軽いノリで読める『グルメの嘘』を読み終えて(☆ )、
さて今度は何を読もうかなとしばらく時間が空いていました。
先輩にお借りした村上春樹の1Q84に挑もうとも思ったのですが、
ハードカバーは電車では邪魔になるので長いお休みのときに・・・
なんて思っていたら早数ヶ月が経っていました![]()
さて、少し話は変わって・・・。
私のブログをお読みの方はご存知のことと思いますが、
私が伺うレストランのほとんどはフレンチ
です。
反対にまったくもって疎いのが和食
とぃぅジャンル。
自宅でも外でも昔から和食を食べる機会が恐らく極端に
低かったせいと言ったら両親に怒られそうですが、フレンチの
華やかさに比べたら、和食ってなんて淋しいお食事なんだろう、
・・・小さい頃からそう思っていました。
でも。
和菓子の魅力に惹かれるように、最近気になる和食。
食べたいとぃぅより、食べる前にもっと和食のことが知りたい!
そんな思いを抱くようになりました。
基礎のない私が素敵な和食屋さん
に行く機会に恵まれた時
呆けない程度に基礎的な知識を身につけることが少しでも
できたら心強い・・・![]()
そんなときに出会ったのがこちらの小説。
20~40代の女性の間で今かなり人気とか![]()
なんとも地味なカバーです(笑)
最初カバーだけ見て、これは私には難しいのではないかと少々
不安でしたが、読み始めたらこれが止まらない。
私もまだ読み途中なので簡単なご紹介を、ここに![]()
19歳の少女、澪の故郷は大阪。
幼少の頃に水害が元で両親を失った澪は天涯孤独となりますが、
大阪で有名な名料理屋の女将に助けられ、そこで奉公することに。
食に対する天性の才能をご主人に見出された澪は、当時の女性と
しては珍しく板場に立つことを許され、そこで腕を上げますが、
ある日火事でお店は焼けてしまい、さらに可愛がってくれたご主人も
亡くなります。
澪はご主人から託された、いつかうちの暖簾を江戸に出してほしいとぃぅ
遺言(=夢)を抱えながら、残された女将と共に江戸に出ます。
そこで縁合って雇ってくれたお蕎麦屋さんと出会い、
澪はその店で働くことになりますが・・・。
大阪と江戸との味の違いに戸惑いながら、時に失敗を
重ねつつも周囲の優しさに触れ、助けられながら次々と
ヒット料理を生み出していく澪の清々しさがあまりに眩しくて、
何も悲しくないのに、うっすら涙が出そうになります。
通勤の行き帰りに読んでいるのですが、早くこの世界に入りたい!
そんな気持ちになって電車の中で席を見つけると一目散(笑)![]()
じんわり涙を浮かべながら読み耽ってる変なOLです。
私はまだ半分ぐらいしか読んでいませんが、ここから先は、
澪の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけて
くるとぃぅ展開になるそうで、これはなかなか楽しみです![]()
ストーリーも去ることながら、大阪と江戸の味の違いについて、
出汁の引き方から、調味料、様々な料理での対比が和食初心者
の
私にはとても興味深く、勉強になります![]()
ちなみにもぅ続編があるそうで、3巻目も発売予定とか。
早くそちらも読みたいな![]()
やはり『食』にまつわる本には惹かれてしまいます![]()

