最近少しずつ惹かれつつある、和食
。
超がつくほどビギナー
な私が選ぶお店の条件は、
1.カウンター席があること
2.席数は10席以下であること
3.まずは奇を衒わない、基本的な和食から
4.仕上がりmin1.5~max2万円
まだまだわからないことがいっぱいの私。
ご主人や女将さんから色々と教えていただくには
距離感の近いカウンターが1番![]()
目の届く範囲の席数であることも、大切な条件です。
お値段については、あまりにお安すぎても素材がちと不安。
かと言って2万円を超えてしまうと、まだまだ色々なお店に
足を運んでお勉強したい私にはちょっとお財布が厳しいので、
このあたりがボーダーラインと言えそうです。
コース料金1万円程度、お酒1~2合
で仕上がり
1.5万円とぃぅのが理想的です。
それにしても・・・。
和食をいただくと背筋が伸びると言いますが、納得。
他のお客様との距離も近いだけに、周囲に不快な思いを
させないよう、フレンチ
やイタリアン
以上にマナーには
気をつけたいところ。
私なりに程よい緊張感を持ってお店に伺うようにしています。
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さて、今回お邪魔したのは六本木にある割烹 小いわ
前日にダメ元で予約をお願いしたのですが、奇跡的に空きが![]()
そのとき
に出られたご主人の応対の感じがとても良く、
訪問前から妙な安心感を覚えつつお店へと向かいました![]()
賑やかな六本木から道1本入っただけで、こんなに静かなものかと
驚きつつお店の暖簾をくぐると、
で受けた印象通りのご主人。
お席はカウンター6席のみ。
6席全部座ったら窮屈なほど小じんまりとしていて、
5人が限界といったところ(笑)
ご主人との距離はもちろん、相客との距離もとても近いのに、
落ち着かないとぃぅことはなく、むしろ落ち着くのが不思議です。
熱々のおしぼりを差し出され、最初から日本酒(獺祭)
を。
13,000円のコースをいただきました。
最初は蛤。
薄いお出汁に存在感たっぷりの蛤と合わせたのは
芋茎とも呼ばれる『だつ』
独特のショリショリとした食感と、弾力のある蛤で、
パンチがありそうなのに優しい印象。ほっとする味![]()
続いては筍、姫筍、たらの芽の和え物。
可愛らしい姫筍にガツン!と筍。旬の山菜。
適度な甘みと柔らかい食感、遠くに感じるえぐみ。
春らしい1品でした。
続いては桜海老の揚げ真丈
至るところから細い触角が見え隠れ(笑)
桜海老は春パスタでキャベツと合わせるなどして頻繁に
使われますが、どうも悪目立ちする印象でパスタにはあまり
馴染まないような気がしていて・・・。
こうやっていただけば美味しいんだ!と目からウロコの1品。
合わせた空豆も軽く衣をつけて揚げてあり、
パラリとかけたお塩がアクセントになっていて美味![]()
続いてはお造り。
まこ鰈、マグロ、車海老
嬉しいぐらい分厚い鰈![]()
マグロも少量ながらさっぱりとした味で![]()
尻尾つきの車海老も艶やかでした![]()
続いて真っ黒な皮付きで出てきたのは、一瞬『筍』かと
見間違えてしまったヤングコーン
熱々の皮を手で剥いて、中のコーンをおヒゲの部分まで
ほじほじとしていただきます。
薄いお醤油につけて焼きトウモロコシ風![]()
続いては今回のナンバー1かな?
小鮎、新茶の素揚げ
小さくて可愛らしい小鮎たち。
あの苦味が口の中にふわっと広がって、天然鮎の
解禁が一気に待ち遠しく感じた瞬間(笑)
今年はどこか名店の鮎をいただきたいなあ![]()
合わせたのは鹿児島の新茶の素揚げ。
これも斬新!鮮やかなグリーンに仕上がっていて、
シックな色のお皿に良く映えます。
メタリックなシルバーのお椀の中身は鯛
ぜんまいと合わせた鯛ですが、もう少しレアな状態でも
良かったかも?でも身がたっぷりで良心的です![]()
炊き合わせはわらびの穂先と筍
わらびの穂先は一度少量の片栗粉をまぶして
とろみをつけていました。
続いて、こちらのお店の名物?と言われるお肉料理。
この日は鴨でしたが、なんとペパーミントグリーンの
可愛らしいお皿にピンクの鴨が・・・![]()
色のコントラストが可愛くてビックリしました
下にはサラダ仕立てで茗荷、紫蘇、万能ネギが。
もちろん鴨に巻き巻きして美味しくいただきました![]()
そして最後はお食事。
有名なご飯は噂通り固め。
外国のお米かと思うほど縦長で細いお米でした。
2杯目はおこげでいただきました。
塩気の効いたしじみ汁や色鮮やかなお新香・・・
紅芯大根、紫大根、胡瓜などと一緒に食べていたら
ご飯が進む進む・・・3杯目をいただきました(笑)![]()
燻したようなピンク色をしたアンチョビペーストが
乗っていました![]()
アンチョビもこうやって考えると洋風『塩辛』ですもんね~
ユニークな発想に思わずご飯、もぅ1杯(笑)!
最後はお手製のキャラメル。
なんだろう、この味は・・・?ってずっと悩んでいたのですが、
正解を出すことが出来ました![]()
正体は『白味噌』 発酵の進んだ白味噌の粒々を
最後に入れているので食感も楽しいキャラメルに![]()
キャラメルになる前の白味噌もお味見させていただきました。
お家でいただく白味噌のお味噌汁は甘くて優しい感じ。
こちらは甘みも少なく塩気の強いザ・お味噌![]()
最後に可愛らしい黄金色のフルーツほおずきをいただき、
熱~いお茶と共にじっくり余韻に浸りました![]()
何もわからない私にご夫婦で色々とご親切に教えてくださり、
とっても嬉しかったのに、帰りに『楽しかったです』と言われて
逆にビックリ
・・・恐縮です![]()
お酒
は1合と少し飲んで仕上がり1.6万円![]()
量的には少々物足りなかったのですが(食べすぎ?)、
優しいご主人&女将さんのお人柄がそのまま料理に
映し出されたようなコースは、幸せな気分になりました![]()
今月は少し和食
はお休みしますが、6月は勝手に
『和食月間』と名づけて色々と足を運ぶ予定![]()
また新たな楽しい発見がありそうです![]()