しめて1人2000円強でした~! 安すぎ!!(笑)