3/5にOPENしてわずか2週間、京都で☆☆☆の『未在』を
手がける高堂のり子さんプロデュースの和食屋さん、
『花楽』へ行ってきました
『花楽』と書いて『かぐら』と読みます。綺麗な名前・・・
私には珍しい、和食屋さんでのお食事。
その理由はふと目に留まったこちらの写真にありました
『和楽』を読んでいたときに目が離せなくなった写真。
春らしく、あまりに綺麗なお弁当を目にしたら、胸がドキドキ
いてもたってもいられなくなり、当初予約していたお店をキャンセルして
急遽こちらに予約を入れました
赤坂駅から徒歩5分強。
こちらはお手洗いのドアなのですが(笑)
入り口も同じデザインのドア お店の名前を連想させるような
可愛らしい入り口の引き戸を開け、くすんだ色味の暖簾をくぐると、
原木のゴツゴツ感を活かした落ち着いたカウンター席が
目に飛び込んできました木の薫りが漂ってくるようなカウンター。
カウンターは10席(強)ほど。
テーブル席は4人掛けが1つ。地下に個室もありました。
カウンターの向こうには囲炉裏のある土間が広がっていて、
そちらからお料理を出していただくスタイルが斬新です
かなり広めに取られた土間の奥には暖簾があり、その向こうから
お料理が運ばれてくるのですが、そちらでお料理を作っている雰囲気は
ないので調理は地下でしょうか?(次回確認しておきます。)
さて、それでは早速『青柳』で修行をされた中村さんの
お料理をご紹介することにいたしましょ
3月いっぱいはコースのみ。
『花』コース8,400円、『楽』コース12,600円の2コースのみで、
『楽』コースには焼き物と饅和えが加わります。
今回はトライアルとぃぅことで、『花』コースを
詳細は残念ながら失念してしまいましたが、素敵な日本酒と
一緒に楽しみました
まずは飛竜頭(ひりゅうず)
百合根がごろごろ入ったがんもどきはなかなかの大きめサイズ。
最近読んでいる本(☆ )で関西vs関東のお出汁の味に興味が
沸いたので、お出汁の味をしっかり感じながらいただきました。
続いては煮浸し
春らしく、蕗と独活(うど)の煮浸しは、うっすら透けるような
蕗のグリーンと独活の白さが、高堂さんこだわりの器に品良く
盛り付けられています 散らした名残大根の葉も粋です。
煮浸しの途中で雪割り擂り流し
こちらは長芋をとろとろにしたお椀もの。
真っ白な擂り流しにうすい豆のピューレ(←和製単語が不明・笑)が
お花の形に浮かんでいて、そのグリーンがとても綺麗
お箸を入れるとお花が崩れていく様も儚くて素敵だったな~
温かいものは温かいうちにと煮浸しは後回しにして
お腹の底まで暖まるほど堪能しました優しい味・・・
続いては素焼き
何の素焼きかと思いきや、なんと小松菜のお花を素焼きにしたもの。
パリパリと香ばしい小松菜の葉はとても大きく、ほのかな苦味に
お塩の利かせ方が最高です
茎の部分は少し火を入れて煮てあり、こちらはアスパラのような
歯ごたえでした。
続いては酒なべです。
月ごとに具材が変わるそうで、3月は千石豚
目の前にお鍋が出てきて自分でしゃぶしゃぶしていただきます。
お野菜はシンプルにお葱と大根のみ。
黒いお皿が透けるほど薄くスライスされた大根は、まるで河豚(笑)!
直径10cmに満たない小さいお大根が綺麗に敷き詰められていて、
中央に盛られた真っ白なお葱。それはそれは綺麗です
でするお鍋は具材の並べ方も雑なので、反省・・・
お鍋に入ったお出汁でいただくのですが、ユニークだったのは
一緒に出てきた国内産柑橘五種。
かぼす、グレープフルーツ(←他の名前で呼ばれていたような・・・)、
みかん、オレンジ、そしてせとか。
これらをお好みでかけていただいてくださいと言われたときは正直
躊躇してしまいましたが、やってみるとこれが意外にも美味しい!
思っていたほど柑橘の味が目立たないので、ほんのり柑橘の香りが
漂う程度でとっても品のぃぃ味になりました
辛味の効いた柚子胡椒もあり、お願いすれば一味も出していただける
ようでしたが、私は斬新なこの食べ方がすっかりお気に入り
途中で『酒造で取れたお水』を出していただきました
お酒の味がするのかな?などと思いましたが当然それはなく(笑)
こちらオリジナルの『花楽』をぬる燗でいただく傍ら、
こちらのお水(賞味期限がとても短い!)も美味しくいただきました
最後はご飯です。
カウンター席から視界に入る『羽釜』で炊いたご飯と一緒に
いただいたのは、こちらオリジナルの花楽漬け
姫人参や姫大根などの可愛らしいお野菜たちとわさび菜を粕漬けに
したもので、季節に合わせてお野菜も変わるのだそうです。
独特の香りのお漬物は、あまりお漬物が得意でない私にはちょっと
だったのですが、一緒にどうぞとオススメされた『蕗の粉』をかけて
いただくと、これがビックリ大変身!蕗の苦味が酒粕の臭みを程よく
抑えてくれるので、一気に食欲が増進してしまいました(笑)
花楽漬けのほか、美味しかったご飯のお供が『かつお梅』。
しっとりとしたパウダー状のかつお梅をご飯にかけて馴染ませ、
さらに濃い目の赤出汁を飲みながらご飯と交互に食べていたら、
いつまでも食べていられそうな気分に・・・ ごはんそのものも
しっとり&ふっくらで、滅多にしないお代りまでしてしまいました
(ご飯と赤出汁はお代りだそうです。)
最後の甘味は針林檎を使ったもの。
針のように細くカットされた林檎と、その実を挟んだ羽二重餅は
まったく違う食感ながら優しいお味は共通です。
もう1つ出された煮小豆もまたそのままでも美味しいのですが、
ご一緒にと言われてドキドキしながらかけたお塩との相性も抜群
ぬるくなるとすぐに替えて下さるお茶を最後にいただきながら、
しみじみと幸せ感に浸ってしまいました
和食ってあまり食べたことがありませんでしたが、なんだか和食を
食べると綺麗になった気が・・・(気がするだけ・笑)
しっとり女性らしくなれそうです(笑)
本業は(タレントさん含む)スタイリングという高堂さんが選び抜いた
器類もとても興味深く、お料理以外にも楽しめるポイントが
たくさんあります。
冒頭にご紹介したちらし寿司は4月からいただけるようですし、
一品料理も出るとのことで、さっそく来月も予約を入れておきました
来月のお鍋は『穴子』らしく、こちらも楽しみ
和食が心底恋しいと思った、はじめての春です
花楽(かぐら)
港区赤坂5-5-9
03-3585-3030
16:00~23:00(ランチの開始予定なし)
日曜お休み